地域の輪に触れ、移住・就農希望も
ブランド総合研究所は、農林水産省の「地域活性化対策」事業の採択を受け、沖縄県糸満市、山口県宇部市、宮城県登米市、熊本県阿蘇郡小国町の協力を得て、関東地方を中心に農業インターンシップ参加者を各地域で受け入れている。同事業は、農山漁村への就農・移住促進のため、大都市圏と政令指定都市に住む人を対象にしており、研修内容は一次産業の農業だけにとどまらず、食と農のビジネスに触れ、直売所での販売や、加工食品づくり、農家レストランでのサービス、動画制作など、実践的な6次産業化を学ぶ内容となっている。
滋賀県東近江市、長崎県大村市は11月中旬より募集を開始した。(終了)
宇部市で課題を見つけた人が解決者!「3週間で地域の魅力を発信へ」
楠こもれびの郷は、山口県宇部市北部の田園風景の中にたたずむ温泉複合施設である。
安心、安全な地元食材にこだわった農家レストランやその日の朝に収穫してきた地元野菜の直売所、地元の木材をふんだんに使った温浴施設、古民家を改装したおしゃれな空間のカフェ&ギャラリー古民家倉(そう)や、田舎のパン屋さんCOULOUR(クルール)を運営している。
そんな県内外の人が集う「楠こもれびの郷」を拠点に、今年11月9日から27日まで、関東を中心に3人の研修生が農業を学ぶため宇部市に3週間滞在した。
宇部市での研修内容のテーマは、「移住・就農・魅力発信」。農業研修では、ほうれん草やハナッコリー、トマト、白菜、じゃがいも、なす、ねぎなどの収穫・選別。そしてその自分で収穫した農産品を地域イベント「おいでーやこもれびマーケットGMM」で自ら接客・販売をおこなった。また、宇部市の生産物を使った料理体験や加工、農産品直売所や厨房での接客など、人との交流などを通して宇部市の魅力を知り、素材を集めながら、発信する研修内容を実施した。
この「発信」は、研修生が、地域の魅力発信者として「農業」を関連付けた内容として、HPの制作や、動画制作企画など、盛りだくさんだった。
研修期間中には、楠こもれびの郷のホームページを研修生が自ら改修。ホームページ内には、今後も生産者の発信の場としてブログを設立した。また、楠こもれびの郷のyoutubeチャンネルを作り動画を公開するなどを行い、次世代につながる取り組みをおこなった。現在はラインスタンプを制作中。
本研修は、宇部市の協力のもと、移住、定住、就業に向けた様々な支援・サポート制度などについて、宇部市職員による具体的なアドバイスなども得る内容となった。
参加した研修生の声「宇部市で熱意あふれる農家や起業家たちとつながる機会を得られた。都市や首都圏で農業参入を考えている人たちへ発信をしてみたい。また、親の実家の畑や田んぼを活用していきたい、宇部市長が会いに来てくれて、とても受け入れにあたたかくて、魅力的な市だと思った!」など
研修を受け入れた農家さんの声「あっという間の3週間だったが、今後も一緒に取り組んでいきたい、この縁をつなげていきたい」など
動画で発信中!
※研修生が収穫、選果、袋詰め、価格設定、販売までの一括研修。売るためのPOPづくりなど、研修は盛り沢山。