兵庫県南西部で人気が高いお菓子が「播州かりんとう」。極太の棒状で、大きな空洞が至るところに空いていて、黒砂糖を使った黒蜜をたっぷりとからませてあるのが特徴。
かりんとうは、元々は奈良時代に遣唐使によってもたらされた唐菓子の一種。最初は京都の貴族向けの特別なお菓子だった。それが播州地方で駄菓子として定着した。
上流階級の人が食べる上菓子に対し、庶民が食べる駄菓子には高価な白砂糖などを用いることは許されなかったため、黒砂糖を使って作られた。逆に、京都や江戸のかりんとうは白砂糖の蜜を使ったものが多い。抹茶や胡麻などが混ぜられ、細くて色合いのきれいなものも多い。
全国各地には小さな手まり状のもの、平たい板状に伸ばしたもの、渦巻き状の模様になったものなどさまざまなかりんとうがある。中国にはかりんとうの元祖と言われる「麻花兒」という菓子がある。
(ブランド総合研究所社長 田中章雄)
第66回:播州かりんとう
2011年11月15日更新
兵庫県南西部で人気が高いお菓子が「播州かりんとう」。極太の棒状で、大きな空洞が至るところに空いていて、黒砂糖を使った黒蜜をたっぷりとからませてあるのが特徴。
あわせて読む
この記事のライター
関連記事
人口減少、少子化に歯止めをかけようと、少子化問題に危機感を持ち、子育て支援施策に意欲的に取り組む県により、平成25年4月に発足した「子育て同盟」が、11県知事などの参加による動画「Let It Go~ありのままで~ by子育て同盟」を作成し、インターネット上の動画サービス、YouTubeに公開した
公開: 2014-09-01 23:27:53
ブランド総合研究所世界記録サポート窓口では「ギネス世界記録チャレンジ 自治体パック」サービスを開始した。地域活性化のためにギネス世界記録挑戦を検討している自治体等を対象としたもので、初回の無料相談対応から挑戦記録の提案、申請代行、挑戦当日の立ち会い、挑戦後のアフターフォローまで一貫してサポートします
公開: 2014-04-25 16:57:29
地域ブランドに関する基本的な用語を集めました。日経MJ(日経流通新聞)の2010年7月~12月に、弊社代表の田中章雄が連載コラム「地域ブランドAtoZ」として掲載した記事をもとにご紹介します。
公開: 2014-04-13 18:24:35
日本の各地にある地域産品を紹介します産品名をクリックすると、説明文章のページを表示します。この記事は、日経MJ(日経流通新聞)に「地域ブランド AtoZ」として弊社社長の田中章雄が連載で執筆しているものです。(カッコ内は日経MJの掲載日です)
公開: 2014-03-27 08:39:28
最新記事
鹿児島県のPR拠点である「かごしま遊楽館」の3階 鹿児島ブランドショップ東京店(東京都千代田区)」において実施している、知覧茶・焼酎の試飲や鹿児島の伝統工芸品を体験していただく定期サロン 「食とものづくり体験サロン」3回めとなる12月は、薩摩焼窯元 紫陶の柳 信一郎氏による絵付けワークショップの開催が決定しました。ただいま参加者を募集しています。
公開: 2024-11-19 17:36:44
地域ブランド調査では、各地域名称に対して、魅力度の他にも様々な調査項目を設け、認知、イメージ、行動意向を調査している。
本項では食品想起率について、「北海道」を事例に結果を紹介する。
公開: 2024-11-06 15:00:00
株式会社ブランド総合研究所は、このたび国内有力企業のSDGsの取り組みを消費者視点で評価する「企業版SDGs調査2024」を実施致しました。
公開: 2024-11-01 09:00:00
地域ブランド調査では、各地域名称に対して、魅力度の他にも様々な調査項目を設け、認知、イメージ、行動意向を調査している。
本項では、調査対象のうち1,000市区町村の2015年から2024年の結果から、観光意欲度の平均推移について紹介する。
公開: 2024-10-30 17:16:01