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建設・不動産業界・SDGs評価1位は住友林業。三菱地所、三井不も上昇(企業版SDGs調査2025)

建設・不動産業界・SDGs評価1位は住友林業。三菱地所、三井不も上昇(企業版SDGs調査2025)

国内の有力企業300社のSDGsへの取り組みについて消費者が評価する「第6回企業版SDGs調査2025」をインターネットを使い、年代や性別が均等となるように全国3万人の回答を集めて実施(今回が6回目)。建設・不動産業界(18社)の中で最も評価が高いのは前年に引き続き住友林業となりました。

1位住友林業は、全300社中でも初のベスト10入り

建設・不動産の中で最もSDGs評価が高かったのは住友林業。「本格的に取り組んでいる」が11.2%(前年は10.2%)、「少し取り組んでいる」が17.2%(同14.7%)で、合計だとおよそ3割が同社がSDGsに取り組んでいると評価し、前年より大きく増加している。
その結果、同社のSDGs評価は16.7点となり、前年の14.4点より2.3点上昇し、全300社中の順位は10位(前年は28位)となり、初のベスト10入りを果たした。

2位はパナソニックホームズで、「本格的に取り組んでいる」は7.3%、「少し取り組んでいる」は15.5%と住友林業を下回ったが、「あまり取り組んでいない」はわずかに1.8%(同1.8%)、「全く取り組んでいない」は1.1%(同1.8%)と、いずれも住友林業より少なく、前年より減少している。

3位の三菱地所はSDGs評価は12.8点で、前年の10.8点より2.0点の上昇。建設・不動産18社中の順位は前年の9位から急上昇。300社中の順位も112位から59位へと大きく上昇した。

9位の鹿島建設は「あまり取り組んでいない」は1.9%、「全く取り組んでいない」は0.6%で、両者の合計2.5%は18社の中では最も少なかった。順位も15位から9位、300社中でも213位から104位と急上昇している

SDGsゴール「街づくり」が前年より評価増

建設・不動産業界の各社へのSDGsゴールへの評価について、18社平均を分析してみた。
17ゴールの中で最も評価が高いのは「11 住み続けられる街づくりを」で、18社平均では10.9%。これは前年の9.3%より1.6ポイントも増加している。
このゴールの評価が300社の中で最も高いのは住友林業で16.7%。前年の11.0%より5.7ポイントの大幅上昇となった。
次に高かったのは積水ハウスで14.0%。3番目はミサワホームで13.5%、次いで住友不動産の12.8%、三井不動産と三菱地所の12.6%と続いた。
このゴールに関しては上位17位までを建設・不動産の企業が独占している。

次に高いのは「12 作る責任、使う責任」で5.8%。前年の5.2%より0.6ポイントの上昇となった。
このゴールの評価でも建設・不動産では住友林業が最も高く、8.3%で300社中30位だった。ただし、大林組と積水ハウスが8.2%と僅差で続いている。

14ゴールは前年より低下。ゴール別リーダー企業も交代


17ゴールの建設・不動産の18社の平均と、全300社の平均を比較したグラフを作成してみた。
「11 住み続けられる街づくりを」は300社平均の3.5%に対して、およそ3倍と高くなっている。
また、「12.作る責任、使う責任」も300社平均より高くなっている。
そのほかのゴールで、300社平均より高いのは「6 安全な水とトイレをすべての人に」、「4 質の高い教育をみんなに」、「1 貧困をなくす」、「15 陸の豊かさも守ろう」の6つのみだった。

逆に建設・不動産で最も評価が低いのは「14 海の豊かさを守ろう」の1.4%で、次いで「16 平和と公正をすべての人に」、「17 パートナーシップで目標を達成しよう」の1.5%となった。
いずれも300社平均より下回っており、これらのゴールへのアプローチが建設・不動産業界の課題と言えそうだ。

