アンテナショップ利用率ランキング 1位は北海道、2位沖縄。3位は?
県アンテナショップランキング(上位20位まで)
順位 店舗名(立地) 来店率(%)
2024(2023) 2024(2023)
1 ( 1 ) 北海道どさんこプラザ(有楽町) 9.50 (10.44)
2 ( 2 ) 沖縄・銀座わしたショップ本店(有楽町)3.52 (4.22)
3 ( 3 ) 宮城ふるさとプラザ(池袋) 3.20 (3.39)
4 ( 4 ) いわて銀河プラザ(銀座) 2.36 (2.30)
5 ( 6 ) おいしい山形プラザ(銀座) 2.09 (2.17)
6 ( 5 ) 日本橋ふくしま館‐MIDETTE(日本橋) 1.93 (2.25)
7 ( 8 ) かごしま遊楽館(有楽町) 1.52 (1.63)
8 ( 9 ) 新宿みやざき館KONNE(新宿) 1.50 (1.56)
9 ( 7 ) ひろしまブランドショップTAU(銀座) 1.46 (1.85)
10 (17) 八重洲いしかわテラス(八重洲) 1.42 (1.31)
11 (13) いきいき富山館(有楽町) 1.40 (1.38)
12 (11) 日本橋とやま館(日本橋) 1.35 (1.54)
13 (12) 茨城・IBARAKI sense(銀座) 1.28 (1.49)
14 (10) 銀座・新潟情報館(銀座) 1.26 (1.56)
15 (15) あおもり北彩館(飯田橋) 1.23 (1.36)
16 (18) 銀座熊本館(銀座) 1.15 (1.28)
17 (19) あきた美彩館(品川) 1.15 (1.24)
18 (14) まるごと高知(銀座) 1.03 (1.36)
19 (21) とっとり・おかやま新橋館(新橋) 1.01 (1.17)
20 (23) わかやま紀州館(有楽町) 0.98 (1.10)
34店舗平均 1.48 (1.66)
初めての客が減り、リピーターが増えている
2024年は、34店平均の年間来店率(%)は1.48%で、前年の1.66%より低下している。
そもそも首都圏の消費者の中でおよそ6割に近い58.6%は都道府県のアンテナショップに行ったことがあり、そのうちおよそ半数は過去1年間に1回以上訪れているが、この割合が低下している。
ところが、利用経験のある人がアンテナショップに訪れた回数は平均19.15回、来店経験のない人も含めると年間で5.31回で、いずれも前回調査(15.12回、4.68回)より大幅に増えている。
つまり、「初めて利用する」人が少なくなる一方で、同じ店に何度も繰り返し訪問する「リピーター」が増えているということになる。しかも、回数も増えているため、「ヘビーユーザー」が増えているということができる。
若い世代の利用が高い!
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1人当たりの年間訪問回数を年代別に分析すると、20代が9.05回(利用しない人を含む)で最も多く、次いで30代が7.42回と年代が低いほど高くなっている。つまり20代は60代以上の4倍近く訪問していることになる。
特に20代で「週に1回以上」訪問している人は6.8%で、60代以上の1.1%より6倍も多くなっている。ちなみに30代は5.1%で、20代に次いで多い。つまり、頻繁に訪れるヘビーユーザーは若い世代に多いということになる。
しかも、前回の調査と比べると20代のヘビーユーザーがかなり増えているという結果になった。アンテナショップにとって、若世代は非常に有望なマーケットであることがわかる。
その若い世代に人気なのは、なんと「お米」だ。
お米が若者に人気?!
