兵庫県南西部で人気が高いお菓子が「播州かりんとう」。極太の棒状で、大きな空洞が至るところに空いていて、黒砂糖を使った黒蜜をたっぷりとからませてあるのが特徴。
かりんとうは、元々は奈良時代に遣唐使によってもたらされた唐菓子の一種。最初は京都の貴族向けの特別なお菓子だった。それが播州地方で駄菓子として定着した。
上流階級の人が食べる上菓子に対し、庶民が食べる駄菓子には高価な白砂糖などを用いることは許されなかったため、黒砂糖を使って作られた。逆に、京都や江戸のかりんとうは白砂糖の蜜を使ったものが多い。抹茶や胡麻などが混ぜられ、細くて色合いのきれいなものも多い。
全国各地には小さな手まり状のもの、平たい板状に伸ばしたもの、渦巻き状の模様になったものなどさまざまなかりんとうがある。中国にはかりんとうの元祖と言われる「麻花兒」という菓子がある。
(ブランド総合研究所社長 田中章雄)

第66回:播州かりんとう
2011年11月15日更新
兵庫県南西部で人気が高いお菓子が「播州かりんとう」。極太の棒状で、大きな空洞が至るところに空いていて、黒砂糖を使った黒蜜をたっぷりとからませてあるのが特徴。
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