肉を購入する人が最も多いのはあおもり北彩館。東北各県が上位に
魚は富山が1位。福井、石川など北陸が上位に

「魚介類、水産加工品」を購入した人の割合が最も高かったのは、いきいき富山館。なんと半数を超える51.6%が魚介類や水産加工品を購入していると答えている。
有楽町駅前の交通会館の地下1階に位置する同店では、白エビやホタルイカなど、季節に合わせた富山湾の海の幸を用いた商品を販売。しかも、目の前で実演・試食販売することも多く、行列ができること多い。
その中でも一番人気は富山名物の「ます寿し」。曜日ごとに仕入れ先が異なるため、お客様が何度も足を運びたくなるようになっている。
なお、日本橋にある富山県のアンテナショップ「日本橋とやま館」も、このランキングでは6位にランクインしている。
2位はあおもり北彩館。
同店は「肉、肉加工品」では人気1位だったが、魚介類も上位。つまり、肉も魚も両方買う人が多いということになる。
同店では、地元の海で養殖されたホタテやその加工品、昆布・数の子・スルメなどを醬油ベースのタレに漬けた名物「ねぶた漬」などを購入することができる。
3位はふくい食の國291。
同店は、元々南青山に位置したショップと、銀座に位置したショップを一体にする形で、2023年2月に銀座一丁目に移転オープンを果たした。焼き鯖寿司やへしこ、若狭ガレイなど、水産加工品は豊富にそろっている。また、越前がにせんべいなどのお菓子も多い(水産加工品と言えないが・・・)。
ちなみに、11月の越前かにの解禁の時期になると、産地から直送される越前がにを数量限定で販売し、人気となっている。
なお、石川県のアンテナショップ・八重洲いしかわテラスは7位で、北陸3県ともに上位。そのほか、4位にあきた美彩館、5位に日比谷しまね館と、日本海に面する県のアンテナショップは上位に多い。
お菓子・スイーツでは三重が堂々1位。滋賀など近畿勢が上位に

「お菓子、スイーツ」を購入した人の割合が最も高かったのは、伊勢神宮のある三重県のアンテナショップ、三重テラス。
三重県は餅菓子が人気。伊勢名物の和菓子「赤福」の特別販売を定期的に実施し、大人気となっている他、戦国時代から変わらぬ味を貫く和菓子「なが餅」も根強い人気がある。
その他、三重県産の小麦粉と卵を用いた記事を貝殻の形で焼き上げた洋菓子「シェル・レーヌ」、伊勢エビや松坂牛などを使ったお菓子なども並んでいる。
2位は北海道どさんこプラザ。
有楽町駅前の交通会館1階に位置する有楽町店では、ソフトクリームなどのテイクアウトコーナーが充実しており、また、北見の「赤いサイロ」や帯広の「マルセイバターサンド」、札幌の「焼とうきび」に「じゃがポックル」など、北海道各地のお菓子・スイーツなどを購入することができる。
3位はここ滋賀。
日本橋の交差点に面し、日本橋駅出口すぐに位置する同店は、2022年にリニューアルオープンを果たした。
琵琶湖で獲れるエビを使用したせんべいや、滋賀ふるさと観光大使を務めるミュージシャン・西川貴教氏がパッケージに印刷されたフィナンシェなどを購入することができる。
また、購入した商品は、屋上のテラスで飲食可能となっている。
その他、10位に奈良まほろば館がランクインするなど、近畿各県のアンテナショップが人気となっている。
※『第8回アンテナショップ利用実態調査2025』では他にも、「野菜・果物」や「お酒、アルコール、飲み物」など、計9つの分野別に購入率を測定し、店舗ごとのランキングを作成・掲載している。
調査概要
「第8回アンテナショップ利用実態調査2025」は、20歳~79歳の男女を対象に、2024年10月18日から11月2日にかけてインターネットで調査を実施し、首都圏(1都3県に住む計20,000人を対象として実施し、男女および年代(60歳~79歳は「60代以上」とした)別にそれぞれ均等に回収した。
その中から、不完全回答など信頼性の低い回答を除く計19,784人の有効回答をもとに分析した。
調査対象は東京都にある、道県のアンテナショップで34店。市町村や一般企業が事業主体となっている店舗は対象外とした。
回答者には、それぞれの店舗への訪問経験や、食品分野別の購入経験、併設している飲食店の利用経験などについて聞くとともに、各アンテナショップが運営しているECサイト(ネット通販)の利用経験や、アンテナショップに望むことなどの設問を加えている。
・ 調査方法: インターネット調査
・ 調査対象: 登録調査モニター(約450万人)から首都圏在住で20歳~79歳の男女
・ 総回収数: 計20,000人 (各年代別に男女2000人ずつを回収。60代以上には70代を含む)
・ 有効回答数: 計19,784人 (不完全回答など信頼性の低い回答は集計の対象外とした)
・ 調査時期: 2024年10月18日~11月2日
・ 調査項目:
・全体指標: 都内アンテナショップの利用頻度
・店舗別個別指標:
各店の利用状況: これまでの訪問経験、過去1年間の来店状況
店内での行動: 食品・工芸品の購入、イベント参加、観光情報入手率など
食品分野別の購入:肉製品、魚介類、米、スイーツなど分野別の購入率
店舗イメージ: 立地、品ぞろえ、デザイン、情報など
来店意欲: 各店の再来店意欲、新規来店意欲
飲食経験: 併設飲食店の利用率、飲食店のイメージ
ECサイト利用: ECサイト(ネット通販)の利用率
・分析方法:
単純集計: 項目別に各店の結果、対象店舗の平均
経年分析: 過去5年間の結果の比較(比較可能な項目、店舗のみ)
出店エリア分析: 銀座、有楽町、日本橋、新橋、その他 のエリア別分析
属性クロス集計: 回答者の年代、性別、婚姻、居住地、子どもの有無、
