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トヨタが1位、ダイキンは2位に躍進。認知者ベースでは住友重機、プロテリアルも上位に・・・機械・金属(企業版SDGs調査2024)

トヨタが1位、ダイキンは2位に躍進。認知者ベースでは住友重機、プロテリアルも上位に・・・機械・金属(企業版SDGs調査2024)

機械・金属業界のSDGsに対する取り組みは、消費者からどのぐらい評価されているのだろうか? 国内有力企業300社のSDGs取組やESG活動を消費者視点で評価する「企業版SDGs調査2024」より、機械・金属業界30社の結果を分析した。

自動車メーカーが高い。ダイキン工業は伸び幅1位

機械・金属業界の有力企業各30社の中で、「あなたは各社がSDGs(持続的な開発目標)への取り組みをしていると思いますか」という問いで、評価が高かった企業のリストは以下の通り。


機械・金属業界でSDGs評価が最も高かったのはトヨタ自動車。
2020年の調査開始以来、5年連続で業界内の1位となっただけではなく、300社全体でも5年連続で最も評価が高かった。
SDGs評価は23.6点と、前年(22.4点)から更に増加した。
特に、「本格的に取り組んでいる」との回答が17.9%と、業界内だけでなく、300社全体の中でも最も高かった。

2位はダイキン工業で17.5点、前年(12.7点)から4.7点の増加を見せた(小数点2位を四捨五入しているため見た目の差と異なる)。
業界内で最も伸びが大きかっただけではなく、300社全体でも8番目に伸びが大きかった。
同社は「あまり取り組んでいない」「全く取り組んでいない」との回答が共に1%台と、ネガティブな評価が少なかった。

3位は本田技研工業(ホンダ)で15.9点、前年(12.7点)から3.1点増加と、こちらも大きな伸びを見せた。
同社は特に「本格的に取り組んでいる」との回答が12.0%で、前年(7.6%)から大きく増加し、業界内で2番目に高かった。

以下、10位の日本製鉄まで、業界内でTOP10入りを果たしたすべての企業で、SDGs評価が前年から増加していた。
特に、自動車メーカーが7社、業界内でTOP10、300社全体でも上位100位にランクインしており、自動車メーカーのSDGs活動に対する消費者の評価の高さが明らかになった。
機械・金属業界30社の評価平均は10.6点と、300社の平均(10.2点)を上回った。

※11位以下の企業の結果は、総合報告書に記載

なお、「SDGs評価」は、あなたは各社がSDGs(持続的な開発目標)への取り組みをしていると思いますか」との設問に対し、「本格的に取り組んでいる」と回答した人を100点、「少し取り組んでいる」を50点、「どちらとも言えない」を0点、「あまり取り組んでいない」をー50点、「全く取り組んでいない」をー100点として、企業ごと加重平均した値をとした。
なお、各社を「名前も知らない」と答えた人は0点とした。

「産業と技術革新の基盤をつくろう」など4つのSDGsゴールで全体平均を上回る


SDGsで設定されている17ゴール別の取組評価を、機械・金属業界30社平均と、調査対象の全300社平均で比較してみた。

その結果、17あるゴールのうち、機械・金属業界で最も評価平均が高かったのは「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」で、その数値は7.5%と、300社平均(5.5%)を大きく上回った。
また、「7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」は5.7%で300社平均(4.7%)を1.0ポイント、「12.作る責任、使う責任」は5.7%で300社平均(4.8%)を0.8ポイント上回った(一部小数点2位以下の差による)。
300社平均を上回ったのは上記に加え、「13.気候変動に具体的な対策を」の計4項目だった。

一方で、残りの13項目では300社平均を下回る結果となった。
特に、「10.人や国の不平等をなくそう」「11.住み続けられる街づくりを」では、300社平均をそれぞれ0.6ポイント下回った。
SDGs活動としては全体に比べて高い評価を受けているが、ゴール別に見ると比較的評価されていない項目の方が多かった。

「7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」の評価が機械・金属業界で最も高かったのはダイキン工業で13.1%。これは300社全体の中でもENEOS(17.5%)に次いで2位だった。続いてトヨタ自動車が11.6%で300社中7位にランクインした。

「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」で最も高かったのはトヨタ自動車で15.3%。同社は300社全体の中でも1位となった。次いで本田技研工業(ホンダ)が10.8%で8位、日本製鉄が10.5%で10位にランクインした。

「12.作る責任、使う責任」で最も高かったのはダイハツ工業で10.2%。その後にトヨタ自動車が10.2%(小数点2位以下の差による)、本田技研工業(ホンダ)が9.0%と続いた。この業界内上位3社は、300社全体の中でもTOP3となった。

「13.気候変動に具体的な対策を」でも同様に、日産自動車(5.2%)、ダイキン工業(5.0%)、トヨタ自動車(5.0%、小数点2位以下の差による)と、業界内上位3社がそのまま300社全体のTOP3となった。

一方で、業界平均が300社平均を下回ったゴールの中でも、「14.海の豊かさを守ろう」では、300社全体のTOP10どころか、上位50位にランクインする企業が1社もなかった。

