
全国の消費者による評価を数値化
「企業版SDGs調査」は、企業が行っているSDGsの活動が一般消費者にどのくらい認知・理解され、評価されているのかを数値化した調査です。調査対象は、10の業種別に売上規模の大きな企業と、SDGsやESGに積極的に取り組んでいる企業を中心に選定し、全国の消費者25,165人の回答をもとに分析しました。
SDGsと企業評価についての指標を分析
SDGsに関する設問と、企業評価に関する設問から構成しています。
SDGsに関する設問は、①SDGs購買意識、②企業のSDGs取組評価、③17ゴール別の評価、④情報入手経路、⑤ESGイメージの5項目。
企業評価に関する設問は、①企業認知、②好感、③利用経験、④投資意欲、⑤就職意欲の5項目を設定しています。
また、クロス集計用の回答者属性として、年齢や居住地など8項目を設定しています。

調査のポイント
① 24%・・・商品やサービスを選ぶ際に、SDGsを意識する人の割合
「あなたは商品やサービスを選ぶ際に、SDGsを意識していますか」との問いに対し、4.7%が「常に意識している」、19.3%が「意識することがある」と答えています。
② 300社・・・10業種グループの有力企業が調査対象
業種グループごとに、売り上げ規模が大きい企業およびSDGsへの取り組みが積極的な企業などを中心に、合計300社を抽出。業種内での比較等ができるようにしました。
③ 25,165人・・・消費者やステークホルダー別に分析
全国の調査モニターから、年代、性別を均等に回収した中から、信頼性の高い25,165人を集計。年齢、職業、SDGs購買意識、世帯年収などの回答者属性別に分析できます(企業別クロス集計は個別報告書に記載)。
④ 6回目・・・時系列比較や、経年での効果測定にも活用可能
6回目を迎えた調査で、総合報告書では前年との比較、個別報告書では過去2年分も含めて計3年分の結果を記載しており、取組による効果を測定することできます。
⑤ 58項目・・・様々な指標で企業を評価
SDGsで設定されている17のゴールだけでなく、ESG活動や情報入手経路など計52項目の指標で数値を算出し、様々な角度から各社の特徴や強みを明らかにしています。
総合報告書の構成
第1部 企業版SDGs調査とは
調査の目的・概要

世界中で企業によるSDGsへの取り組みが進み、各社もその取り組みを発信したり、具体的なESG活動として展開するようになってきています。
そこで、こうした活動が一般消費者にどのくらい認知・理解され、評価されているのかを数値化する調査として「企業版SDGs調査」を実施しました。
各業界の代表的な企業を中心とした有力300社を対象として調査を実施し、ランキング等を作成しました。
第1部では、調査構成の説明と、全体の調査結果概要を解説しています。
第2部 SDGs評価
SDGs評価、ESG評価などの5項目

SDGsに関する設問として調査した、購入・利用時のSDGs意識、企業のSDGs取組評価、17ゴール別の評価、情報入手経路、ESGイメージの5項目について、ランキングとともに結果を解説しています。
情報入手経路では、各社のSDGsに関する情報の入手経路として、「TV番組やニュース」、「新聞や雑誌の記事」などの12項目、ESGイメージでは、各社の企業活動について、「環境に配慮している」など11項目からあてはまるものを回答してもらい集計しています。
第3部 企業評価
各社の好感度、就職意欲度などの5項目

企業評価に関する設問として調査した、企業の認知度、好感度、利用経験、投資意欲、就職意欲の5項目について、ランキングとともに結果を解説しています。
SDGs評価と企業評価の関係、そして企業評価ごとに影響が強いSDGsゴールなどについて、重回帰分析の手法を用いて分析した結果を解説しています。
企業版SDGs調査2025 報告書のご案内
調査概要
企業版SDGs調査2025の調査対象は業界別に売り上げ規模の大きな企業と、SDGsやESGに積極的に取り組んでいる企業を中心に、ブランド総合研究所が独自に300社を選出しました。
回答者は20代から60代以上までの年代別(5区分)で同数ずつ回収するとともに、世代ごとに男女均等となるように回収。合計3万人の回答を集めた。1人の回答者は10社に対して評価を行ったため、300社を30グループに分けて調査を実施。すなわち各社の評価対象人数は1000人ずつです。
ただし、集計にあたり、回答内容の信頼性の低いレコードを除く(クリーニング)ことにより、調査精度を高めるようにした結果、有効回答数は25,165人となりました(1社当たり839人)。
SDGs調査の特設ページ
・調査方法 企業版SDGs調査(第6回)
・調査方法 インターネット調査
・調査対象 登録調査モニター(20歳以上)から年代・性別に均等に回収
