【紙・化学・繊維】前年に続き1位は花王、富士フイルムは大幅アップ
紙・化学・繊維グループ36社のSDGs評価の平均は13.1点で、前年の13.2点よりわずかに減少。10業種グループの中で唯一の減少となった。
グループの中でSDGs評価が最も評価が高かったのは花王で、17ゴール別評価では「6.安全な水とトイレを世界中に」が全体(260社)の中で5位となったほか、「3.すべての人に健康と福祉を」は13位、「4.質の高い教育をみんなに」は14位など、多くの項目で高い評価となっている。また、ESG項目では「女性が活躍している」が7位と高い。
2位の富士フィルムは前年の45位(210社中)から14位(260社中)へと大幅に上昇。点数も15.4点から18.8点へと3.4点の伸びで、これは調査対象となった企業全体で10番目に大きな伸びとなっている。「12.作る責任、使う責任」の評価も前年の5.0%から7.8%へと高くなっている。
3位の資生堂は「5.ジェンダー平等を実現しよう」で全企業中1位。ESG活動の「女性が活躍している」でも1位となっている。
4位はTOTOで、「6.安全な水とトイレを世界中に」は260社中1位。評価した人の割合も前年の17.7%から20.6%へと増加している。また、ESG評価では「環境に配慮している」が前年の9.4%で58位から12.2%で23位へと上昇した。
5位のブリヂストンは前年の17.4点(210社中18位)から16.3点(260社中51位)へと点数、順位ともに下がってしまったが、特に「13.気候変動に具体的な対策を」が前年の5.4%(7位)から2.9%(170位)へと大きく低下している。また、ESG評価で「環境に配慮している」が前年の15.1%(10位)から11.1%(35位)へと下降している。ウクライナ情勢の中で、3月にロシアのタイヤ工場の稼働停止や、タイヤが4月から6月に立て続けに値上げしたことなどが影響した可能性がある。
6位以下ではファンケル、旭化成、大塚製薬、シオノギ製薬、LIXILと続く中、順位が前年より低下している企業が少なくないが、これは調査対象企業が増えたこと(210社→260社)による影響が大きく、点数自体は上昇している企業が多い。
※当調査では「SDGsのゴール別評価」や「ESGイメージ(17項目)」「SDGs情報の入手経路」などについても、各企業の評価を数値化している。
調査概要
第3回企業版SDGs調査2022は、20歳以上の男女を対象に、2022年7月27日から30日にかけてインターネットで調査を実施し、各社1,000人(1人の回答者には10社について評価)となるように計26,000人の回答を集めた。不完全回答や信頼度の低い回答は集計対象外としたため、計22,554人を集計した。調査は各社のSDGs取組の評価、17ゴール別の評価、ESG活動の評価、情報入手経路などについての設問を設けたほか、各社の好感度、利用経験、就職意欲、投資意欲などについての質問も設け、SDGs活動による各社の企業評価への影響度を分析した。
結果リリースのダウンロード
企業版SDGs調査特設サイトはこちら
・調査対象 47都道府県の登録調査モニター(20歳以上)から年代・性別に均等に回収
・総回収数 計26,000人 (各社1,000人となるように回収)
・有効回答数 計22,554人 (各社の回答者数は831~905人)
・調査時期 2022年7月27日~7月30日
・調査項目 SDGs認知: SDGsに関する認知度
SDGs評価: SDGs取組評価、ゴール別評価、情報入手経路、ESG活動
企業評価: 企業認知度、好感度、利用経験、就職意欲、投資意欲
回答者属性: 年齢、性別、婚姻、子供の有無、世帯年収、居住形態など
調査対象一覧
調査報告書
商品説明が載っているパンフレットはこちら
•総合報告書+個別報告書セット: 165,000円 総合報告書+個別報告書
•総合報告書: 99,000円 A4判 約200ページ
調査対象とした企業全社(260社)の結果をまとめた報告書で、前年のデータも掲載
•個別報告書: 99,000円 A4判 約25ページ
ご希望の企業(1社)の結果、属性クロス等を表やグラフ等でわかりやすくまとめた報告書。
クロス集計表のほか、個別の分析と3年分の結果など総合報告書には内容をまとめています。
※競合企業など結果を希望の方は33,000円/社追加
•データCD: 33,000円(オプション。データCDだけの注文はできません)
お申し込みいただいた報告書のデータを収録(Excel、PDF)
•追加調査パッケージ: 198,000円
ご指定の企業や具体的な商品・サービス、活動等の認知度、理解度、
イメージなどについて追加調査を行うもの。※詳細はお問い合わせください。
• 報告会、セミナー: 110,000円~
調査結果を基にセミナーまたは研修会を実施(報告書、交通費は別途)
※表示の価格は全て税込の価格です。
申し込み
パンフレットと特設サイト
お問合せ
株式会社ブランド総合研究所
担当.摺木
特設ページ:https://news.tiiki.jp/Corpsdgs2022
Tel. 03-3539-3011(代) Fax.03-3539-3013
E-mail: sdgs[アットマーク]tiiki.jp
※送信時は[アットマーク]を@(半角)に変換しお送りください。
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調査対象企業【紙・化学・繊維】
花王、富士フイルム、生堂、TOTO、ブリヂストン、ファンケル、旭化成、大塚製薬、シオノギ製薬、LIXIL、ユニ・チャーム、積水化学工業、ワコール、東レ、第一三共、武田薬品工業、エーザイ、ミズノ、久光製薬、日本製紙、大王製紙、王子製紙、YKKAP、AGC、三菱ケミカル、田辺三菱製薬、カネカ、アストラゼネカ、住友ゴム工業、帝人、日本ガイシ、横浜ゴム、三菱マテリアル、オンワード、サラヤ、UBE(宇部興産)
「あなたは各社がSDGs(持続的な開発目標)への取り組みをしていると思いますか」との設問に、「積極的に取り組んでいる」、「少し取り組んでいる」、「どちらともいえない」、「あまり取り組んでいない」、「全く取り組んでいない」の5段階で回答してもらった結果から、「積極的に・・・」を100点、「少し・・・」を50点、そのほかの回答およびその企業を「名前も知らない」と答えた人を0点に加重し、回答者全員の平均点を算出した。
なお、1社あたりの回収数は1000人、有効回答数は867人、全体の調査対象企業は260社。