長崎県が福岡県に肉薄! 熊本、宮崎も上昇
まずは、九州7県の2026年の魅力度を比較してみましょう。
最も魅力度が高いのは福岡県で全国7位。ただし、回答者の中で福岡在住の方に絞って集計をしてみると、なんと福岡県の魅力度は北海道について2番目となりました。九州の方にとって、福岡県は京都や大阪、東京より魅力的だということです。
次いで高いのは長崎県。全国での順位は福岡に次いで8位。
そして熊本県が16位、鹿児島県が20位、宮崎県が24位、大分県が26位と続きます。
ところが、残念ながら佐賀県は今年は最下位となってしまいました。
7県の順位を前年と比べると、長崎県、熊本県、宮崎県の3県が上昇し、残りの4県が低下したことになります。
九州各県の過去5年間の魅力度の順位をグラフで見てみましょう。
2022年からの5年間、九州では福岡県はずっと1位です。そして2番手は長崎県ですが、2024年から2年連続で順位を高めてきて、2026年についにその差は1つに。
一方で、九州3番手の座は混とんとしています。2022年、24年25年は鹿児島県でしたが、2026年は熊本県が逆転して3位となりました。”抜きつ抜かれつ”という状況でしょうか。
宮崎県と大分県もし烈な争い。今回は宮崎県が大きく順位を伸ばして24位となりました。
残念ながら佐賀県は他の6県とは差がついてしまっていますが、十分に知られていない魅力があるだけに、これからの魅力の向上が期待されます。
各県の魅力度の特徴と、その他の指標の結果を、県別に以下にまとめてみました。
7位 福岡県
九州人の8割が魅力を感じる
福岡県の魅力度は7位で、九州では最高位。九州在住者による魅力度ランキングでは、福岡県は北海道に僅差の2位です。
ちなみに、九州在住者の40%が福岡県を「とても魅力的」、41%が「やや見直的」と答えるなど、8割の九州人が魅力を感じているという結果になっています。
さて、福岡の魅力の一つが食。「食事がおいしい」との評価は全国3位。
明太子専門店による新業態のおむすび専門店や、ソースが主役の新感覚パスタ専門店など、人気店が続々オープンしています。
なお、福岡県の各指標の結果を見ると、評価が低い項目がほとんどありません。40位台は唯一「海・山・川・湖などの自然が豊か」の43位だけでした。
・ 4位 居住意欲度
・ 3位 食事がおいしい
・ 6位 旅やグルメに関するテレビ番組 での接触度
・ 4位 ビジネス(出張等)のための訪問率
・ 5位 魅力的な商店街や店舗がある
▼残念なランキング
・ 32位 食品以外の想起率
・ 43位 海・山・川・湖などの自然が豊か
8位 長崎県
イベント開催の後押しで上昇
長崎県の魅力度は前年より順位を3つ挙げて8位。4年ぶりにベスト10入りしました。
「地域固有の祭りやイベント」の認知度が14.1%で全国9位で、前年の10.8%11位より大幅上昇。この伸びは全国1位です。
24年10月にオープンしたばかりの「長崎スタジアムシティ」でBリーグや、音楽フェスなどが開催されたほか、大型文化イベント「ながさきピース文化祭2025」が開催され、223万人を集めるなど、日本中から多くの人が訪れたようです。
・ 6位 観光意欲度
・ 6位 食品想起率
・ 3位 魅力的な街並みや歴史建造物がある
・ 4位 歴史・文化の県
・ 6位 魅力的な伝統芸能、祭り、イベントがある
