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日本一長い「郡上おどり」始まる。4日間の徹夜おどりなど30夜以上!

日本一長い「郡上おどり」始まる。4日間の徹夜おどりなど30夜以上!

岐阜県郡上市八幡町で7月15日(土)から「郡上おどり」が始まった。なんとこのお祭り、おどり発祥祭に始まり9月9日(土)のおどり納めに至るまで30夜以上開催される日本一長い盆踊りだ。

全日開催4年ぶり

岐阜県郡上市八幡町で7月15日(土)から始まった「郡上おどり」は、おどり発祥祭に始まり9月9日(土)のおどり納めに至るまで30夜以上開催される。
4年ぶりの全日程開催となり、掛け声も規制されることなく楽器と下駄の音が混ざり合う、本来の郡上の夏の風物詩がかえってきた。
「郡上おどり」は徳島県の「阿波おどり」、秋田県の「西馬音内盆踊り」とともに日本三大盆踊りのひとつであり、約420年の伝統的な歴史を持つ。
さらに2022年にユネスコ無形文化遺産「風流踊」の構成要素の一つとしても登録された。
約30夜に渡って踊る、日本一長い盆踊りの中でも、毎年8月13~16日の4日間は夜通し踊り続ける「徹夜おどり」が最も盛り上がりをみせる。

誰もが参加自由!服装も自由!いつの間にか踊れるのが「郡上おどり」

「郡上おどり」は日本一長い盆踊りの代名詞だけではなく、誰もがひとつの輪になって踊れることも有名である。

江戸時代の城主が士農工商の融和を図るために「盆の4日間は身分の隔てなく無礼講で踊るがよい。」と奨励した歴史的背景を持ち、年ごとに盛んになった。それにより「見るおどり」ではなく「踊るおどり」と言われている。
地元の子どもや大人はもちろん観光客など誰でも、どんな服装でも気軽に輪の中に入り、手足を動かしているうちに踊れるようになるのが面白さとなり魅力となっている。

また、地域ブランド調査2022の調査結果からみると、郡上市は「地域固有の祭りやイベント等」の認知度が18.1%で全国8位となっており、これは同市の地域資源の中で突出している。
ちなみに中部エリアの在住者では認知度が37.0%となり、全国1位である。つまり、中部エリアにとっては郡上市の「郡上おどり」が日本で最も有名なお祭りとなっているのだ。


郡上おどりの様子はYouTubeの「GUJO HACHIMAN TOURISM〜郡上八幡観光チャンネル〜」でライブ配信などから見ることが出来る。→https://www.youtube.com/@gujohachimantourism/streams

「祇園祭」は40万円の観覧席も

「郡上まつり」の他にも日本には地域に根付いた様々なお祭りがある。その数は約30万件近くになると言われ、生活の中で脈々と受け継がれてきた文化である。
そんな日本各地のお祭りだが、新型コロナがようやく落ち着きを見せ、すでに賑わいをみせているところがある。
そのうちの一つが「日本三大祭り」としても有名な「祇園祭」である。長い間、都が置かれ伝統文化が色濃い京都でのお祭りだ。
1000年以上の歴史を持ち、2009年に「京都祇園祭の山鉾行事」としてユネスコ無形文化遺産に登録されている。

こちらも4年ぶりに京都市中心部を目靴前祭りの「山鉾巡行」が7月17日行われ、コロナ禍を経て例年通りの姿を見せた。特別観覧席は11,128席が用意されていたが、数日前にはチケットは完売、当日券の販売もなかった。
さらに、今年は1席40万円の「プレミアム観覧席」84席が初めて設置され、多くの外国人観光客が京料理を楽しみながら目の前の山鉾巡行を観覧した。
また、京都府警本部によると13時時点で15万人の人出となり、京都の中心部の路上は活気に溢れたお祭りとなった。

さて、日本三大盆踊りの一つである、「徳島県阿波おどり」は8月12日~15日、「秋田県西馬音内盆踊り」は8月16日~18日に開催を控えている。
そのほかも各地域のお祭りやイベントに足を運ぶことで、日本の良さを体感できる夏となるはずだ。

2023年の夏は始まったばかり、継続的な賑わいのために各地域への課題とは

コロナ禍の影響で各地の文化活動が足踏みされていたが、全国の各地で人々の盛り上がりの声や、これから開催を控えるお祭りやイベントが多くある中で、見えてくる新たな課題がある。
訪日外国人数が4月はおよそ195万人、5月はおよそ190万人と回復しつつあり、国内の観光客も移動制限が解除されたことで、多くの人が観光遠出を楽しめるようになり、お祭りも各地域で再開されるところが多い。
だが、コロナ禍以前と同じもしくはそれ以上の多くの人が集まることでの事故や混乱、熱中症などの問題がすでに話題となっている。
休止期間による悪影響や準備不足なども取り沙汰されている。
そして、各自治体や主催する側は密にならないため、事故を防ぐためにも人の流れの誘導の対策を行う必要がある。

4年ぶり開催となるお祭りやイベントに注目が集まっているが、これが一過性の人気とならずに継続的に人で賑わうための工夫やインバウンドへの対応を考えるなどによって、今後の地域の活性化に繋がる良いきっかけとすることが望まれる。

この記事のライター
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