・調査票 300社を10社ずつ30の調査票に分けて作成
・総回収数 計30,000人 (各社1,000人となるように回収した)
・有効回答数 計25,165人 (不完全回答および信頼性の低い回答は集計対象外とした)
・調査時期 2025年5月29日~6月2日
・調査項目 SDGs意識: 購入・利用時のSDGs意識
SDGs評価: SDGs取組評価、ゴール別評価、情報入手経路、ESG活動
企業評価: 企業認知度、好感度、利用経験、就職意欲、投資意欲
回答者属性: 年齢、性別、婚姻、子供の有無、世帯年収、居住形態など
調査報告書のご案内
・報告書冊子 (価格は税込)
基本セット:165,000円 総合報告書+個別報告書+データCD
総合報告書: 99,000円 A4判 約160ページ
総合報告書デジタル版:99,000円 (冊子のPDFおよび各社データのExcelデータ(個別除く))
個別報告書: 55,000円 A4判 約25ページ (3年分の結果付)
・個別調査パッケージ(価格は税込)
追加調査パッケージ: 385,000円
特定企業(3社まで)の具体的なSDGsへの取組について、具体的な評価を行う
お得な追加調査のパッケージです。また、調査対象に含まれていない企業でも、
企業版SDGs調査と同様の追加調査を行い、300社の結果と比較することができます。
・報告会・セミナー (価格は税込。交通費、報告書は別途)
調査結果を基にセミナーまたは研修会を実施: 110,000円
申し込みはお申し込みフォームから
2025年調査での調査対象企業一覧(全300社)
■建設・不動産(18社)
大林組、鹿島建設、清水建設、住友不動産、住友林業、積水ハウス、大成建設、大東建託、大和ハウス工業、竹中工務店、東急不動産、トヨタホーム、パナソニックホームズ、ミサワホーム、三井不動産、三菱地所、森トラスト、森ビル
(五十音順)
■機械・金属(30社)
IHI、アイシン、荏原製作所、クボタ、神戸製鋼所、コマツ、スズキ、SUBARU、 住友重機械工業、住友電気工業、JFEスチール、ダイキン工業、ダイハツ工業、デンソー、トヨタ自動車、豊田自動織機、トヨタ紡織、日産自動車、日本軽金属、日本製鉄、日立建機、プロテリアル(日立金属)、本田技研工業(ホンダ)、マツダ、三菱自動車工業、三菱重工、ヤマハ、ヤマハ発動機、YKK、YKK AP
(五十音順)
■電機・電子(32社)
アイリスオーヤマ、アルプスアルパイン、アンリツ、NEC、EPSON、オムロン、オリンパス、カシオ計算機、キーエンス、キヤノン、京セラ、コニカミノルタ、島津製作所、シャープ、セイコー、ソニー、TDK、テルモ、デンソーテン、東京エレクトロン、東芝、日本IBM、パイオニア、パナソニック、日立製作所、富士通、富士電機、三菱電機、ミネベアミツミ、村田製作所、横河電機、リコー
(五十音順)
■紙・化学・繊維(39社)
旭化成、アシックス、アストラゼネカ、エーザイ、AGC、王子製紙、大塚製薬、オンワード、花王、カネカ、サラヤ、塩野義製薬、資生堂、住友化学、住友ゴム工業、積水化学工業、第一三共、大王製紙、武田薬品工業、田辺三菱製薬、帝人、DIC、東レ、TOTO、日本ガイシ、日本製紙、久光製薬、ファンケル、富士フイルム、ブリヂストン、ミズノ、三井化学、三菱ケミカル、三菱マテリアル、UBE(宇部興産)、ユニ・チャーム、横浜ゴム、LIXIL、ワコール
(五十音順)
■飲料・食品(35社)
アサヒビール、味の素、味の素AGF、伊藤園、おやつカンパニー、カゴメ、カルビー、カルピス、キッコーマン、キユーピー、キリンビール、小岩井乳業、サッポロビール、サントリー、JT(日本たばこ産業)、日清オイリオ、日清食品、日清製粉、ニッスイ、日本ハム、日本コカ・コーラ、ニチレイ、ネスレ日本、ハウス食品、不二製油、マルハニチロ、三菱食品、明治、森永製菓、森永乳業、ヤクルト、山崎製パン、UCC上島珈琲、雪印メグミルク、ロッテ
(五十音順)
■エネルギー(19社)
出光興産、岩谷産業、INPEX、ENEOS、大阪ガス、沖縄電力、関西電力、九州電力、コスモ石油、四国電力、中国電力、中部電力、電源開発(J-POWER)、東京ガス、東京電力、東邦ガス、東北電力、北陸電力、北海道電力
(五十音順)
■輸送(37社)
アート引越センター、ANA(全日空)、大塚倉庫、小田急電鉄、近畿日本鉄道、京王電鉄、京成電鉄、京阪電気鉄道、京浜急行電鉄、相模鉄道、佐川急便、JTB、JR九州、JR四国、JR東海、JR西日本、JR東日本、JR北海道、商船三井、西濃運輸、西武鉄道、東急電鉄、東京地下鉄(東京メトロ)、東武鉄道、名古屋鉄道、西日本鉄道、日本通運、日本郵政、日本郵船、日本航空(JAL)、日本旅行、阪急電鉄、阪神電気鉄道、三菱倉庫、ヤマト運輸、ロジスティード(日立物流)
(五十音順)
■流通・飲食(36社)
