地域の輪に触れ、移住・就農希望も
ブランド総合研究所は、農林水産省の「地域活性化対策」事業の採択を受け、沖縄県糸満市、山口県宇部市、宮城県登米市、熊本県阿蘇郡小国町の協力を得て、関東地方を中心に農業インターンシップ参加者を各地域で受け入れている。同事業は、農山漁村への就農・移住促進のため、大都市圏と政令指定都市に住む人を対象にしており、研修内容は一次産業の農業だけにとどまらず、食と農のビジネスに触れ、直売所での販売や、加工食品づくり、農家レストランでのサービス、動画制作など、実践的な6次産業化を学ぶ内容となっている。
滋賀県東近江市、長崎県大村市は11月中旬より募集を開始した。(終了)
沖縄県糸満市で育んだ地元民との輪
南国の気候と青い海、そして琉球文化の中で伝わる沖縄の農業や食。他の地域とは違った特徴をもつ沖縄県。
沖縄県糸満市は、沖縄本島の最南端に位置し、三方を海に囲まれた自然豊かな地で、那覇空港からわずか10kmと近いことから、農業、漁業、商工業、そして観光業が盛んな地である。
そんな糸満市で今年11月6日から26日まで、パイナップルやバナナ、コーヒー農園、海ぶどうの収穫・選別、糸満市場「いとま〜る」で販売、陳列、そして沖縄の伝統的な料理体験や人との交流などを通して沖縄の文化を学ぶ研修を実施した。
参加者は関東を中心に7名(男性6名、女性1名)。
研修生の中には、研修期間中に住居を決め、就農および移住を決めた者もいた。
また、本事業のうち、糸満市では、実際に農業を営んでいる農家宅へ宿泊する(民泊)交流を実施。住民との生活をともにする中で、沖縄の文化をじっくり味わい、就農へのイメージを固めやすいことも、就農・移住のきっかけのひとつとなった。
また、糸満市の協力のもと、移住、定住、就業に向けた様々な支援・サポート制度などについて、糸満市職員による具体的なアドバイスなども得る研修内容となった。
参加した研修生の声「普段の観光では決して味わえない移住体験だった。農業の考え方も変わり、就農へ進めていきたい」など
研修を受け入れた農家さんの声「普段は4~5日かかる作業を研修生たちが1日で終えた、作業の手際がよかった、受け入れてよかった」など