▼残念なランキング
・ 47位 環境にやさしい地域
・ 41位 地場産業が盛んな地域
・ 43位 人のよさや優しさ、おもてなしがよい
16位 熊本県
くまモン15周年で効果1.5兆円
熊本県の魅力度は16位で、前年より3つ順位が上昇しました。
なお、調査期間は7月17日までで、28日の熊本地震の前に終了しています。
さて、熊本県は、ご当地キャラクターの認知度が7年連続で12回目の日本一。その主人公こと、くまモンは2010年3月に九州新幹線全線開業のPRキャラクターとして誕生しました。なお、っ熊本県の営業部長兼しあわせ部長として活躍中です。
これまでに各種のイベントが開催されるなど、観光誘客効果をもたらされたほか、くまモングッズやお土産品などの関連商品の累計売上高は1兆5000億円にも達しているとのことです。
・ 1位 ご当地キャラクター(ゆるキャラなど)の認知度
・ 6位 優れた伝統的技術がある
・ 6位 地場産業が盛んな県
・ 5位 IT・先端技術の県
・ 8位 歴史・文化の県
▼残念なランキング
・ 40位 魅力的な美術館・博物館がある
・ 40位 ドラマや映画・アニメなどの接触度
20位 鹿児島県
奄美の観光が上昇
鹿児島県の魅力度は20位で前年より3つダウン。順位が20位台となるのは2016年以来10年ぶり。
なお、観光意欲度は18位で、これは調査開始以来、もっとも低かった2020年と同順位です。
トカラ列島の群発地震や霧島連山・新燃岳の噴火といった自然活動、県央を襲った記録的大雨など、観光面での試練が多かった中、2025年には奄美群島の観光キャンペーンとして「奄美群島しまめぐり割」などが実施され、その効果として奄美市では観光客数が過去最多を更新しました。
今回の調査でも、奄美市の観光意欲度の伸びが全国1位となっています。
ところで、鹿児島県の各項目のランキングを着目すると、90項目中で一桁順位なのは「海・山・川・湖などの地理的名称の認知度」の8位だけです。
鹿児島県というのは桜島や奄美大島、屋久島、種子島、指宿などとても魅力的なものが多いと思えるのですが、「鹿児島県」としての突出した魅力として伝わっていないということのようです。
・ 8位 海・山・川・湖などの地理的名称の認知度
・ 11位 歴史人物、著名人、職人などにゆかりがある
・ 12位 泊まりたい宿泊施設がある
・ 13位 デザインやセンスの良い県
・ 13位 地場産業が盛んな県
▼残念なランキング
・ 44位 地域固有の祭りやイベント等
・ 40位 スポーツの県
24位 宮崎県
ひなたフェス中止でも魅力発信に効果
宮崎県は魅力度の順位が6つも上昇して24位となりました。
アイドルグループの日向坂46が宮崎県で今年9月5、6日に「ひなたフェス2026」を開催すると発表し、実施に向けたチケット販売、コラボイベントなどが続々と発表されて、注目を集めました。
残念ながら台風の影響でイベント自体は中止となってしまいましたが、これを機に宮崎県の観光意欲やイメージアップの向上につながったのではないでしょうか。
ちなみに、宮崎県の観光地を再現した「バーチャルみやざき」がオープンし、自宅から観光地を体験できると話題になっています。
ところで、宮崎県にはマンゴーをはじめ、魅力的な地域産品がいろいろあると思うのですが、「ネットショッピングの接触度」はなんと47位! なぜなんでしょう?
