2019年7月5日、「アレルギー物質を含む食品の表示について(第56回消費者委員会食品表示部会 説明資料)」において「平成29年「即時型食物アレルギーによる健康被害の全国実態調査」」の結果として、食物アレルギーの原因食物の割合結果が報告され、「木の実」類への表示義務について方針が公表された。
原因食物の割合結果としては、一番多かったのが鶏卵1,681例(34.7%)、次に乳1,067例(22.0%)、小麦512例(10.6%)、4番目に木の実類が8.2%を占めた(前回8位)。
木の実類の内訳は、クルミが251 例で最も多く、以下、カシューナッツが82例、アーモンド21例と、これまでに中途より特定原材料等に格上げとなったバナナ、カシュー ナッツ、ゴマと比べても、症例数においても 十分に多い結果となり、食物アレルギーの推奨表示であったクルミは、妥当性評価のち、2~3年後の施行を目安に準備が進められている。
また、アーモンドは、令和元年、9月19日に消費者庁よりアレルギー発症者の増加を踏まえ、「特定原材料に準ずるもの」として表示の推奨へと追加された。
グラフなど詳しくは一般社団法人日本フードバリアフリー協会サイトより
https://foodbf.jp/1436/
(一社)日本フードバリアフリー協会「フードバリアフリーとは」
アーモンドアイコンなどマークの活用へ(表示を奨励 /任意表示)
アーモンドの追加によって、往来の推奨表示の20品目から21品目となる。
一般社団法人日本フードバリアフリー協会の会員ページでは、ハラール、ベジタリアンなどに配慮した豚肉・牛肉・ゼラチン・GMO(遺伝子組換食品)などを含む32項目の絵文字が日本国内でのインバウンド消費を目的に無料でダウンロードできる。
一般社団法人日本フードバリアフリー協会では、食のインバウンド化や、グローバル化に向けた取り組みを行う、全国の飲食店や観光施設、企業の商品などで活用してもらい日本全国での観光消費につながるよう「わかりやすい食の表示」の推奨をおこなっている。ダウンロード後はぜひ国内外観光客への誘客に活用していただきたい。
一般社団法人日本フードバリアフリー協会
代表理事 田中章雄
食の制限がある方々にもわかりやすい原材料表示を行うことで「食のバリア」を取り去り、誰もが食事を選べて楽しんでいただける機会を増やす、それがフードバリアフリーの基本的な考え方です。
一般社団法人日本フードバリアフリー協会では、食の多様化やグローバル化に向けて、「どんな料理か」「なにが入っているか」をわかりやすく表示し、食事を楽しめる機会を増やす取り組みです。食のわかりやすい表記によって、ひとりでも多くの人に美味しい食を安心して、選び食べてもらえるような環境づくりを目的に活動しています。