霧島・新燃岳の降灰に苦しむ高原町のNPOが火山灰を活用し、地元産のイノシシなどの肉や魚を干物にする「灰干し」に取り組んでいる。“厄介物”を一転、町の特産品開発に生かす試みで、町内での試食会では好評だった。
この取組を行っているのは、NPO法人「たかはるハートム」(谷山天一代表理事)。灰干しは、火山灰に肉や魚の身の水分を吸収させて干物を作る伝統製法である。灰を敷き詰めた容器に、布と水分を通すセロハンにくるんだ肉や魚を入れ、その上から火山灰を載せて24時間乾燥させる。その結果、灰のミネラル成分が魚などの臭みを消し、さらに脂分を閉じこめるため、上質な干物ができる。
今回の取組は、新燃岳の本格噴火後の2月中旬に、災害情報研究が専門の干川剛史教授(大妻女子大)が町に調査に来たのがきっかけ。干川教授から降灰に苦しんだ三宅島で灰干し加工した干物が評判だと聞き、新燃岳の灰も活用できないかと3月下旬から試作を始めた。その結果、肉や野菜15品目で試し、うまみがぐっと増した鹿や豚、ニジマス、タマネギなど9品目を採用した。19日に町内であった試食会には観光業者や精肉店などの経営者が集まり好評を得た。
今後、必要供給量の確保などの課題はあるが、「灰干しが産業になれば雇用も生まれる。田を荒らすシカやイノシシの肉を利用できれば一石二鳥」と同NPOは期待している。「噴火に負けない町の元気を全国発信したい」。
新燃岳の灰を使って肉や魚を商品化
2011年05月25日更新
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