食表、世帯年収、居住環境
属性バランス分析:各店の利用者等の属性のバランス(割合)を比較
その結果からポジショニングマップを作成
調査結果報告書
・総合報告書: 98,000円(税込、送料込)
全調査結果および過去5年分の比較データを収納
A4判カラー、180ページ
・オプション/データCD:33,000円
全店の評価データ、属性クロス、属性バランスを分析・加工できるように
EXCELデータとして一覧表形式で提供(メール送付も可能)
・報告会・セミナー:110,000円 (交通費、報告書は別途)
調査結果を基にセミナーまたは研修会を実施
※金額はすべて税込みです
※ご不明な点がございましたら下記問い合わせ先までご連絡ください。
追加調査(オプション)のご案内
アンテナショップ調査の結果を、さらにご活用いただき、店舗の活性化戦略に活かしていただけるように、以下の4つの
オプションをご用意しています。
その他、課題や予算等にあわせてカスタマイズ可能ですので、ご質問・ご要望等はお問い合わせください。
(1)個別レポート
内容: 今回の調査結果(過去3年分の結果も含む)をもとに、各店舗の現状をまとめたレポート
表やグラフなどを用いて作成
詳細分析するテーマや内容によってカスタマイズ可能です
ページ数:PPTにて、概ね20ページ程度
納品: 発注より約1週間程度
料金: 20万円~(税別。ご注文の分析内容によって異なります)
オプション:調査結果を基にした課題抽出、考察
結果報告会(セミナー)またはワークショップ (オンラインでの開催も可)
(2)各店利用者による追加調査
内容: 今回の調査で、各店舗に「訪問経験がある」と答えた人を抽出し、具体的な利用法や評価
などのほか情報入手手段、観光行動などの質問も設け、その結果をまとめて報告します
調査方法:インターネット調査
回収数: 300~500名程度 (Q1の回収数の50~70%程度の回収を見込みます)
過去の調査での訪問者を追加することも可能です
設問数: 10問~20問
納品物: 調査報告書 (20ページ以上)
納品: 発注より約3週間
料金: 45万円~(税別)
(3)各店利用者への出口調査
内容: 新たに各店舗の来場者に対して行う調査で、店舗来場者の詳細なプロフィールを明らかにします。
また、店舗の利用状況や品ぞろえやデザインなどの評価、イメージ、期待などについても調べ、
より評価の高い店舗づくりの指針づくりにつなげます
調査方法:アンケート配布法 (回収は店舗内または郵送、インターネット等)
回収数: 500名程度
設問数: 10問~20問
納品物: 調査報告書 (30ページ程度)
納品: 発注より約1か月
料金: 55万円~(税別)
(4)店舗の価値測定
内容: 店舗売上以外の、「アンテナ」としての効果を金銭価値として測定します
具体的には情報発信効果、観光誘客効果、店舗外売り上げ効果、イメージアップ効果などを
金銭価値として算出します
価値を測定するにあたり、店舗に関する既存データのほか、メディア露出、来場者データを
活用するほか、上記の調査を実施して算出しますが、データの量が多くなるほど精度および
算出できる価値の種類が多くなります
納品物: 価値測定報告書 (30ページ程度。他に調査報告書あり)
納品: 発注より1~2か月
料金: 180万円(税別)~
お申し込みとお問い合わせ先
下記の申込書にご記入のうえFAXまたは、メールにてお申込み下さい
株式会社ブランド総合研究所 (担当:加藤)
Tel. 03-3539-3011(代)
Fax. 03-3539-3013
E-mail: project(アットマーク)tiiki.jp
※(アットマーク)を@に変えて送付ください
Homepage: https://tiiki.jp(企業)
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第7回アンテナショップ利用実態調査2023 特設サイト
第6回「アンテナショップ利用実態調査2022 結果概要
~1年間に首都圏の30%が利用~
・福井県の期間限定アンテナショップがオープン。まるで本格的
・都道府県アンテナショップでクーポン活用などのキャンペーン続々
・沖縄県「わしたショップ」が2月に有楽町・交通会館に移転
実際に過去1年間でそのアンテナショップで「食品を購入した」人の中で、「肉、肉加工品」を購入した人の割合が最も高かったのは、青森県のアンテナショップ・あおもり北彩館。なんと、半数に近い49.2%が肉。肉加工品を購入していると答えている。
飯田橋駅徒歩3分の場所に位置し、青森県の農産加工品や水産加工品などを取り揃えている同店では、田子牛や青森シャモロックなど、肉・肉加工品を豊富にそろえている。
ちなみに同店は周辺再開発のために、今年2025年7月末で閉店を予定。新規店舗については検討中だ。
2位は新宿みやざき館 KONNE。
新宿サザンテラス内に位置する同店は、「食」をはじめとする総合的な発信拠点。新宿では唯一のアンテナショップでもある。
宮崎牛や宮崎地鶏など、ブランド畜産物が名産品となっている宮崎県だが、同店では肉そのものだけではなく、ハムやカレー、ジャーキーなどの加工品で手軽に購入することができる。
3位は品川にあるあきた美彩館。
品川駅の高輪口からほど近くに位置する同店は、店内に秋田の風情を感じられる装飾を施したショップと、秋田の名物料理を食べられるダイニングが併設されている。
そのショップでは、秋田名物の比内地鶏を使用した、比内地鶏焼きや炊き込みご飯の素を購入することができる。
その他、宮城、山形、岩手など東北各県のアンテナショップが上位に多い。