アジア初開催!ラグビー・ワールドカップ2019(W杯)JAPAN
第9回ラグビーワールドカップが、2019年9月20日から11月2日まで、アジア初として日本国内12の都市で開催される。 ニュージーランドやフィジーでは国技と言われるほど、海外では人気の高いスポーツであるラグビーだが、日本でもファンが増えつつある。ラグビーリーグの開催会場である地域では、海外19か国のおもてなしに向け、多様な食への受け入れ準備を進めている。
〇会場
・北海道札幌市(札幌ドーム)
・岩手県釜石市(釜石鵜住居復興スタジアム)
・埼玉県越谷市(熊谷ラグビー場)
・東京都調布市 (東京スタジアム)
・神奈川県横浜市(横浜国際総合競技場)
・静岡県袋井市(小笠山総合運動公園エコパスタジアム)
・愛知県豊田市(豊田スタジアム)
・兵庫県神戸市(神戸市御崎公園球技場)
・大阪府東大阪市(東大阪市花園ラグビー場)
・福岡県福岡市(東平尾公園博多の森球技場)
・熊本県熊本市(熊本県民総合運動公園陸上競技場)
・大分県大分市(大分スポーツ公園総合競技場)・・計12都市
〇出場チーム
アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、イングランド、フィジー、フランス、ジョージア
アイルランド、イタリア、日本、ナミビア、ニュージーランド、ロシア、サモア、スコットランド
南アフリカ、トンガ、ウルグアイ、アメリカ、ウェールズ・・・計20か国
海外からの訪問客を呼び込もう
海外から多くのラグビー関係者(メディア含む)や観戦者の訪日が期待される中、「日本滞在日数と国内周遊」が注目を集めている。現在、日本に訪れるインバウンド客の約7割が中国、韓国、台湾といった東アジア層である。比較的に、東アジアからは、日本に行きやすく、滞在日数は3~4日と短い。リピーターになるとおおよそ2泊3日のプランで手軽な日本旅行になっているという。
しかしヨーロッパ、アメリカ、中東、中南米からの滞在者は6~9日と滞在日数は長くなる傾向がある。
ラグビーの会場場所である大分県大分市は、足早に訪問客の受け入れ準備を進めている。2018年10月以降宿泊施設や飲食店向けに、ベジタリアンセミナーを開催し対応方法や、地元産の野菜を活用したメニューの開発を促し、食の多様化に向けレクチャーを開始した。ラグビーのカテゴリを追加した「O!TA(おおいた)アプリ」をリリースし、ラグビー情報を含め県内の情報を提供するなど、食の多様化受け入れへの対応を呼びかけている。
また、同じく観光に訪れることが予想される同県別府市では、立命館アジア太平洋大(APU)の学生団体「ベジらる(Vegelal)」が、ベジタリアン、ビーガン(完全菜食主義者)、ムスリム(イスラム教徒)向けの料理を提供する別府市内の飲食店をまとめたリーフレットを作り、住民や観光客にPRもおこなっているという。
会場のある各都道府県では海外観戦者の来訪に期待を寄せ、対応を急ピッチで進めてはいるが
しかしながら、海外の旅行客から、飲食店に不安を抱く声は多く、まだ日本全国的に対策が不十分である。
「アレルギーがあるから、食材を抜いてほしいと伝えたけど、スタッフが英語わからない」
「インスタに食べたモノの写真を掲載したかったけどWi-Fiないから、やめた」
・・といった外国人客の不満の声を聞きつつ、食の多様化にむけて機会損失を防ぐためにも、飲食店の対応が急がれている。