・ 3位 健康増進・医療福祉の地域
・ 8位 明るいのイメージ
・ 8位 百貨店やスーパーの店頭および商品での接触度
・ 7位 地名の付いた農林水産品の認知度
・ 11位 地元産の食材が豊富
▼残念なランキング
・ 44位 魅力的な街並みや歴史建造物がある
・ 47位 ネットショッピング(EC・通販サイト)の接触度
26位 大分県
別府市の魅力が急上昇
大分県の魅力度の順位は26位で前年より一つ順位が下がりました。
しかし、別府市は全国12位で、前年の29位から急上昇しています。
別府市にある上人ヶ浜公園内にリゾート型複合施設「SHONIN PARK」がオープンしたほか、作家と直接対話できる芸術イベント「アートフェア別府2025」が開催されたこと、さらに温泉を浴びながら楽しむ音楽フェス「BOB2025」の開催などが大きな話題となったことによるようです。
また、別府湾周遊便や大分―空港ルートの就航に続き、2026年6月には別府湾周遊便の夜間運航が開始されて、アクセスの向上につながったようです。
ところで、「地域産品」の取組は大分の「一村一品運動」から始まったといわれています。関あじ・関さばやところが、大分県のランキングとして「買いたい土産屋地域産品がある」は残念ながら45位。
どうしてなんでしょう。
・ 6位 魅力的な温泉やレジャー施設・公園などがある
・ 8位 泊まりたい宿泊施設がある
・ 9位 安らぐ のイメージ
・ 6位 人のよさや優しさ、おもてなしがよい
・ 6位 農林水産業が盛んな県
残念なランキング
・ 45位 買いたい土産や地域産品がある
・ 44位 魅力的な伝統芸能、祭り、イベントがある
・ 45位 魅力的な街並みや歴史建造物がある
47位 佐賀県
情報接触度が低いのが難点
2026年の都道府県魅力度ランキングの最下位は佐賀県。残念ながら前年より2つ順位を落としてしまいました。
なお、最下位は2年振り3度目。
佐賀県は、福岡県、長崎県という強いイメージの両県に挟まれていて、イメージがかすんでしまっているのが原因の一つです。
また、佐賀県は有田焼、伊万里焼などの陶磁器が世界的にも有名で、「優れた伝統的技術がある」との評価は有田町が2位、伊万里市が3位です。ところが佐賀県は11位。残念ながら佐賀県のものだと知らない人も多いようです。
佐賀県の課題としては、情報接触度が47位と低いこと。
陶磁器があるためネットショッピングの情報接触度は13位と高いのですが、旅行系の情報は46以か47位と壊滅状態。
せっかく、日本三大松原の1つ、虹の松原や七ツ釜など、美しい自然を楽しめる場所や、「秘窯の郷」と呼ばれる美しい景観の伊万里焼の産地、大川内山や、日本三大稲荷に数えららる壮麗な神社、祐徳稲荷神社などがあるのですから、それらの情報をもっと積極的に発信することができれば、佐賀県の魅力度や観光意欲度も上昇するのは間違いありません。
・ 6位 アマチュアスポーツのチームや選手の認知度
・ 7位 安らぐ のイメージ
・ 8位 環境にやさしい地域
残念なランキング
・ 45位 観光意欲度
・ 47位 情報接触度
・ 47位 ネット動画やSNS、ネットニュースなどの接触度
・ 47位 旅行・グルメに関する記事やガイドブックなどの接触度
第21回「地域ブランド調査2026」とは
「地域ブランド調査2026」は、国内1,000市区町村および47都道府県の計1,047地域を対象に、全国の消費者が各地域のブランド力を評価する、日本最大規模の消費者調査です。2006年から毎年実施されており、今回で21回目となります(都道府県については2009年から調査を開始し、今回で18回目)。調査では、各地域について「魅力度」「認知度」「情報接触度」をはじめ、地域のイメージ(「歴史・文化のまち」など14項目)、情報接触経路(「旅番組」など15項目)、地域コンテンツの認知(「ご当地キャラクター」など17項目)、観光意欲度、居住意欲度、産品の購入意欲度、地域資源の評価(「街並みや魅力的な建造物がある」など18項目)など、全91項目を質問。インターネットを通じて全国から得られた31,666人の有効回答をもとに、20代から70代までの人口構成に合わせて集計・分析しています。認知度や魅力度、地域のイメージ、観光・居住・産品購入への意欲などを多角的に評価することで、各地域のブランド力の現状を把握できる大規模調査です。
