5月10日、福岡県筑前町で「世界一長いバームクーヘン作り」に挑戦するイベントが開催された。
本イベントは、朝倉郡筑前町の特産品である小麦「筑前麦太郎」や、九州で生まれた新しい黒大豆「筑前クロダマル」を世界に発信することを目的に、朝倉青年会議所が開催した。
今回挑戦に用意したバームクーヘンの長さは20.327メートル。これは、昭和20年3月27日の大刀洗大空襲を忘れないようにと平和の願いが込められている。
本記録達成の大きな条件は3つ
1.長さを更新すること(越えなければならない記録は14.654m)
2.層が10層以上確認できること
3.伝統的な配合、通常の製法で作ること
この通常の製法で作らなければならないというルールのため、バームクーヘンを巻きつける棒も特注の巨大な鉄棒が用意された。
快晴にも恵まれ、当日集まった参加者・運営スタッフは約920名。福岡県内だけでなく、九州各地から世界記録を達成しようと参加者がつめかけ、キャンセル待ちが大量に発生するという盛況ぶりであった。
11時50分挑戦開始。バームクーヘンは塗りむらができないよう、横一列に40人が並び一斉にはけでバームクーへンの生地を塗っていく。
塗り終えたら焼き台に鉄棒を移動させ、焼き上がったら次の40人がまた塗り作業を行うというサイクルを20回以上も繰り返された。
もちろんその間は生地が垂れないよう、鉄棒を回し続けなければならない。
順調に挑戦が進み、完成も見えてきたその時、なんとバームクーヘンの一部が崩れ落ちてしまうトラブルが発生。会場からは悲鳴があがり、落胆ムードに包まれた。
しかし、今年に入ってからは毎日準備や打合せを重ねてきた朝倉青年会議所メンバ-はあきらめることなく、すぐさま修復作業を開始。
予定終了時刻を1時間以上遅らせて16時すぎにバームクーヘンを完成させた。
ギネスワールドレコーズジャパン ジャスティン・パターソン公式認定員により、10層以上のバームクーヘンになっているか、出来栄えはバームクーヘンとして認められるものかどうか審査が行われた。
会場全体が見守る中、いよいよ緊張の結果発表。
「基準を満たしバームクーヘンとして認められたのは・・・16.480m」ジャスティン・パターソン公式認定員から結果が発表され、世界一長いバームクーヘンとしてギネス世界記録に認定された。
会場は大きな歓声につつまれ、世界記録のあかしである認定証が朝倉青年会議所メンバーに手渡され、感動のフィナーレを迎えた。
記録名:Longest baumkuchen
記録:16.480メートル
認定日:2015年5月10日
(文責:平野 佑 ブランド総合研究所 世界記録コーディネーター/アナリスト)

世界一長いバームクーヘンとしてギネス世界記録に認定/福岡県筑前町
2015年05月12日更新
本イベントは、朝倉郡筑前町の特産品である小麦「筑前麦太郎」や、九州で生まれた新しい黒大豆「筑前クロダマル」を世界に発信することを目的に、朝倉青年会議所が開催した。
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