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アンテナショップでよく購入する商品を調べたところ、食品購入者のうち半数を超える58.6%が「お菓子、スイーツ」を購入していた(34店の平均)。
次いで多いのは「魚介類、水産加工品」で28.1%。
一方で、「米、米加工品」は14.5%と、他の分野と比べると決して購入者は多くはない。
ところが、アンテナショップを利用した20代男性のなんと38.0%が「米、米加工品」を購入していると答えた。30代男性は22.5%と年齢が低いほど購入率が高くなっている。この傾向は女性も同様だ。
つまり、アンテナショップでは年齢が若いほど米を購入する率が高いことになる。
その理由として考えられるのは、アンテナショップはスーパーなどとは異なり、5kg袋や10kg袋といったものではなく、1合や2合などといった少量のパッケージや、あらかじめ炊飯してある「パックごはん」の品ぞろえが中心となっている。
もちろん、その方が割高であるが、独身世帯の多い若い人からすれば「無駄がなくて使いやすい」とか、「人気のブランド米や、無農薬などこだわりの栽培方法の米が多い」という理由で、購入意欲が高いということなのだろう。
前出のように、若い世代で年間訪問回数が多い理由としては、アンテナショップを各地のこだわり商品が豊富な「地域特化型のコンビニ」のような位置付けてとして、利用している人が増えているということなのかもしれない。
調査概要
「第8回アンテナショップ利用実態調査2025」は、20歳~79歳の男女を対象に、2024年10月18日から11月2日にかけてインターネットで調査を実施し、首都圏(1都3県に住む計20,000人を対象として実施し、男女および年代(60歳~79歳は「60代以上」とした)別にそれぞれ均等に回収した。
その中から、不完全回答など信頼性の低い回答を除く計19,784人の有効回答をもとに分析した。
調査対象は東京都にある、道県のアンテナショップで34店。市町村や一般企業が事業主体となっている店舗は対象外とした。
回答者には、それぞれの店舗への訪問経験や、食品分野別の購入経験、併設している飲食店の利用経験などについて聞くとともに、各アンテナショップが運営しているECサイト(ネット通販)の利用経験や、アンテナショップに望むことなどの設問を加えている。
・ 調査方法: インターネット調査
・ 調査対象: 登録調査モニター(約450万人)から首都圏在住で20歳~79歳の男女
・ 総回収数: 計20,000人 (各年代別に男女2000人ずつを回収。60代以上には70代を含む)
・ 有効回答数: 計19,784人 (不完全回答など信頼性の低い回答は集計の対象外とした)
・ 調査時期: 2024年10月18日~11月2日
・ 調査項目:
・全体指標: 都内アンテナショップの利用頻度
・店舗別個別指標:
各店の利用状況: これまでの訪問経験、過去1年間の来店状況
店内での行動: 食品・工芸品の購入、イベント参加、観光情報入手率など
食品分野別の購入:肉製品、魚介類、米、スイーツなど分野別の購入率
店舗イメージ: 立地、品ぞろえ、デザイン、情報など
来店意欲: 各店の再来店意欲、新規来店意欲
飲食経験: 併設飲食店の利用率、飲食店のイメージ
ECサイト利用: ECサイト(ネット通販)の利用率
・分析方法:
単純集計: 項目別に各店の結果、対象店舗の平均
経年分析: 過去5年間の結果の比較(比較可能な項目、店舗のみ)
出店エリア分析: 銀座、有楽町、日本橋、新橋、その他 のエリア別分析
属性クロス集計: 回答者の年代、性別、婚姻、居住地、子どもの有無、
食表、世帯年収、居住環境
属性バランス分析:各店の利用者等の属性のバランス(割合)を比較
その結果からポジショニングマップを作成
調査結果報告書
・総合報告書: 98,000円(税込、送料込)
全調査結果および過去5年分の比較データを収納
A4判カラー、180ページ
・オプション/データCD:33,000円
全店の評価データ、属性クロス、属性バランスを分析・加工できるように
EXCELデータとして一覧表形式で提供(メール送付も可能)
・報告会・セミナー:110,000円 (交通費、報告書は別途)
調査結果を基にセミナーまたは研修会を実施
※金額はすべて税込みです
※ご不明な点がございましたら下記問い合わせ先までご連絡ください。
追加調査(オプション)のご案内
アンテナショップ調査の結果を、さらにご活用いただき、店舗の活性化戦略に活かしていただけるように、以下の4つの
オプションをご用意しています。
その他、課題や予算等にあわせてカスタマイズ可能ですので、ご質問・ご要望等はお問い合わせください。
(1)個別レポート
