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札幌市が魅力度1位・市区町村魅力度ランキング(連載:地域ブランド分析3)

札幌市が魅力度1位・市区町村魅力度ランキング(連載:地域ブランド分析3)

地域ブランド調査2022で、市区町村の「魅力度ランキング」で1位は札幌市、2位は京都市、3位は函館市となった。そこで今回は魅力度上位の市区町村について分析する。

 「都道府県魅力度ランキング」で知られている「地域ブランド調査」では、国内 1,000 の市区町村における調査も実施している。その中から今回は市区町村の魅力度ランキングを取り上げた。
 なお、調査はインターネットを活用して2022年6月22日~7月4日に実施し、計34,768人の有効回答を集めた。調査対象は全792市と、東京23区、および地域ブランドへの取組が顕著な185町村。

市区町村 魅力度ランキング

<市区町村・魅力度ランキング>
 提示した地域名に対して「どの程度魅力的に思うか」と質問し、「とても魅力的」を100点、「やや魅力的」を50点、「どちらでもない」「あまり魅力を感じない」「全く魅力的でない」をいずれも0点として、それらの回答を自治体ごとに集計し、点数として算出した。
 回答者は578人~668人で、市区町村ごとに異なる。なお、1人の回答者はあらかじめ指定した20の市区町村について回答する仕組みのため、希望する地域を回答できるわけではない。また、回答する自治体の地域が偏らないように設定している。

札幌市が2年連続の1位、京都市が2位奪還

 1000の市区町村の中で、魅力度ランキングで1位となったのは札幌市で、2年連続8度目。同市の魅力度の点数は63.9点で前年と同じ点数となっている。
 同市を「とても魅力的」と答えた人は43.4%、「やや魅力的」は41.0%で計84.4%の回答者が札幌市について”魅力的”と回答している。なお、同市は”魅力的でない”と否定的に回答する割合が2.3%と非常に少ない。また、他の項目結果をみると、認知度は9位、情報接触度は6位に留まるが、観光意欲度や食品想起率で全国1位となっている。

 2位は59.5点で京都市となった。前年は62.0点で2.5点下げたが順位は一つ上げた。同市は認知度、情報接触度でそれぞれ1位と非常に高い周知性があるほか、居住意欲度では4位、観光意欲度は3位と各行動意欲の項目で高い評価を得ている。

 3位は函館市で58.7点。前年の62.8点から4.1点下げ、順位も2位から一つ順位を下げた。しかし、回答者割合をみると「とても魅力的」と「やや魅力的」の回答者割合の合計は82.0%と2位京都市の77.9%よりも多くなっている。函館市は観光意欲度(2位)、食品想起率(4位)で高い評価を得ている。

上位を席巻する「北海道」

 市区町村の魅力度ランキングのうち、上位50位以内にランクインしている市区町村の数を都道府県ごとに集計したものが、上のオレンジ色の表。
 その結果、上位50位以内に最も多くランクインしている都道府県は北海道となった。1位の札幌市をはじめ、3位に函館市、5位に小樽市、11位に富良野市など、8つの市の評価が高かった。

 神奈川県では4位に横浜市、7位に鎌倉市がランクイン。この2市は常に10位以内となっているが、前年の調査では4年ぶりに鎌倉市が横浜市より順位が高かったが、今回は逆転して横浜市の方が評価が高い結果となった。

 沖縄県からは9位に那覇市、10位に石垣市、16位に宮古島市、18位に沖縄市など5市がランクイン。那覇市は初のベスト10入りしている。5市のうち3市町が離島というのが特徴的だ。

地域ブランド調査2022 調査概要

<調査内容>
「地域ブランド調査2022」は、ブランド総合研究所が年1回実施している調査で、2006年にスタートし、今回が第17回目。調査対象は全792市(2022年4月末現在)と東京23区、および地域ブランドへの取り組みに熱心な185の町村を加えた計1000の市区町村、そして47都道府県です。各地域に対して魅力度など全89項目の設問を設け、地域のブランド力を、消費者が各地域に抱く「魅力」として数値化しました。

<調査概要>
・ 調査方法 インターネット調査
・ 回答者 20代~70代の消費者を男女別、各年代別、地域別にほぼ同数ずつ回収し、
日本の縮図になるように、年齢や地域人口の分布にあわせて再集計した
・ 有効回収数 34,768人(一人の回答者に対して市区町村の調査票では20地域、
都道府県については15または16地域を提示し、それぞれについて回答してもらった。
なお、地域ごとの回答者数は都道府県は平均で1,056人、市区町村は平均で632人)
・ 調査対象 全国1,000の市区町村(全792市+東京23区+185町村)と47都道府県
・ 調査時期 2022年6月22日~7月4日
・ 調査項目 認知、魅力、情報接触、観光意欲、居住意欲、情報接触経路(「旅やグルメに関する番組」など14項目)、地域コンテンツの認知(「海・山・川・湖などの地理的名称」など17項目)、訪問経験(「行楽・観光のため」など6項目)、地域資源評価(「街並みや魅力的な建造物がある」など17項目)、地域の特性(「歴史・文化のまち」など14項目)、地域イメージ(「あこがれる」など14項目)、産品想起率(食品、非食品をそれぞれ自由記述)の計89項目 

地域ブランド調査2022ニュースリリース(PDF)はこちらから

連載:地域ブランド調査分析レポート

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