イオン、伊藤忠商事、イトーヨーカドー、オイシックス、ケーズデンキ、コジマ、しまむら、ジャパネットたかた、すかいらーく、スターバックス、住友商事、セブン‐イレブン、全国生活協同組合(生協)、双日、ZOZO、大丸松坂屋百貨店、高島屋、ドトールコーヒー、ニトリ、日本マクドナルド、ビックカメラ、ファミリーマート、平和堂、マルイ、丸紅、三井物産、三越伊勢丹、三菱商事、無印良品、モスバーガー、ヤマダデンキ、ユニクロ、ヨークベニマル、ロイヤルホスト、ローソン、ワークマン
(五十音順)
■金融(20社)
SMBC日興証券、オリックス、かんぽ生命保険、住友生命、ソニー生命、ソニー損保、損保ジャパン、第一生命、大和証券、東京海上、日本生命、野村證券、みずほ銀行、三井住友海上、三井住友信託銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、明治安田生命、ゆうちょ銀行、りそな銀行
(五十音順)
■情報・教育・その他(34社)
Apple Japan、アドベンチャーワールド、アマゾンジャパン、NTT、NTTデータ、NTTドコモ、オリエンタルランド、Google Japan、KDDI、コナミ、サイバーエージェント、セコム、ソフトバンク、大日本印刷(DNP)、DeNA、DMM.com、電通、TOPPAN(凸版印刷)、トレンドマイクロ、日本マイクロソフト、任天堂、ネクソン、ハウステンボス、博報堂、バンダイナムコ、BIPROGY(日本ユニシス)、ベネッセ、メルカリ、星野リゾート、ヤフー、やる気スイッチ、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、楽天、リクルート
(五十音順)
※回答者が答えやすい用に、原則として正式社名ではなく、消費者に定着しているブランド名、名称等を優先した。
ホールディングスではなく、事業会社を対象とした。法人格も割愛した。
社名が広く認知されている名称等と異なる場合は、カッコで補記した。
※「個別調査パッケージ」では、ご指定の企業以外を対象に追加調査が可能です。
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業界別結果(2024年)
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住友林業や積水ハウス、建設・不動産業界のSDGs活動に対する消費者の評価
・業界グループ別SDGs評価【紙・化学・繊維】
花王は好感度が全企業1位、資生堂は女性活躍で1位。企業の評価に特徴
・業界グループ別SDGs評価【飲料・食品】
SDGs評価はサントリーが4連覇、山崎パンは急上昇。味の素やキユーピーは好感度高い
・業界グループ別SDGs評価【機械・金属】
トヨタ自動車が全300社中1位、企業そのものの認知度も影響する機械・金属業界のSDGs評価
・業界グループ別SDGs評価【エネルギー】
エネルギー業界はSDGs活動を知らない! 業界内評価はENEOSが1位
・業界グループ別SDGs評価【運輸・交通】
ヤマト運輸がSDGs評価トップ、JR東日本やANAが就職意欲度で高評価
・業界グループ別SDGs評価【流通・飲食】
SDGs評価ではイオンが3連覇、利用経験度はコンビニ各社が上位も利用状況で違い
・業界グループ別SDGs評価【金融】
SDGs評価ではオリックスが1位、みずほ銀行は急上昇。認知度では企業名が先行する傾向
・業界グループ別SDGs評価【情報・教育・その他】
全企業の中で最も伸びたNTTドコモがSDGs評価1位。投資意欲では過去と未来で企業に違い
企業評価項目別ランキング(2024年)
・好感度ランキング
好感度は花王が大躍進の1位。味の素、キユーピーが続き、リクルートや山崎製パンが急上昇
・就職意欲度ランキング(近日公開予定)
・投資してみたい企業ランキング(近日公開予定)
SDGs17ゴール別ランキング(2024年)
①「貧困をなくす」「飢餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」
②「質の高い教育をみんなに」「ジェンダー平等を実現しよう」「安全な水とトイレを世界中に」
③「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」「働きがいも、経済成長も」「産業と技術革新の基盤をつくろう」
④「人や国の不平等をなくそう」「住み続けられる街づくりを」「作る責任、使う責任」
⑤「気候変動に具体的な対策を」「海の豊かさを守ろう」「陸の豊かさも守ろう」
⑥「平和と公正をすべての人に」「パートナーシップで目標を達成しよう」「17ゴール評価の合計」
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