アートによるまちづくりの新たな挑戦
山口県宇部市(宇部市常盤町一丁目7番1号、市長:久保田后子)は戦災からのまちの復興と煤塵による環境問題を克服する過程において、日本で初めて「彫刻によるまちづくり」に取り組んだまちだ。現在もその精神を受け継ぎ、これまで半世紀以上にわたり、世界で最も歴史ある野外彫刻の国際コンクール「UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)」を開催している。
このまちづくりの原点に立ち返り、「アートによるまちづくり」で宇部の魅力を発信し、“ひと”と“まち”の活力を生み出すことを目的に、「UBEビエンナーレ×まちじゅうアートフェスタ(UBEアートフェスタ2019)」を開催する。
3回目の今回は、「UBEビエンナーレ」「まちなかアートフェスタ」「うべの里アートフェスタ」「宇部市芸術祭」の4つのイベントがさらに連携を深め、まち全体で魅力あふれるアートイベントを開催。宇部の食(グルメ)も楽しめる。
第28回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)
豊かな自然と広大なときわ湖を望むUBEビエンナーレ彫刻の丘を会場に、42カ国318点の応募の中から選ばれた、見て触れて楽しむことのできる野外彫刻15点と、40点の入選作品プランを展示する。
展覧会終了後、上位受賞作品はまちなかや公園・学校等に設置され、市内では常時200点の歴代出品作品を鑑賞することができる。
まちなかアートフェスタ
宇部市の中心市街地で繰り広げられるアートイベントで、まちなかでのアート作品の展示、各種パフォーマンス、ワークショップや「うべの食」の魅力をプラスしたイベントなどを開催。アートと食イベントとのコラボレーションにより、まちなかの魅力を発信し、回遊性の向上やにぎわいの創出を図ることを目的としている。
うべの里アートフェスタ
北部中山間地域の活性化や交流人口の増加、移住・定住の促進を目的に、2年に一度、「UBEビエンナーレ」の開催に合わせて、北部の地域資源等を活用し、アート作品の展示やUBEビエンナーレ関連作品の展示、各種パフォーマンス、ワークショップ、音楽イベント、地元の食材を使用した食の提供などを行うアートイベント。
宇部市芸術祭
「宇部市芸術祭」は、宇部文化連盟が中心となり1969年に初開催して以来、文化活動を行う市民や団体の発表の場として、また、誰もが気軽に文化を鑑賞・体験する場として、宇部市の文化イベントを代表する事業となっている。
昨年、記念すべき50周年を迎えたところで、年々発表者、鑑賞者も増え、今年は、展示部門12団体、文芸部門3団体、舞台部門9団体、総合部門1団体の計25件の展示・出演等が予定されている。
また、今年は、市民の文化活動の拠点であり芸術祭の主会場である宇部市文化会館が開館40周年を迎える。国の重要文化財「渡辺翁記念会館」に引き続き、著名な建築家村野藤吾の設計により、1979年に開館して以来、両会館は一体的に運営され、広く市民に親しまれている。
開催概要
会期:2019年9月29日(日)~11月24日(日)
場所:ときわ公園UBEビエンナーレ彫刻の丘(山口県宇部市野中三丁目4番29号)、宇部市文化会館、旧吉部小学校、アクトビレッジおの、新天町名店街 ほか
ホームページ:UBEアートフェスタ2019