地域版SDGs調査2023 について
この調査は、住民視点で「地域の持続性」を明らかにするために、各都道府県の住民による調査として実施しました(調査対象者:各都道府県の住民約1000 人、有効回答数:50,517 人、調査期間:6 月8 日~12 日)。
設問内容としては、幸福度、生活満足度、愛着度、定住意欲度の4 項目を数値化するとともに、それらの総合指標として「持続度」を算出しています。さらに、持続性に影響しているプラス要因として住民による地域の魅力度と自慢度、そして魅力要因を数値化しました。逆に、マイナス要因、つまり持続性を低下させる原因として、住民が感じている悩みや課題に関する質問も設け、そこから各都道府県の状況を比較・分析しています。
幸福度は「あなたは幸せですか」という問いに対し、「とても幸せ」、「少し幸せ」、「どちらでもない」、「あまり幸せではない」、「全く幸せではない」の5段階の選択肢からひとつだけ選んでもらい、それぞれの回答について100 点、75 点、50 点、25 点、0 点で加重平均したものを「幸福度(点)」としました。
幸福度ランキング1位は沖縄県。熊本県が大幅上昇【幸福度ランキング】
幸福度ランキング1位は74.2 点の沖縄県で3 年連続1 位となりました。2 位は前年に引き続き鹿児島県で72.8 点、3 位は前年35 位だった熊本県となりました。同県は前年の68.2点から72.3 点へと3.9 点の上昇で、47 都道府県中で最も大きく伸びています。
リリースとパンフレットはこちら
住民による持続度ランキングは1位沖縄県。北海道は2 位、福岡県が3 位
この調査では、幸福度以外に生活満足度、愛着度、定住意欲度についても数値化しており、その4
つの指標の平均を「持続度」としました。つまり、住民が「幸せで、生活にも満足し、地域への愛着もあり、
住み続けたい」と思っている地域は持続性が高いことになります。逆に、「不幸で、生活には満足できず、
地域への愛着もなく、住み続けたくない」と感じる住民が多い地域は、消滅する危険があるということにな
ります。若い世代の人口比率だけではなく、こうした住民の心理に基づいた指標を用いることは、「消滅
危機」への対策として重要であると思われます。
さて、今回の調査による持続度のランキングを作成した結果、1 位は3 年連続で沖縄県となりました。
同県は幸福度の他、愛着度と定住意欲度でも全国1 位となっています。ただし、76.8 点と昨年の78.9
点より少し低下しています。
2 位は福岡県で74.0 点。前年の77.4 点から減少しましたが順位は変化なし。3 位は北海道で前年の
7 位より大きく順位を上げました。
そして4 位は熊本県。前年の72.6 点から1.0 点の上昇で、順位も15 位からの大幅アップとなりました
(北海道とは小数点2 位以下に差がある)。震災からの復興の効果もあり、4 つの構成指標すべてで大き
く順位が上昇しています。また、三重県、神奈川県、大分県はいずれも前年より順位を上げています。
調査について
・ 調査 方法 インターネット調査
・ 調 査 票 47都道府県ごとに2種類の調査票(SDGsを中心とした調査票/持続性を中心とした調査票)
合計で47都道府県☓ 2種類= 94種類の調査票を作成し実施
・ 回 答 者 登録している調査パネル(15歳以上)から、居住している都道府県別に同数となるように抽出
・ 有効回答数 50,517人(都道府県ごとには1,056~1,087人、平均1,075人)
(SDGsに関する調査25,319人、地域の持続性に関する調査25,198人)
・ 調査 時期 2023年6月8日(木) ~ 6月12日(月)
・ 設 問 数 計20問(SDGsに関する調査10問、地域の持続性に関する調査10問)
基本セット: 99,000円 総合報告書+個別報告書
総合報告書: 68,200円 A4判 約220ページ
個別報告書: 48,400円 A4判 約30ページ
個別調査パッケージ: 385,000円~ ご指定の市、またはご指定のエリアのデータ追加調査を行い、報告書を作成します。
また、ご指定の企業、および競合企業も含めた追加調査も可能です。
データパック47: 396,000円 個別報告書全都道府県47冊分の完全版(冊子+データ)
(オプション)データCD:+22,000円 総合報告書のデータ版
(オプション)報告会・セミナー:調査結果をもとにした報告会、セミナーまたは、研修会を実施
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株式会社ブランド総合研究所
Tel. 03-3539-3011(代) Fax.03-3539-3013
E-mail: sdgs@tiiki.jp
特設ページ:https://news.tiiki.jp/SDGs2022
47 都道府県平均での幸福度は68.3 点で、前年の70.1 点より低下しました。これは「とても幸せ」との回答が前年の29.7%から27.6%に減少したことなどによるものです。その最大の理由として考えられるのは「物価上昇」です。47 都道府県平均では29.7%が物価上昇に悩んでおり、これは前年の21.8%より8 ポイント(割合にすれば前年より約4 割増)増加しています。一方で、最も悩む人が多いのは「低収入・低賃金」の36.3%で、前年の35.2%より増加しています。
この調査は、住民視点で「地域の持続性」を明らかにするために、各都道府県の住民による調査として実施しました(調査対象者:各都道府県の住民約1000 人、有効回答数:50,517 人、調査期間:6 月8 日~12 日)。
設問内容としては、幸福度、生活満足度、愛着度、定住意欲度の4 項目を数値化するとともに、それらの総合指標として「持続度」を算出しています。さらに、持続性に影響しているプラス要因として住民による地域の魅力度と自慢度、そして魅力要因を数値化しました。逆に、マイナス要因、つまり持続性を低下させる原因として、住民が感じている悩みや課題に関する質問も設け、そこから各都道府県の状況を比較・分析しています。
幸福度は「あなたは幸せですか」という問いに対し、「とても幸せ」、「少し幸せ」、「どちらでもない」、「あまり幸せではない」、「全く幸せではない」の5段階の選択肢からひとつだけ選んでもらい、それぞれの回答について100 点、75 点、50 点、25 点、0 点で加重平均したものを「幸福度(点)」としました。