しかし、「4.質の高い教育をみんなに」ではヤマハ(5.6%)が300社中6位、「6.安全な水とトイレを世界中に」ではクボタ(6.1%)が9位、「8.働きがいも、経済成長も」ではトヨタ自動車(9.8%)が2位と、業界平均が300社平均を下回ったゴールでも、企業別では高い評価を得た業界の企業も見られた。

企業の認知者ベースでは3位住友重機、4位プロテリアルが上位に

SDGs取組の評価は、そもそもその企業を知らない人は回答できない。すなわち、SDGs評価ランキングを作成すると、どうしても一般消費財を提供している企業が上位に並び、一方で、BtoB企業は評価されないことになってしまう。

そこで各社を認知している人、すなわち「ママ絵も知らない」と回答した人を除いた回答者(認知者)においての、各社のSDGs評価を算出してみた。それが下の表である。


認知者ベースでのSDGs評価の業界内1位はトヨタ自動車、2位はダイキン工業と、回答者全員ベースでのSDGs評価と順位は変わらなかった。

一方、3位には全員ベースではTOP10に名前がなかった住友重機械工業が入った。
回答者全員ベースでは9.3点だったのに対し、認知者ベースでのSDGs評価は19.4点と高い評価を受けた。
同社を認知している消費者のうち、合わせて33.2%の人が、同社のSDGs活動を評価していた。

4位のプロテリアル(旧:日立金属)は19.2点、同社は特に「本格的に取り組んでいる」と回答した人が認知者の16.7%におよび、これはトヨタ自動車(18.6%)に次いで、業界内で2番目に高かった。

6位のアイシンは18.5点、同社は特に「全く取り組んでいない」と回答した人が認知者のわずか1.0%で、業界内で最も低かった。

上記に加え、7位の豊田自動織機(17.7点)、10位の住友電気工業(17.3点)の計5社が、回答者全員ベースでは果たせなかった業界内TOP10へのランクインを果たした。

それだけではなく、次点の荏原製作所(16.8点)まで含めた計11社が、認知度ベースでのSDGs評価において300社全体の上位50位にランクインした。

調査概要・報告書のご案内

調査概要

第5回企業版SDGs調査2024は、20歳以上の男女を対象に、2024年9月19日から22日にかけてインターネットで調査を実施し、各社1,000人(1人の回答者には10社について評価)となるように計30,000人の回答を集めた。
不完全回答や信頼度の低い回答は集計対象外としたため、計24,254人を有効回答とした。

調査は各社のSDGs取組の評価、17ゴール別の評価、ESG活動の評価、情報入手経路などについての設問を設けたほか、各社の好感度、利用経験、就職意欲、投資意欲などについての質問も設け、SDGs活動による各社の企業評価への影響度を分析した。

・調査方法   インターネット調査
・調査対象  47都道府県の登録調査モニター(20歳以上)から年代・性別に均等に回収
・総回収数  計30,000人 (各社1,000人となるように回収)
・有効回答数 計24,254人 (各社の平均回答者数は808人)
・調査時期  2024年9月19日~9月22日
・調査項目  SDGs意識: 購入・利用時のSDGs意識
       SDGs評価: SDGs取組評価、ゴール別評価、情報入手経路、ESG活動
       企業評価: 企業認知度、好感度、利用経験、就職意欲、投資意欲
       回答者属性: 年齢、性別、婚姻、子供の有無、世帯年収、居住形態など

調査報告書のご案内

・報告書冊子 (価格は税込)
   基本セット:165,000円 総合報告書+個別報告書 
   総合報告書: 99,000円 A4判 約200ページ
   個別報告書: 99,000円 A4判 約25ページ (3年分の結果付)
   オプション: 各報告書データCDは 33,000円 (調査結果のデータを収録)
・個別調査パッケージ(価格は税込)
   追加調査パッケージ: 385,000円  対象企業以外について調査を実施
・報告会・セミナー (価格は税込。交通費、報告書は別途)
   調査結果を基にセミナーまたは研修会を実施: 110,000円

ご注文は → お申込みフォーム をクリック
過去の調査結果等は → 過去の調査結果 をクリック

2024年調査での機械・金属業界グループ対象企業一覧(全30社)

IHI、アイシン、荏原製作所、クボタ、神戸製鋼所、コマツ、スズキ、SUBARU、 住友重機械工業、住友電気工業、JFEスチール、ダイキン工業、ダイハツ工業、デンソー、トヨタ自動車、豊田自動織機、トヨタ紡織、日産自動車、日本軽金属、日本製鉄、日立建機、プロテリアル(日立金属)、本田技研工業(ホンダ)、マツダ、三菱自動車工業、三菱重工、ヤマハ、ヤマハ発動機、YKK、YKK AP
(計30社 五十音順)

他の業界・対象企業については、こちらからご覧ください。

本件に関する問合せ先

株式会社ブランド総合研究所 
Tel. 03-3539-3011(代)  Fax.03-3539-3013
E-mail:  sdgs★tiiki.jp (★を半角@に変更しお送りください)
Homepage: http://tiiki.jp

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