12月2日(土)から10日(日)までの9日間、海外にも多くのファンを持つ栃木、三重、福井、佐賀の各県の伝統的工芸品を集めたイベントを、上海にて開催いたしました。
これは、経済産業省「平成29年度伝統的工芸品産業支援事業」を活用して実施するもので、4県を対象とした上海高島屋百貨店でのイベントは、昨年度に続き2回目となりました。
~日本の暮らしと美~日本伝統工芸展 食卓を彩るテーブルウェア展
(12/2~12/10 上海髙島屋)
昨年度、現地の方に好評をいただいたテーブルコーディネーター(上木恵美子氏、上木美枝氏)が、各産地の伝統的工芸品を融合させて、「クリスマス」「日本のお正月」「春節」「桜」のイメージに合ったテーブルを表現したほか、中国茶を美味しく淹れるための萬古焼の急須など、新商品のテストマーケティングも行いました。
※「クリスマス」・「春節」をイメージしたテーブルコーディネート
※「日本のお正月」・「桜」をイメージしたテーブルコーディネート
特設会場では、日本茶、中国茶、紅茶をそれぞれのイメージ合った器とテーブルで楽しんでもらう世界三大茶話会や、コーヒーを益子焼で、日本茶を萬古焼で楽しんでもらう味わい体験、フラワーアート教室、各産地の伝統工芸士らによる実演が行われ大勢の来場者で賑わいました。また、地下の食品売り場でも、伝統的工芸品を使った日本酒の試飲体験などを行いました。
①世界三大茶話会
世界三大茶話会では、日本茶、中国茶、紅茶の各コーナーを設置し、お客様にいずれかのお茶を選んでもらい、実際に器を使ってもらいました。日本茶は益子焼の急須と湯のみ、中国茶は今回初披露の萬古焼(藤総製陶所)の「ちゃちゃしずく」急須と湯のみ、そして紅茶は伊万里焼のティーポットとカップ&ソーサーで、実際の使い心地を試してもらいました。各テーブルにはそれぞれをイメージ付ける花のパネルを設置し、華やかな茶会の雰囲気を出しました。
※写真は世界三大茶話会「日本茶」・「中国茶」・「紅茶」の各テーブル
来場したお客様は、テーブルに着き談話を楽しむ人や、写真を撮り楽しむ姿などが見られました。また、SNSに会場の様子を発信してくれたお客様には景品の当たる抽選なども行いました。
②益子焼で味わうコーヒー
2日(土)と3日(日)の二日間、益子焼作家の栗谷昌克氏(オフィスましこのね)が自前のエプロンを纏い、自身のオリジナルコーヒーセットを使いコーヒーをふるまいました。益子焼の陶器によりまりやかな味わいとなるコーヒーに多くの人が足を止め、一息つく姿が印象的でした。
③萬古焼で日本のお茶を体験
昨年度と同様に、四日市萬古焼(藤総製陶所)による日本茶のふるまいを実施しました。お茶の専門家2名が日本から持参したお茶をていねいにいれて、普段中国では味わうことのできない味を提供しました。この体験を通して、日本の急須やわんなどの茶器に興味を持つ人や、日本茶に興味を持つ人等様々な反応がありました。
④フラワーアート教室
今回、テーブルコーディネートを担当した、上木恵美子氏・上木美枝氏が講師となり、テーブルに展示をするフラワーアートの他に、クリスマスやお正月をテーマにしたフラワーアートの教室を開きました。会場ではお客様が松ぼっくりやコケ玉をベースにしたフラワーアートの制作を楽しみました。
⑤匠工房
匠工房では、伊万里焼の伝統工芸士大串秀則氏と益子焼伝統工芸士大塚雅淑氏、益子焼作家の栗谷昌克氏らがろくろの実演を行ったほか、伊万里焼の伝統工芸士青木妙子氏が絵付けの実演、藤総製陶所代表藤井健司氏が日本茶のふるまい実演、テーブルコーディネーターの上木恵美子氏、美枝氏が越前焼、越前和紙を使ったフラワーアートの制作実演を行いました。特設コーナーの舞台周辺では実演の時間に多くの人が足を止め、大人から子供まで日本の伝統技術や匠の技を真剣な眼差し実演を見学していました。
⑥日本の伝統工芸品で日本酒をおいしくのもう
上海高島屋の地下1階新鮮市集の中にある日本酒販売コーナーの一角では、酒器の展示と益子焼や伊万里焼などの酒器を使った試飲体験を実施しました。日本のお酒を飲む人が徐々に増えている中国で、酒器による味わいの変化を知ることで、日本の酒器に興味を持っていただくことを目的として企画したもので、思い思いの酒器で試飲を楽しむお客様で賑わいました。
今後、日本(都内)では1/8(祝月)~10日(水)まで三重テラス(三重県のアンテナショップ)、3月10日(土)・11日(日)に新宿髙島屋にて本事業のイベントを実施する予定です。
※当イベント等についてのお問い合わせは、以下までお願いします。
株式会社ブランド総合研究所 (担当.加藤)
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