内容: 今回の調査結果(過去3年分の結果も含む)をもとに、各店舗の現状をまとめたレポート
表やグラフなどを用いて作成
詳細分析するテーマや内容によってカスタマイズ可能です
ページ数:PPTにて、概ね20ページ程度
納品: 発注より約1週間程度
料金: 20万円~(税別。ご注文の分析内容によって異なります)
オプション:調査結果を基にした課題抽出、考察
結果報告会(セミナー)またはワークショップ (オンラインでの開催も可)
(2)各店利用者による追加調査
内容: 今回の調査で、各店舗に「訪問経験がある」と答えた人を抽出し、具体的な利用法や評価
などのほか情報入手手段、観光行動などの質問も設け、その結果をまとめて報告します
調査方法:インターネット調査
回収数: 300~500名程度 (Q1の回収数の50~70%程度の回収を見込みます)
過去の調査での訪問者を追加することも可能です
設問数: 10問~20問
納品物: 調査報告書 (20ページ以上)
納品: 発注より約3週間
料金: 45万円~(税別)
(3)各店利用者への出口調査
内容: 新たに各店舗の来場者に対して行う調査で、店舗来場者の詳細なプロフィールを明らかにします。
また、店舗の利用状況や品ぞろえやデザインなどの評価、イメージ、期待などについても調べ、
より評価の高い店舗づくりの指針づくりにつなげます
調査方法:アンケート配布法 (回収は店舗内または郵送、インターネット等)
回収数: 500名程度
設問数: 10問~20問
納品物: 調査報告書 (30ページ程度)
納品: 発注より約1か月
料金: 55万円~(税別)
(4)店舗の価値測定
内容: 店舗売上以外の、「アンテナ」としての効果を金銭価値として測定します
具体的には情報発信効果、観光誘客効果、店舗外売り上げ効果、イメージアップ効果などを
金銭価値として算出します
価値を測定するにあたり、店舗に関する既存データのほか、メディア露出、来場者データを
活用するほか、上記の調査を実施して算出しますが、データの量が多くなるほど精度および
算出できる価値の種類が多くなります
納品物: 価値測定報告書 (30ページ程度。他に調査報告書あり)
納品: 発注より1~2か月
料金: 180万円(税別)~
お申し込みとお問い合わせ先
下記の申込書にご記入のうえFAXまたは、メールにてお申込み下さい
株式会社ブランド総合研究所 (担当:加藤)
Tel. 03-3539-3011(代)
Fax. 03-3539-3013
E-mail: project(アットマーク)tiiki.jp
※(アットマーク)を@に変えて送付ください
Homepage: https://tiiki.jp(企業)
地域ブランドNEWSサイト
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~北海道、沖縄に次いで3位は意外な結果に・・・第8回アンテナショップ利用実態調査2025{link:end}
第8回アンテナショップ利用実態調査2025 特設サイト
第7回アンテナショップ利用実態調査2023 特設サイト
第6回「アンテナショップ利用実態調査2022 結果概要
~1年間に首都圏の30%が利用~
・福井県の期間限定アンテナショップがオープン。まるで本格的
・都道府県アンテナショップでクーポン活用などのキャンペーン続々
・沖縄県「わしたショップ」が2月に有楽町・交通会館に移転
実際に過去1年間に来店・利用したことのある店のランキングを作成、上位10位までの結果は表のとおりになった。
年間での来店率が最も高かったのは北海道どさんこプラザで、2017年の調査から連続1位。有楽町駅前の交通会館の1階に位置しており、北海道の隅々から珍しい産品が所狭しと並んでいる。また、入り口付近ではソフトクリームやコロッケのテイクアウトも人気だ。
「北海道どさんこプラザ」は羽田空港など都内に同名の●店舗を出店している。
2位は沖縄・銀座わしたショップ本店。2023年1月に銀座から有楽町に移転し、来店率は低下してしまったが、相変わらず人気は高い。以前は1階と地下の2フロアで展開していたが、現在は1フロアと販売面積はかなり狭くなったため、現状では商品棚が所狭しと並んでいるが、こうした「ぎっしり感」がこの店の魅力のひとつになっている。
3位は宮城ふるさとプラザ。実は2024年12月で●年から営業していた池袋の店舗は閉店となってしまった(調査時点では営業中)。池袋サンシャイン通りの入り口付近の角に面していて、池袋駅からサンシャインに向かう人は一度は目にしたことがあるのではないか。
この店は閉店とはなったが、2025年1月に運営体制を変えて日本橋茅場町に期間限定でオープン予定だ。
なお、3位から6位までは東北の店舗が占めているなど、東北各店の来店率が高くなっている。