栗きんとん(栗金飩)は、栗を使った岐阜県名産の高級和菓子で、中京地区の秋の味覚として人気が高い。栗の餡(あん)を茶巾絞りで栗の形に成形したもの。
中津川市や恵那市には栗きんとんを製造する和菓子屋が軒を連ね、毎年売り始めの9月1日には店頭に長蛇の列ができる。茹で上がった栗をつぶして砂糖と混ぜて練るだけで作るという単純な製法だが、店ごとに味が異なる。
元々は栗を使った餡のことで、室町時代の文献にもその存在が見受けられるが、和菓子として確立したのは江戸時代。中仙道の中津川宿で、茶会や句会向けに菓子職人たちが考案したとされている。
京都では栗巾着と呼ばれており、栗きんとんとはイガの形をした別の和菓子を指す。また、おせち料理に使う栗きんとん(栗金団)は製法も由来も異なるものだ。
(ブランド総合研究所社長 田中章雄)

第61回:栗きんとん
2011年10月03日更新
栗きんとん(栗金飩)は、栗を使った岐阜県名産の高級和菓子で、中京地区の秋の味覚として人気が高い。栗の餡(あん)を茶巾絞りで栗の形に成形したもの。
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