地域ブランド調査の都道府県版で魅力度ランキングが6年連続で1位。つまり、消費者から「最も魅力的」と思われているのが北海道だ。自然や温泉、レジャー施設、地域産品などたくさんの魅力があり、それが「北の大地」というイメージを作り上げている。
観光意欲、食品の購入意欲も1位となっていて、さらに居住意欲も東京に次いで2位。つまり、北海道は「行ってみたい、買ってみたい、住んでみたい」と思われている地域であり、これならば、北海道にはヒト・モノ・カネが集まるはずである。
ところが、残念ながらそうではない。人口は1995年よりやや減少傾向にあり、道内GDPの伸びは全国平均を下回っている。
続きの記事はコチラから
北海道の主な指標
- 魅力度 1位
- 認知度 3位
- 情報接触度 2位
- 居住意欲度 2位
- 観光意欲度 1位
- 食品購入意欲度 1位
- 産品購入意欲度 2位
主なイメージの項目
- 海・山・川・湖などの自然が豊か 1位
- 魅力的な温泉やレジャー施設・公園などがある 1位
- 買いたい土産や地域産品がある 1位
- 地元産の食材が豊富 1位
- 食事がおいしい 1位
課題
- 魅力度が低下傾向にある
- 北海道全体のイメージを象徴するような「ブランドシンボル」がない
- 食についても食材は多いが、特徴的な料理が少ない
- 今年6月からスタートした地理的表示は北海道にとっての大チャンス
- 北海道の名称の使用ルールと戦略作りが不可欠
提言
イメージ活用した産業づくり急務
地理的表示は大きなチャンス 食の産業拡大につなげよ
週刊ダイヤモンドに連載中 (毎週月曜日発売)
執筆・文責: 田中章雄 (ブランド総合研究所代表取締役社長)