【エネルギー】1位はENEOSだが、コスモ石油との差は縮まる
エネルギーグループの中で、最もSDGs評価が高かったのは前年に引き続きENEOSだったが、同社は前年の18.9点(210社中7位)から16.9点(260社中35位)へと評価が低下している。17ゴール別評価では「7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」の項目でENEOSは前年の23.0%(210社中1位)から18.7%(260社中2位)へと評価する人の割合が大きく減少したことが、SDGs評価低迷の要因と思われる。
一方で、「7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」の評価で最も高くなったのはコスモ石油で、前年の15.7%(210社中7位)から18.7%(260社中1位)へと3.0ポイント上昇した。コスモ石油は、風力発電に本格的に取り組んでおり、トップランナーを目指すとの方向性を明らかにしている。
SDGsへの取り組みに対しては「本格的に取り組んでいる」との回答が8.2%で前年の6.6%より増加。SDGs評価の点数は15.9点(260社中67位)で前年の14.1点(210社中71位)より上昇した。
なお、出光興産は同グループ5位で、前年の12.9点(210社中100位)から14.1点(260社中116位)へと、点数は大きく上昇している。
同グループ2位は東京電力。「7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」へ取り組んでいると評価した人は16.7%で、前年の14.8%より上昇している。「13.気候変動に具体的な対策を」は5.3%で3位(260社中)と、前年の3.5%(210社中22位)より大幅に上昇した。なお、同社はSDGs関連情報の入手経路として「環境やSDGs、ESG、IR等の報告書」と答えた人が3.8%で、これは260社中で最も多かった(前年は3.0%で12位)。
4位は東京ガスで、「7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」は15.8%(前年14.2%)で、「13.気候変動に具体的な対策を」は4.4%で9位と、前年の3.6%(19位)より大幅に上昇している。
※当調査では「SDGsのゴール別評価」や「ESGイメージ(17項目)」「SDGs情報の入手経路」などについても、各企業の評価を数値化している。
調査概要
第3回企業版SDGs調査2022は、20歳以上の男女を対象に、2022年7月27日から30日にかけてインターネットで調査を実施し、各社1,000人(1人の回答者には10社について評価)となるように計26,000人の回答を集めた。不完全回答や信頼度の低い回答は集計対象外としたため、計22,554人を集計した。調査は各社のSDGs取組の評価、17ゴール別の評価、ESG活動の評価、情報入手経路などについての設問を設けたほか、各社の好感度、利用経験、就職意欲、投資意欲などについての質問も設け、SDGs活動による各社の企業評価への影響度を分析した。
結果リリースのダウンロード
企業版SDGs調査特設サイトはこちら
・調査対象 47都道府県の登録調査モニター(20歳以上)から年代・性別に均等に回収
・総回収数 計26,000人 (各社1,000人となるように回収)
・有効回答数 計22,554人 (各社の回答者数は831~905人)
・調査時期 2022年7月27日~7月30日
・調査項目 SDGs認知: SDGsに関する認知度
SDGs評価: SDGs取組評価、ゴール別評価、情報入手経路、ESG活動
企業評価: 企業認知度、好感度、利用経験、就職意欲、投資意欲
回答者属性: 年齢、性別、婚姻、子供の有無、世帯年収、居住形態など
調査対象一覧
調査報告書
商品説明が載っているパンフレットはこちら
•総合報告書+個別報告書セット: 165,000円 総合報告書+個別報告書
•総合報告書: 99,000円 A4判 約200ページ
調査対象とした企業全社(260社)の結果をまとめた報告書で、前年のデータも掲載
•個別報告書: 99,000円 A4判 約25ページ
ご希望の企業(1社)の結果、属性クロス等を表やグラフ等でわかりやすくまとめた報告書。
クロス集計表のほか、個別の分析と3年分の結果など総合報告書には内容をまとめています。
※競合企業など結果を希望の方は33,000円/社追加
•データCD: 33,000円(オプション。データCDだけの注文はできません)
お申し込みいただいた報告書のデータを収録(Excel、PDF)
•追加調査パッケージ: 198,000円
ご指定の企業や具体的な商品・サービス、活動等の認知度、理解度、
イメージなどについて追加調査を行うもの。※詳細はお問い合わせください。
• 報告会、セミナー: 110,000円~
調査結果を基にセミナーまたは研修会を実施(報告書、交通費は別途)
※表示の価格は全て税込の価格です。
申し込み
パンフレットと特設サイト
お問合せ
株式会社ブランド総合研究所
担当.摺木
特設ページ:https://news.tiiki.jp/Corpsdgs2022
Tel. 03-3539-3011(代) Fax.03-3539-3013
E-mail: sdgs[アットマーク]tiiki.jp
※送信時は[アットマーク]を@(半角)に変換しお送りください。
関連記事
SDGs調査記事一覧
◆企業版SDGs調査2022
・ 消費者によるSDGs評価1位は3年連続でトヨタ(調査結果概要)
・ 調査対象企業一覧
・ SDGs評価が高い企業ランキング2022【機械・金属】
・ SDGs評価が高い企業ランキング2022【電機・電子】
・ SDGs評価が高い企業ランキング2022【飲料・食品】
・ SDGs評価が高い企業ランキング2022【流通・飲食】
・ SDGs評価が高い企業ランキング2022【情報・教育】
・ SDGs評価が高い企業ランキング2022【輸送】
・ SDGs評価が高い企業ランキング2022【金融】
・ SDGs評価が高い企業ランキング2022【紙・化学・繊維】
・ SDGs評価が高い企業ランキング2022【エネルギー】
・ SDGs評価が高い企業ランキング2022【建設・不動産】
◆企業版SDGs調査2021
・ 企業のSDGs取り組みを消費者が評価。
・ 「女性が働きやすい企業」1位はワコール
・ 「スポーツや文化活動に熱心な企業」1位はミズノ
◆地域版SDGs調査2022
・ 「住民によるSDGs評価は鳥取県が3年連続1位」
・ 地域への貢献度ランキング、1位はトヨタ(愛知)、2位はハウステンボス(長崎)
・ "住民による"都道府県・魅力度ランキング、1位は沖縄県
◆地域の持続性調査2022
・ 幸福度1位は沖縄県(2年連続)。愛着、定住意欲と3冠に
・ 都道府県・持続度ランキング1位は沖縄県(3年連続)。上位は九州地方が独占
調査対象企業【エネルギー】
ENEOS、東京電力、コスモ石油、東京ガス、出光興産、関西電力、大阪ガス、四国電力、中部電力、東北電力、九州電力、北海道電力、北陸電力、東邦ガス、岩谷産業
「あなたは各社がSDGs(持続的な開発目標)への取り組みをしていると思いますか」との設問に、「積極的に取り組んでいる」、「少し取り組んでいる」、「どちらともいえない」、「あまり取り組んでいない」、「全く取り組んでいない」の5段階で回答してもらった結果から、「積極的に・・・」を100点、「少し・・・」を50点、そのほかの回答およびその企業を「名前も知らない」と答えた人を0点に加重し、回答者全員の平均点を算出した。
なお、1社あたりの回収数は1000人、有効回答数は867人、全体の調査対象企業は260社。