関東内の都県の順位が大きく変わった!
関東1都6県の2026年の魅力度の順位は、前年より大きく変わりました!
関東で魅力度が最も高かったのは東京都で、前年トップだった神奈川県を抜き返しました。
順位が変わらないのは3番目に高い千葉県と、4番目に高い栃木県。
前年には群馬県、茨城県、埼玉県の順だったこの3県は、今回は埼玉県、群馬県、茨城県と順位が入れ替わりました。
関東の7都県の過去5年間の魅力度の順位をグラフで見てみましょう。
関東の7都県は、魅力度では上位グループ(東京、神奈川、千葉)と下位グループ(埼玉、茨城、栃木、群馬)に分かれています。上位グループの中では千葉県がやや順位が下がり気味であることは気がかりです。
下位グループでは常に栃木県がトップで、4年連続39位と安定していますが、他の3県は毎年、順位に大きな変動が見られます。
ただし、各都県ともに特徴があり、それぞれ状況は異なっているようですので、以下では都県ごとに結果を分析してみましょう。
4位 東京都
アニメの舞台で接触度が1位!
東京都の魅力度は前年より順位を一つ上げて4位。魅力度も3.8点上昇しています。
情報接触度では「小説・エッセイ・マンガなど」による情報接触度が1位で、前年からの伸びも全国1位。これは「左利きのエレン」や「霧尾ファンクラブ」などのアニメの舞台になったことも原因の一つと思われます。
一方で、東京都が唯一最下位に甘んじているのは「海・山・川・湖などの自然が豊か」というイメージ。東京都の自然が豊かだと評価しているひとはわずか3.5%で47都道府県中では2017年から10年連続で最下位なのです。
でも、実は都市緑地面積は1243ヘクタールで北海道、兵庫県に次ぐ全国3位です。ご存じでしたか?
それに、奥多摩地区や小笠原だってあるので、本来はもっと高くてもいいところなのですが・・・
・ 2位 居住意欲度
・ 4位 観光意欲度
・ 1位 スポーツの参加・観戦が楽しめる
・ 1位 魅力的な美術館・博物館がある
・ 1位 地域内の交通が便利
▼残念なランキング
・ 44位 環境にやさしい都道府県
・ 47位 海・山・川・湖などの自然が豊か
5位 神奈川県
年間観光客が2億人超え!
神奈川県の魅力度は前年より順位を一つ落として5位。
神奈川県は居住意欲度が昨年に引き続き2年連続全国1位。
なお、市区町村では横浜市は14年連続で1位です。
大規模改修工事を終えた横浜美術館が約4年ぶりに全館オープン。臨港パーク内に、カフェや野外レクリエーション機能を備えた「横浜ティンバーワーフ」が誕生するなど、魅力的なエリアが拡大中。
こうした効果もあり、2025年の年間観光客数が2億人を超え、訪日外国人も4千万人を超えたようです。
もちろん地域ブランド調査の観光意欲度の順位は前年と変わらず5位ですが、点数は502点と前年の48.2点より1点上昇しています。
・ 1位 居住意欲度
・ 5位 観光意欲度
・ 2位 生活に便利・快適な地域
・ 2位 デザインやセンスの良い地域
・ 3位 魅力的な温泉やレジャー施設・公園などがある
▼残念なランキング
・ 43位 地場産業が盛んな県
・ 42位 環境にやさしい県
19位 千葉県
レジャーの評価全国1位も、魅力は低下気味?