地域ブランド調査2026特設サイト
※地域ブランド調査2026の結果(プレスリリース)は以下のサイトから(下のリンクをクリック)
地域ブランド調査2026 プレスリリース
全国の地域および都道府県の結果分析
これら以外の県も含め、全47都道府県の魅力度と、その他の主要な項目の結果は、以下のページおよび動画で順次紹介します。それぞれをクリックして各地域の結果をご覧ください
・北海道、京都、沖縄の結果 (近日公開予定)
・東北各県の魅力度ランキング2026 ー宮城が11位に急上昇。続く東北2位はどこの県?(地域ブランド調査2026より)
・関東7都県の結果 (近日公開予定)
・中部6県の結果 (近日公開予定)
・東海4県の結果 (近日公開予定)
・近畿6府県の結果 (近日公開予定)
・中国5県の結果 (近日公開予定)
・四国4県の結果 (近日公開予定)
・九州各県の魅力度ランキング2026 ー 宮崎県が大幅アップ。長崎県が福岡県に肉薄!3勝4敗で明暗分かれる(地域ブランド調査2026より)
また、魅力度以外の以下のランキングもご覧ください
・「都道府県魅力度ランキング2026」1位は北海道。大阪府・長崎県が躍進。新潟、宮城、高知各県が魅力度とともに観光意欲も上昇 (地域ブランド調査2026より)
・「市区町村魅力度ランキング2026」北海道の3市が上位を独占。別府市や草津町など温泉地が急上昇 (地域ブランド調査2026より)
・観光に行きたい都道府県ランキング2026
・食事がおいしい都道府県ランキング2026
・住んでみたい都道府県ランキング2026
・魅力的な温泉地ランキング2026
・ご当地グルメランキング2026
調査概要
◆調査概要◆
調査方法: インターネット調査
回答者: 年齢20代~70代の消費者を男女別、各年代別、地域別にほぼ同数ずつ回収。
※日本の縮図になるように、年齢や地域人口の分布にあわせて再集計(ウェイトバック集計)。
有効回収数: 31,666人
※1人の回答者は市区町村の調査票の場合20の地域について回答。1地域の平均回答者数は約558人
※同じく都道府県の調査票の場合は11または12の県について回答。1地域の平均回答者数は約949人
調査対象: 全国1,000市区町村(全792市+東京23区+185町村)と47都道府県
調査時期: 2026年6月23日~7月17日
◆調査項目◆
地域ブランド調査は、地域のブランド力を消費者視点で評価・測定する仕組みとなっています。調査対象となる1047地域に対して、「認知(地域が知られているか)」、「魅力(地域がどのように評価されているか)」という大きく分けて二つの指標、91項目を設定しました。「魅力度」では、その地域が魅力的かどうかを問い、さらにその魅力が何に起因するかを、居住意欲度、観光意欲度、産品購入意欲度、またイメージ想起率といった様々な項目を設け明らかにします。また、調査では出身都道府県など回答者属性の設問も設け、どのような属性から認知・評価されているかも分析できるように設計しています。
■地域ブランド調査2026 調査概要・結果
※結特設サイト: 地域ブランド調査2026特設サイト
※調査項目一覧: 地域ブランド調査2026調査項目一覧(PDF)
※調査結果: 地域ブランド調査2026 プレスリリース
※調査結果PDF: 地域ブランド調査2026 プレスリリース(PDF)
関連ページ
・ 地域ブランド調査2026 結果発表(プレスリリース): 調査結果や概要などの発表資料
・ 都道府県魅力度ランキング2026: 47都道府県の結果(一覧表など)
・ 市区町村魅力度ランキング2026: 上位50位までの市区町村の結果(一覧表など)
・ 地域ブランド調査 YouTube動画チャンネル: 結果分析のYouTube動画が続々登場!
・ 地域ブランド調査 特設サイト : トップページ
・ 調査概要: 調査方法や指標など
・ 調査対象市区町村一覧: 1000市区町村のリスト
・ 結果発表・データ活用セミナー: 10/15 調査結果や10/28活用方法などの無料セミナー
・ 各種報告書の案内: 報告書の概要やお申し込みはこちらから
・ 報告書申し込みFAX用紙: PDFをダウンロード可能
レポート・コラム
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