福島中央テレビは、3月25日(日)、福島県郡山市で開催した「ふくしま再興祭り」の会場において、グリーティングカードを使ったモザイク画によるギネス世界記録に挑戦し、世界基準となる30平米を上回る、38.88平米のモザイク画を完成させ、ギネス世界記録に認定された。
東日本大震災から1年、福島中央テレビは、福島県民が「最高の笑顔」を取り戻し、「再興への一歩」を踏み出してえるよう、「ふくしま再興祭り」を開催した、このイベントは、福島県産食材を使った「体が温まり元気になる、ちょっとスパイシーな鍋料理」を作る「食のチカラ」、福島出身の高橋まことさんらによるスペシャルライブが開催される「音楽のチカラ」、そしてギネス世界記録に挑戦する「みんなのチカラ」の3つのチカラ+αで開催された。
「みんなのチカラ」は、グリーティングカードを使った世界最大のモザイク画によるギネス世界記録挑戦で、ミニマムサイズは30平米である。挑戦は、祭りが開催される24日(土)、25日(日)の2日間。福島県中小企業青年中央会の方々が中心となって行った。
挑戦2日目の25日(日)の朝、この時点で貼付済のカードは約600枚、未貼付が1,500枚、そしてモザイク画を完成させるのに、後1,500枚ものカードが必要で、果たしてギネス世界記録に認定されるのか、誰もが不安を抱いていたという。10時開場と同時に、大勢の来場者がやってきて、たくさんの人がメッセージを書いてくれる。
「未来の子供たちのためにがんばろう」
「一歩前進 前向きにがんばってください」
「負けんな福島!」
「がんばろう日本 がんばろう福島」
想いが込められたたくさんのメッセージがモザイク画を構成していく。
12時。たくさんの人にメッセージを書いてもらうも、モザイク画完成にはまだまだカードが必要。中央会や福島中央テレビのスタッフ、そして地元福島のローカル芸人たちが声をからしてグリーティングカードへの記入を呼びかける。そしてその声にこたえて、1枚1枚丁寧にメッセージをつづる来場者。その想いがモザイク画を少しずつ作り上げていく。
14時、白いグリーティングカードが足りなくなり、スタッフが急いで買いに行く事態に。一方で、スタッフ達の頑張りによりモザイク画のうち8割程度貼付ができたことから、絵の全貌が徐々に明らかになり、写真撮影をしたりする人が増えてきた。なお、今回のモザイク画の原画は、「はじめの一歩」でおなじみの漫画家・森川ジョージ先生の書き下ろしで、漫画の主人公・幕之内一歩を描いた復興に向けた一歩を踏み出す力強い絵になっている。
14時45分、福島中央テレビによる生中継がスタート。当初は、この生中継中にモザイク画を完成させ、ギネス世界記録認定!・・・・・・される予定だったが、残念ながら達成できず。イベント終了の16時半を目標にスタッフ達の懸命な作業が続く。
16時00分、ようやく仮貼付が終了。ここから認定に向けて、ギネスワールドレコーズ公式認定員のショーン・カニーン氏より細かい指示が入る。特に、隙間が空いている箇所はもちろんのこと、髪の毛部分やグローブの赤いカード未貼付部分など、世界記録だからこその厳しい審査。世界一になるには一筋縄ではいかないのだ。
16時30分、ステージ上ではイベント終了のフィナーレが行われている。残すは、ギネス世界記録挑戦のみとなった。そして16時40分ショーン氏によるチェック完了。関係者一堂がモザイク画の前に並ぶ。緊張が空間を走り、皆がショーン氏の口もとを見つめ、ドキドキしながら結果を待つ。
「認定されました!おめでとうございます!」
ショーン氏からその言葉が出た瞬間、会場は歓喜に包まれた。認定証が手渡され、皆で記念撮影。
参加したローカル芸人さんは「久しぶりに感動で震えました」と興奮しながら話し、そして今回の挑戦の担当として尽力した福島中央テレビの岡氏は「テレビ局として、次にまた挑戦したいという人がどれだけいるかわからないが、自分はまたぜひ挑戦してみたい」という熱い思いを語ってくれた。
福島再興への人々の想いつづられたグリーティングカードによって作られたモザイク画は、たくさんの人の笑顔とともに、復興への第一歩を勇気付けてくれる、そんな素晴らしい作品となった。
参考:ふくしま再興祭り公式Webサイト
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福島再興への想いが詰まったギネス世界記録達成!
2012年03月26日更新
福島中央テレビは、3月25日(日)、福島県郡山市で開催した「ふくしま再興祭り」の会場において、グリーティングカードを使ったモザイク画によるギネス世界記録に挑戦し、世界基準となる30平米を上回る、38.88平米のモザイク画を完成させ、ギネス世界記録に認定された。
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