沖縄県の離島で生産される黒砂糖で、サトウキビの搾り汁を煮つめて濃縮し、冷やし固めたもの。カリウム、カルシウム、鉄等のミネラル成分が多く、特有の香味がある。
沖縄黒糖は伊平屋島、伊江島、粟国島、多良間島、小浜島、西表島、波照間島、与那国島の8つの離島で生産されているが、島の土壌や天候、さとうきびの栽培方法などが異なっていて、それぞれの黒糖で色や味、食感などが大きく異なっている。1623年に琉球王国の儀間真常が部下を中国の福州に派遣し、サトウキビの栽培と黒糖の生産法を学ばせた。この知識を基にサトウキビの栽培と砂糖生産を奨励し、沖縄全土に広がった。
輸入された粗糖などで加工製造されたものや、粗糖(ザラメ)に糖蜜を混ぜて黒糖に似せた商品もあるが、沖縄黒糖を100%使用した商品だけが「沖縄黒糖」と表示することができる。
(ブランド総合研究所 田中章雄)
第184回 沖縄黒糖
2014年03月31日更新
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