千葉県の魅力度は19位。2021年にはトップ10まであとわずかの12位まで上昇しましたが、その後はやや低迷中。
「魅力的な温泉やレジャー施設・公園などがある」との評価が30.9%で全国1位。
ただし、2021年には40.4%だったので、5年間で10ポイントほど低下しています。
一方で、TDLのある浦安市の「魅力的な温泉やレジャー施設・公園などがある」は35.6%で前年の32.7%より上昇。
また、観光意欲度は全国128位から41位へと急上昇。つまり、TDLのある浦安市の評価が下がったわけではありません。
つまり、千葉県内の各地にあるTDL以外の温泉やレジャー施設・公園などの魅力が伝わらなかったということになります。
さて、県内では世界からの玄関口である成田空港のある成田市が魅力度が18.0点と前年の15.8点より上昇。観光意欲度も25.9点と前年の23.0点より上昇しています。
成田空港では、「第二の開港」に向けた取り組みとして、新しい滑走路の建設や、複数に分かれているターミナルを連結・集約する「ワンターミナル化」、鉄道アクセスの改善計画などが進められていています。こうした取り組みが進むことで、今後もますます成田市の人気が高まり、そこを基準に県内各地の魅力発信や観光活性化につながれば、千葉県の魅力度がv字回復する可能性は大いにありそうです。
・ 1位 魅力的な温泉やレジャー施設・公園などがある
・ 5位 現居住地からのアクセスが便利
・ 3位 教育・子育ての県
・ 4位 ネット動画やSNS、ネットニュースなどの接触度
・ 2位 ご当地キャラクター(ゆるキャラなど)の認知度
▼残念なランキング
・ 47位 歴史・文化の地域
・ 46位 学術・芸術の地域
39位 栃木県
4年連続39位。日光市は全国10位
栃木県の魅力度は39位。なんと4年連続で同順位です。
もちろん県内にある魅力を考えると、39位というのは低すぎます。
日光東照宮のある日光市の魅力度は1000市町村中で全国10位。世界遺産や日本遺産の認知度はなんと全国1位。「歴史がある」というイメージも全国1位です。つまり、日光が栃木県にあることを認識していない人が少なくないということになります。
観光目的が日光東照宮だけになると、消費者は「日光に行った」と認識はしても、「栃木県に行った」とは思わない可能性があります。これを解決するには、日光旅行にあわせて、周辺の県内の他の施設や店に寄るような流れをいかに高めるか、に尽きます。
もちろん、日光市には鬼怒川温泉や、杉並木もあります。
また、栃木県で注目されているのは宇都宮市の新交通システムであるLRT(ライトライン)。開業3年を迎えて利用者数も増えて、西側への延伸計画が進められています。
その宇都宮市はご当地グルメの認知度が全国2位。もちろん宇都宮餃子です。
他にも、大谷石、益子町、那須高原、あしかがフラワーパークなど、栃木県には歴史も、交通も、食も楽しめるところあるのに、それらが栃木県のイメージにつながっていないことが課題でしょう。
こうした各地や施設を回遊できるような流れをつくることができれば、栃木県のイメージがもっと高くなるのは間違いないでしょう。
・ 5位 世界遺産や日本遺産の認知度
・ 6位 親しみがある のイメージ
・ 3位 住民参加の地域 のイメージ
・ 7位 観光親善大使(著名人)の認知度
・ 9位 道の駅や農産品直売所の認知度
▼残念なランキング
・ 42位 地域ならではの体験ができる
・ 42位 優れた伝統的技術がある
・ 43位 学術・芸術の県
・ 46位 国際交流の県
44位 埼玉県
3つ上昇。教育・子育ては全国1位
埼玉県は前年の最下位から大きく3つ順位を上げて44位と、最下位をわずか1年で脱出しました。
その最大の要因は最下位効果かもしれません。前年に初めて最下位になったことで、話題性と情報発信につながったのと、県民の危機感とやる気がアップし、埼玉県の魅力を高め、発信しようとした県民が増えたのは間違いありません。
また、埼玉県は「教育・子育ての県」のイメージが全国1位で、これは2年ぶり7度目。2018年以降は2位以内であり、埼玉県はずっと「教育・子育ての県」としてのイメージは高いのです。
それから「スポーツの県」としてのイメージが全国4位と、10位以内と高い評価を得ている指標がたくさんあります。
こうしたことから、埼玉県の「住んでみたい」という居住意欲度は高く、全国12位です。
その一方で、観光意欲度は46位と低くなっています。
その原因は、食に対するイメージが定着していないことと、お土産や地域産品の評価が低いことにありそうです。
これらのイメージを高めれば、上位進出間違いないでしょう!
