幸福度調査2024 について
弊社は、このたび都道府県ごとの住民に対し、幸福度や定住意欲度など地域の持続性につながる指標について調査する「幸福度調査2024」をインターネットを使って実施しました。
◆持続性は沖縄県が5年連続で1位
◆持続性は沖縄県が5年連続で1位
幸福度、生活満足度、愛着度、定住意欲度の4つの指標の平均点を「持続度」として算出しました。つまり、住民が幸せを感じ、生活に満足し、地域に愛着があり、住み続けたいと思う人の割合が多いことが、その地域の持続性を高めることになります。
持続度は2021年以降低下傾向にあり、特に今回は大きく低下しています。
持続度が最も高いのは沖縄県で、2020年以降5年連続で1位となりました。同県は生活満足度を除く3つの指標で1位となっています。
2位は北海道で、前年の3位から上昇しています。3位は大分県で、同道は愛着度と居住意欲度で全国2位となっています。ただし、幸福度と生活満足度はそれぞれ30位、31位と低い結果となっています。
3位は大分県。幸福度が2位、生活満足度が4位、愛着度が8位といずれも高い結果となっています。4位は宮崎県、5位は石川県と続きました。
※ 持続度について
幸福度、生活満足度、愛着度、定住意欲度の4つの指標の平均点を「持続度」として算出しております。
持続度=(幸福度+生活満足度+愛着度+定住意欲度)÷4
住民が幸せを感じ、生活に満足し、地域に愛着があり、住み続けたいと思う人の割合が多いことが、その地域の持続性を高めることになり、逆に、幸せを感じず、生活にも満足せず、愛着もなく、他県に移住したいと思う人が多ければ、その地域の持続性は低いことになります。
リリースとパンフレットはこちら
愛着、定住意欲がともに低下
◆愛着、定住意欲ともに低下
愛着度、定住意欲度ともに前年より大きく低下した都道府県が大半となりました。その中で、愛着度、定住意欲度ともに最も高いのは沖縄県で、いずれも2022年より3年連続で1位となりました。 2位はいずれも北海道、3位は福岡県となっています。
◆住民による魅力度1位は沖縄県
住民による各都道府県の魅力度と、誇り度についての評価をまとめた結果、魅力度、誇り度ともに最も高いのは沖縄県で、2位は北海道、3位は福岡県となり、いずれも前年の結果と順位が同じでした。
47都道府県平均は、いずれも前年の結果より低下していますが、その低下率は他の指標より小さくなっています。
調査について
・ 調査 方法 インターネット調査
・ 調 査 票 47都道府県ごとに調査票を作成
・ 回 答 者 登録している調査パネルから、居住している都道府県別に同数となるように抽出
・ 有効回答数 24,970人(都道府県には518~543人)
・ 調査 時期 2024年6月27日 ~ 7月8日
・ 設 問 数 10問(+回答者属性)
基本セット: 99,000円 総合報告書+個別報告書
総合報告書: 68,200円 A4判 約220ページ
個別報告書: 48,400円 A4判 約30ページ
個別調査パッケージ: 385,000円~ ご指定の市、またはご指定のエリアのデータ追加調査を行い、報告書を作成します。
データパック47: 396,000円 個別報告書全都道府県47冊分の完全版(冊子+データ)
(オプション)データCD:+22,000円 総合報告書のデータ版
(オプション)報告会・セミナー:調査結果をもとにした報告会、セミナーまたは、研修会を実施
株式会社ブランド総合研究所
Tel. 03-3539-3011(代) Fax.03-3539-3013
E-mail: sdgs@tiiki.jp
◆幸福度1位は沖縄県で4年連続。和歌山、福井が急上昇
調査の結果、幸福度が最も高いのは72.2点の沖縄県で4年連続1位となりました。同県は「とても幸せ」が33.5%、「少し幸せ」が36.5%など、住民の7割が幸福を感じています。 2位は大分県、3位宮崎県で、いずれも幸福度の点数は低下しましたが、順位は上昇しています。一方で、4位の和歌山県、5位の福井県は点数、順位ともに上昇しました。
47都道府県中で、前年より幸福度が上昇したのは8県で、8割を超える39都道府県は低下しました。最も幸福度が上昇したのは徳島県で、点数は3.8ポイント増となり、前年の47位から14位へと飛躍しています。
◆幸福度が低下 、17%が「幸せでない」と回答
「あなたは幸せですか」という問いに対し、全回答者平均では「とても幸せ」が25.0%、「少し幸せ」が36.5%と計6割以上の61.5%が肯定的な回答を選んでいます。これは前年の調査結果の計64.3%より2.8ポイント減少しています。
一方で、「あまり幸せではない」は11.3%、「全く幸せではない」は5.8%と否定的な回答は17.1%で、前年の14.2%より増加しています。肯定的な回答が減少し、否定的な回答が増加したことから、幸福度は65.9点となり、前年の68.3点より2.4点低下しました。 幸福度は2023年から連続して低下しています。
※ 幸福度について
「世界幸福度」の設問を参考に、「あなたは幸せですか」という設問に対し、「とても幸せ」、「少し幸せ」、「どちらでもない」、「あまり幸せではない」、「全く幸せではない」の5段階の選択肢から回答者に主観で選んでもらいました。その選択肢に対し、それぞれ100点、75点、50点、25点、0点として加重平均したものを「幸福度」としています。
なお、本調査は、前年は「地域版SDGs調査」の一部として実施(調査自体はSDGs調査とは別に実施)、2022年までは「地域の持続性調査」として実施していましたが、今回独立した調査として実施しリリース致しました。
基本的な調査項目は2019年の第1回調査より継続した設問としているため、第1回の調査を実施した2019年からの経年比較が可能です。