「都道府県魅力度ランキング」で知られている、地域ブランド調査は国内 1,000 の市区町村及び 47 都道府県の各地域に対して、魅力度をはじめ、観光意欲度、居住意欲度など全89項目の設問を設け、地域のブランド力を消費者からの評価をもとに数値化した、全国3万人の消費者による大規模調査。
その調査結果を徹底分析するシリーズの第2弾として、今回は、全89項目ある調査結果の中から、都道府県の魅力度について前年からの伸びが大きかった都道府県をランキングで紹介する。
動画ページ(YouTube)
都道府県「魅力度の伸びランキング」
次いで伸びたのは奈良県で、33.4点から36.9点へと3.5点上昇した。同県は観光意欲度が10位から8位へと上昇した。魅力度、観光意欲度ともに関東および九州居住者からの評価が高まっている。
盛り上がる近畿、その要因は
和歌山県、奈良県以外にも、5位と8位にランクインしている三重県と兵庫県をはじめ、京都府、大阪府、滋賀県は、順位は変わっていないものの点数は伸びており、近畿各府県の評価が全体的に上昇した結果となった。
2025年4月には“大阪・関西万博”の開催が予定されており、国内外からの来訪者を大阪府内、関西などの観光地へ送り出すなど、経済への大きな効果が期待されている。
連載:地域ブランド調査分析レポート
第1弾「都道府県魅力度ランキングの結果分析」
第2弾「魅力度ランキング伸び1位は和歌山県」
第3弾「札幌市が魅力度1位」・市区町村魅力度ランキング
第4弾「佐賀県の魅力度が最下位になった理由」
第5弾「茨城県はなぜ最下位から脱出できたのか」
第6弾「魅力度ランキング伸び1位は"阿蘇市"! その魅力とは」
第7弾「食事がおいしい都道府県ランキング大公開!」
第8弾「観光意欲度ランキング」上位の順位に変動あり
第9弾「埼玉県は教育・子育てのイメージが日本一!
第10弾「日本全国お祭りの認知度ランキング。
第11弾「購入したい伝統工芸品や地場産業品ランキング。
今回の記事は、弊社が運営するYoutubeチャンネルでも動画記事として公開しております。
是非そちらもご視聴ください。
ブランド総合研究所(Youtube)
地域ブランド調査2022 調査概要
<調査内容>
「地域ブランド調査2022」は、ブランド総合研究所が年1回実施している調査で、2006年にスタートし、今回が第17回目。調査対象は全792市(2022年4月末現在)と東京23区、および地域ブランドへの取り組みに熱心な185の町村を加えた計1000の市区町村、そして47都道府県です。各地域に対して魅力度など全89項目の設問を設け、地域のブランド力を、消費者が各地域に抱く「魅力」として数値化しました。
<調査概要>
・ 調査方法 インターネット調査
・ 回答者 20代~70代の消費者を男女別、各年代別、地域別にほぼ同数ずつ回収し、
日本の縮図になるように、年齢や地域人口の分布にあわせて再集計した
・ 有効回収数 34,768人(一人の回答者に対して市区町村の調査票では20地域、
都道府県については15または16地域を提示し、それぞれについて回答してもらった。
なお、地域ごとの回答者数は都道府県は平均で1,056人、市区町村は平均で632人)
・ 調査対象 全国1,000の市区町村(全792市+東京23区+185町村)と47都道府県
・ 調査時期 2022年6月22日~7月4日
・ 調査項目 認知、魅力、情報接触、観光意欲、居住意欲、情報接触経路(「旅やグルメに関する番組」など14項目)、地域コンテンツの認知(「海・山・川・湖などの地理的名称」など17項目)、訪問経験(「行楽・観光のため」など6項目)、地域資源評価(「街並みや魅力的な建造物がある」など17項目)、地域の特性(「歴史・文化のまち」など14項目)、地域イメージ(「あこがれる」など14項目)、産品想起率(食品、非食品をそれぞれ自由記述)の計89項目
地域ブランド調査2022ニュースリリース(PDF)はこちらから
都道府県の魅力度が前年より最も大きく伸びたのは和歌山県。19.7点から23.7点へと4.0点の伸びで、順位も32位から26位へと上昇した。
同県を「とても魅力的」と答えた人は8.8%、「やや魅力的」は29.7%で、いずれも前年の6.2%、27.1%より増加した。特に関東、中部、中四国の居住者からの評価が高まっている。
同県はカジノを含むIR(統合型リゾート)の誘致計画で全国的に注目されたことと、パンダ人気で白浜のアドベンチャーワールドに人気が集まったことなどが要因の可能性が高い。