・ 1位 教育・子育ての県
・ 4位 スポーツの県
・ 3位 生活に便利・快適な地域
・ 4位 スポーツの参加・観戦が楽しめる
・ 12位 居住意欲度
▼残念なランキング
・ 47位 ご当地グルメ・伝統料理
・ 46位 食事がおいしい
・ 47位 買いたい土産や地域産品がある
45位 群馬県
急降下で関東6位に。草津の魅力生かせず
群馬県の2026年の魅力度は45位で、前年の39位より6つも低下してしまいました。
観光親善大使の認知度は全国1位。これは「ぐんま大使」の中山秀征さんと井森美幸さんの活躍によるものでしょう。そして、ご当地キャラクターの認知度は4位。もちろんぐんまちゃんです。
それに加えて、草津町(魅力度は全国18位)は「魅力的な温泉やレジャー施設・公園などがある」と「泊まりたい宿泊施設がある」の評価がいずれも全国1位です。ちなみに、昨年12月には「温泉文化」がユネスコ無形文化遺産の国内候補に選ばれています。
群馬県の魅力として「食事がおいしい」を評価している人の割合は、わずかに8.8%しかありません。
県内にある「道の駅川場田園プラザ」は、年間来場者が約300万人と多く、「日本一の道の駅」として高く評価されています。ここでは県内の農産品が多く並び、地ビールや料理を楽しむ人が多く訪れます。つまり、豊かな食はあるのです。
「群馬県」の本当の魅力をいかに多くの人に伝えるか。群馬県の課題はここにありそうです。
・ 1位 観光親善大使(著名人)の認知度
・ 4位 ご当地キャラクター(ゆるキャラなど)
・ 8位 健康増進・医療福祉の県
・ 6位 地場産業が盛んな県
残念なランキング
・ 46位 地域固有の祭りやイベント等の認知度
・ 44位 ネット動画やSNS、ネットニュースなどの接触度
・ 43位 食事がおいしい
・ 47位 スポーツの県
46位 茨城県
10年間で魅力度は2倍! 食のイメージは上昇中
茨城県の2026年の魅力度は46位で、前年と変わらず。ただし、点数は0.9点高くなっています。
ちなみに10年前の2016年の茨城県の魅力度は7.7点、そのころと比べるとおよそ2倍に高まっています。
茨城県は評価の高い指標もたくさんあります。例えば、「教育・子育ての県」は全国6位、「 IT・先端技術の県」は全国7位。これはつくばのイメージが貢献しているのかもしれないですね。
そして、「道の駅や農産物直売所」の認知度は全国2位で、その伸びは全国で最も大きい。その躍進の要因は「道の駅常総」。オープン3年目にして、年間来場者数が300万人以上とのこと。ギネス世界記録にもなったメロンパンや、つぼ焼きの焼きいも、海鮮丼などの人気商品・メニューが目白押しのようです。こうしたころもあって、「食事がおいしい」や「食材が豊富」など、食のイメージは上昇しています。
また、関東で最大規模を誇る水族館 アクアワールド茨城県大洗水族館はサメの飼育種類数日本一で、50種類以上のサメを飼っているそうです。
ところが、観光意欲度はまさかの47位!
その原因の一つとして考えられるのは、観光情報サイトの接触度が45位と低いこと。
上記のように県内にいろいろある魅力的なものを、いかに伝えるか。観光関連の情報発信の方法を見直すことも必要なのかもしれません。
・ 6位 教育・子育ての県
・ 7位 IT・先端技術の県
・ 3位 親しみがある のイメージ
・ 2位 道の駅や農産品直売所の認知度
・ 5位 観光親善大使(著名人)
残念なランキング
・ 47位 観光意欲度
・ 45位 観光情報サイトの接触度
第21回「地域ブランド調査2026」とは
「地域ブランド調査2026」は、国内1,000市区町村および47都道府県の計1,047地域を対象に、全国の消費者が各地域のブランド力を評価する、日本最大規模の消費者調査です。2006年から毎年実施されており、今回で21回目となります(都道府県については2009年から調査を開始し、今回で18回目)。調査では、各地域について「魅力度」「認知度」「情報接触度」をはじめ、地域のイメージ(「歴史・文化のまち」など14項目)、情報接触経路(「旅番組」など15項目)、地域コンテンツの認知(「ご当地キャラクター」など17項目)、観光意欲度、居住意欲度、産品の購入意欲度、地域資源の評価(「街並みや魅力的な建造物がある」など18項目)など、全91項目を質問。インターネットを通じて全国から得られた31,666人の有効回答をもとに、20代から70代までの人口構成に合わせて集計・分析しています。認知度や魅力度、地域のイメージ、観光・居住・産品購入への意欲などを多角的に評価することで、各地域のブランド力の現状を把握できる大規模調査です。
地域ブランド調査2026特設サイト
※地域ブランド調査2026の結果(プレスリリース)は以下のサイトから(下のリンクをクリック)
地域ブランド調査2026 プレスリリース
全国の地域および都道府県の結果分析
これら以外の県も含め、全47都道府県の魅力度と、その他の主要な項目の結果は、以下のページおよび動画で順次紹介します。それぞれをクリックして各地域の結果をご覧ください
・東北各県の魅力度ランキング2026 ー 宮城が11位に急上昇。続く東北2位はどこの県?
