農林水産省によると、野生鳥獣による農作物被害は、平成29年度が約164億円と5年連続で減少している。全体の約7割がシカ、イノシシ、サル。 森林の被害面積は全国で年間約6千ha(平成29年度)で、このうちシカによる被害が約3/4を占める。水産被害としては、河川・湖沼ではカワウによるアユ等の捕食、海面ではトドによる漁具の破損等が深刻化しており、 被害金額は依然として高い水準にある。営農意欲の減退ともなっており、数字に現れる以上に深刻な影響を及ぼしているという。
このため、農林水産省では、「鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律」に基づき、現場に最も近い行政機関である市町村が中心となって実施する野生鳥獣に対する様々な被害防止のための総合的な取組を支援している。
令和元年、農林水産省は、全国的なジビエ(野生鳥獣肉)の需要拡大に取り組む「全国ジビエプロモーション事業」の一環として、全国の飲食店等がジビエメニューを提供する全国ジビエフェアを開催する。
野生鳥獣を適正な数にするため捕獲数が増加する中、捕獲した鳥獣を地域資源としてとらえ、ジビエとして有効活用する取組が拡大している。
農林水産省では、令和元年度全国ジビエプロモーション事業において、全国的なジビエの需要拡大および普及をするため、取組を推進しており、ジビエを身近に感じてもらえるように、全国の飲食店で、ジビエの需要拡大、普及推進を図る。
9月26日(木)より、参加飲食店等の募集を開始した。
全国ジビエフェア開催期間
令和元年11月1日(金曜日)~令和2年2月28日(金曜日)
参加店舗の受付や、ジビエの料理を取り扱っている店舗の検索は公式ホームページより
「全国ジビエフェアホームページ」
https://gibierfair.jp
【要約版】
農林水産省 鳥獣被害の現状と対策(令和元年7月)(PDF : 1,800KB)
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/attach/pdf/index-310.pdf
全国募集 ジビエ提供飲食店
2019年09月27日更新
ジビエを活用!全国の飲食店へジビエの導入を目指す。日本の鳥獣被害は営農意欲の減退、耕作放棄・離農の増加、さらには森林の下層植生の消失等による土壌流出、希少植物の食害、車両との衝突事故等の被害ももたらしており、被害額として数字に表れる以上に農山漁村に深刻な影響を及ぼしている。
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