調査の信頼性向上について
調査を行う場合は、その結果には必ず誤差が生じます。また、インターネットで調査を行う場合は、不完全回答や不誠実な回答、意図的な回答などが他の調査手法に比べて多いため、それらの影響を以下に小さくするかも、信頼性を高めるには重要です。
そこで、地域ブランド調査を実施するにあたっては、できるだけその誤差を小さくするように工夫をしているほか、集計結果の信頼性を高めるために、以下のような処置を行っています。
①調査対象者は、日本人口の縮図となるように回収(サンプリング)している
②調査対象者が回答する都道府県や市区町村を選べないように、ランダムで調査対象自治体を表示するようにしている
③一つの都道府県では約1000人、市区町村では約650人の回答を回収した
④回収した回答(約40,000人)の中から不完全回答などを削除する「クリーニング」作業を行い、約35,000人を有効回答とした
⑤日本の人口の縮図となるように、ウエイトバック集計を行った
統計誤差について
調査結果には、必ず「誤差」が生じるもので、その「標本誤差」の大きさは確率論に基づいて一定の式で計算することができます(専門的なのでここでの説明は省きます。必要な方は「標本誤差」で検索してください)。
標本誤差はサンプル数が多いほど小さくなります。また、ある選択肢の回答比率が小さいほど、その回答における誤差の比率は大きくなります。
地域ブランド調査では全体の有効回答数は35,000人ですが、個々の自治体への評価については都道府県は約1000人、市区町村では約650人ですので、その場合の標本誤差を求めてみると以下のようになります。
ケース① 都道府県の魅力度が30点の場合
標本数N=1000、回答比率=30%、信頼性95%
とすると、理論上の標本誤差は最大で±2.9 となります。つまり、本来の魅力度が
27.1~32.9の間である確率が95%ということになります。
ケース② 都道府県の魅力度が15点の場合
標本数N=1000、回答比率=15%、信頼性95%
とすると、理論上の標本誤差は最大で±2.2 となります。つまり、本来の魅力度が
13.8~17.2の間である確率が95%ということになります。
ケース③ 市区町村の魅力度が15点の場合
標本数N=600、回答比率=15%、信頼性95%
とすると、理論上の標本誤差は最大で±2.9 となります。つまり、本来の魅力度が
13.1~17.9の間である確率が95%ということになります。
もちろん、魅力度という指標は2つの選択肢の結果から算出する方法(「とても魅力的」を100点、「やや魅力的」を50点)を採用しているため、上記の値は多少異なりますが、統計上では上記のような誤差が含まれるということになります。
パンフレット(PDF)
関連ページ
・地域ブランド調査2021特設HPトップページはここをクリック (過去の結果もこちらから)
・調査概要はここをクリック
・調査結果の発表はここをクリック
・都道府県・魅力度ランキングはここをクリック
・市区町村・魅力度ランキングはここをクリック
・各種報告書のご案内はここをクリック
・調査報告書のお申込みはここをクリック
・サンプリング(回答者)はここをクリック
・調査項目と指標はここをクリック
・統計誤差はここをクリック
≪お問い合わせ先≫
株式会社ブランド総合研究所 (担当.摺木、安田)
Tel. 03-3539-3011(代)
Fax.03-3539-3013
E-mail: survey2021[アットマーク]tiiki.jp
※送信時は[アットマーク]を@(半角)に変換しお送りください。