・関東都県の魅力度ランキング2026 ー 関東の順位に大きな変動あり
・九州各県の魅力度ランキング2026 ー 宮崎県が大幅アップ。長崎県が福岡県に肉薄!3勝4敗で明暗分かれる
・北海道、京都、沖縄の結果 (近日公開予定)
・中部6県の結果 (近日公開予定)
・東海4県の結果 (近日公開予定)
・近畿6府県の結果 (近日公開予定)
・中国5県の結果 (近日公開予定)
・四国4県の結果 (近日公開予定)
また、魅力度以外の以下のランキングもご覧ください
・{link{url:https://news.tiiki.jp/articles/5014}}「都道府県魅力度ランキング2026」
1位は北海道。大阪府・長崎県が躍進。新潟、宮城、高知各県が魅力度とともに観光意欲も上昇{link:end}
・{link{url:https://news.tiiki.jp/articles/5015}}「市区町村魅力度ランキング2026」
北海道の3市が上位を独占。別府市や草津町など温泉地が急上昇{link:end}
・観光に行きたい都道府県ランキング2026 (近日公開予定)
・食事がおいしい都道府県ランキング2026 (近日公開予定)
・住んでみたい都道府県ランキング2026 (近日公開予定)
・魅力的な温泉地ランキング2026 (近日公開予定)
・ご当地グルメランキング2026 (近日公開予定)
調査概要
◆調査概要◆
調査方法: インターネット調査
回答者: 年齢20代~70代の消費者を男女別、各年代別、地域別にほぼ同数ずつ回収。
※日本の縮図になるように、年齢や地域人口の分布にあわせて再集計(ウェイトバック集計)。
有効回収数: 31,666人
※1人の回答者は市区町村の調査票の場合20の地域について回答。1地域の平均回答者数は約558人
※同じく都道府県の調査票の場合は11または12の県について回答。1地域の平均回答者数は約949人
調査対象: 全国1,000市区町村(全792市+東京23区+185町村)と47都道府県
調査時期: 2026年6月23日~7月17日
◆調査項目◆
地域ブランド調査は、地域のブランド力を消費者視点で評価・測定する仕組みとなっています。調査対象となる1047地域に対して、「認知(地域が知られているか)」、「魅力(地域がどのように評価されているか)」という大きく分けて二つの指標、91項目を設定しました。「魅力度」では、その地域が魅力的かどうかを問い、さらにその魅力が何に起因するかを、居住意欲度、観光意欲度、産品購入意欲度、またイメージ想起率といった様々な項目を設け明らかにします。また、調査では出身都道府県など回答者属性の設問も設け、どのような属性から認知・評価されているかも分析できるように設計しています。
■地域ブランド調査2026 調査概要・結果
※結特設サイト: 地域ブランド調査2026特設サイト
※調査項目一覧: 地域ブランド調査2026調査項目一覧(PDF)
※調査結果: 地域ブランド調査2026 プレスリリース
※調査結果PDF: 地域ブランド調査2026 プレスリリース(PDF)
関連ページ
・ 地域ブランド調査2026 結果発表(プレスリリース): 調査結果や概要などの発表資料
・ 都道府県魅力度ランキング2026: 47都道府県の結果(一覧表など)
・ 市区町村魅力度ランキング2026: 上位50位までの市区町村の結果(一覧表など)
・ 地域ブランド調査 YouTube動画チャンネル: 結果分析のYouTube動画が続々登場!
・ 地域ブランド調査 特設サイト : トップページ
・ 調査概要: 調査方法や指標など
・ 調査対象市区町村一覧: 1000市区町村のリスト
・ 結果発表・データ活用セミナー: 10/15 調査結果や10/28活用方法などの無料セミナー
・ 各種報告書の案内: 報告書の概要やお申し込みはこちらから
・ 報告書申し込みFAX用紙: PDFをダウンロード可能
レポート・コラム
・ 「観光に行きたい都道府県ランキング 2025」京都は低下、神奈川上昇
・ 20年間で地域の魅力はどう変わったか? ~「地域ブランド調査」の20年間の結果を分析!
・ 情報接触度が急上昇した能登半島地域結果推移(地域ブランド調査2024)
・ 地域名から想起される食品の経年変化~北海道を事例に(地域ブランド調査2024)
・ 市区町村の観光意欲度平均の推移~若年層が上昇の主因~(地域ブランド調査2015~2024)
・ プロスポーツ本拠地移転があった北広島市で認知が大幅に上昇…観光意欲にも影響(地域ブランド調査2023)
・ 「教育・子育て」想起率で1位の流山市結果10年推移(地域ブランド調査2023)
・ 居住意欲度と観光意欲度の属性別結果比較(地域ブランド調査2023より)
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