建設・不動産の調査対象企業

大林組、鹿島建設、清水建設、住友不動産、住友林業、積水ハウス、大成建設、大東建託、大和ハウス工業、竹中工務店、東急不動産、トヨタホーム、パナソニックホームズ、ミサワホーム、三井不動産、三菱地所、森トラスト、森ビル(18社、五十音順)

調査概要

調査概要

企業版SDGs調査2025の調査対象は業界別に売り上げ規模の大きな企業と、SDGsやESGに積極的に取り組んでいる企業を中心に、ブランド総合研究所が独自に300社を選出しました。

回答者は20代から60代以上までの年代別(5区分)で同数ずつ回収するとともに、世代ごとに男女均等となるように回収。合計3万人の回答を集めた。1人の回答者は10社に対して評価を行ったため、300社を30グループに分けて調査を実施。すなわち各社の評価対象人数は1000人ずつです。

ただし、集計にあたり、回答内容の信頼性の低いレコードを除く(クリーニング)ことにより、調査精度を高めるようにした結果、有効回答数は25,165人となりました(1社当たり839人)。

SDGs調査の特設ページ

・調査方法   企業版SDGs調査(第6回)
・調査方法   インターネット調査
・調査対象  登録調査モニター(20歳以上)から年代・性別に均等に回収
・調査票   300社を10社ずつ30の調査票に分けて作成
・総回収数  計30,000人 (各社1,000人となるように回収した)
・有効回答数 計25,165人 (不完全回答および信頼性の低い回答は集計対象外とした)
・調査時期  2025年5月29日~6月2日
・調査項目  SDGs意識: 購入・利用時のSDGs意識
       SDGs評価: SDGs取組評価、ゴール別評価、情報入手経路、ESG活動
       企業評価: 企業認知度、好感度、利用経験、就職意欲、投資意欲
       回答者属性: 年齢、性別、婚姻、子供の有無、世帯年収、居住形態など

調査報告書のご案内

・報告書冊子 (価格は税込)
   基本セット:165,000円 総合報告書+個別報告書+データCD 
   総合報告書: 99,000円 A4判 約160ページ
   総合報告書デジタル版:99,000円 (冊子のPDFおよび各社データのExcelデータ(個別除く))
   個別報告書: 55,000円 A4判 約25ページ (3年分の結果付)

・個別調査パッケージ(価格は税込)
   追加調査パッケージ: 385,000円
     特定企業(3社まで)の具体的なSDGsへの取組について、具体的な評価を行う
     お得な追加調査のパッケージです。また、調査対象に含まれていない企業でも、
     企業版SDGs調査と同様の追加調査を行い、300社の結果と比較することができます。

・報告会・セミナー (価格は税込。交通費、報告書は別途)
   調査結果を基にセミナーまたは研修会を実施: 110,000円

申し込みはお申し込みフォームから

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・投資してみたい企業ランキング(近日公開予定)

SDGs17ゴール別ランキング(2024年)
 ①「貧困をなくす」「飢餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」
 ②「質の高い教育をみんなに」「ジェンダー平等を実現しよう」「安全な水とトイレを世界中に」
 ③「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」「働きがいも、経済成長も」「産業と技術革新の基盤をつくろう」
 ④「人や国の不平等をなくそう」「住み続けられる街づくりを」「作る責任、使う責任」
 ⑤「気候変動に具体的な対策を」「海の豊かさを守ろう」「陸の豊かさも守ろう」
 ⑥「平和と公正をすべての人に」「パートナーシップで目標を達成しよう」「17ゴール評価の合計」

企業評価ランキング紹介記事一覧

本件に関する問合せ先

株式会社ブランド総合研究所 
Tel. 03-3539-3011(代)  Fax.03-3539-3013
E-mail:  sdgs★tiiki.jp (★を半角@に変更しお送りください)
Homepage: https://tiiki.jp
SDGs調査サイト: https://news.tiiki.jp/sdgs

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