福井県若狭地方の伝統料理。サバに塩を振ってぬか漬けにしたもので、保存食として重宝されてきた。福井県全域での特産品として人気が高く「農山漁村の郷土料理百選」のひとつに選定されている。
1~2月に日本海で獲れた大ぶりのサバを背中から開き、内臓を取り去ったものを塩漬けにする。1週間ほどで魚の体内の水分が抜けたものを、余分な塩を落とし、腹や身にぬかをまぶして樽(たる)に並べて漬け込む。1~2年漬けた後、ぬかを軽く落とし、薄く切って刺身のようにするか、軽く火であぶったものをお茶漬けや酒の肴(さかな)として食す。また、寿司ネタにすることもある。
漁師が魚を樽に漬け込むことを「へし込む」と言ったことから、「へしこ」と呼ばれるようになった。サバの代わりにイワシ、ニシン、ふぐなどのへしこもある。また、漬け込む期間が半年程度のものもある。
(ブランド総合研究所社長 田中章雄)

第46回:へしこ
2011年06月20日更新
福井県若狭地方の伝統料理。サバに塩を振ってぬか漬けにしたもので、保存食として重宝されてきた。福井県全域での特産品として人気が高く「農山漁村の郷土料理百選」のひとつに選定されている。
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