- プレミアム商品券を、地域の消費拡大につなげるには
- 地域ブランド調査2015 調査対象希望の町村を受付中(6/19締切)
- 農水省、輸出環境課題レポート2014/2015を公表
- 地理的表示保護制度窓口がスタート
- 地方創生特別パックのご案内 ~ 地域ブランド調査特別編 ~
- 東京湾の干潟が作る最高の味~船橋三番瀬海苔(千葉県船橋市)
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地域ブランドNEWSメールマガジン No.310 配信日2015-5-25
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地域ブランドに関する各地での取り組みを紹介するメールマガジンです。
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▼━[はじめに]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▽
プレミアム商品券を、地域の消費拡大につなげるには
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消費者の購入額に一定額を上乗せした分の買い物ができるプレミアム付き商品
券の発売が話題になっています。政府の平成26年度補正予算に盛り込んだ自
治体向けの新交付金を活用して発行されるもので、なんと全国の97%の自治
体で発行されるとか。「各自治体での消費拡大につながる」のが目的とのこと
ですが、はたして消費拡大につながるのでしょうか?
「プレミアム商品券」は商品券にプレミアムが付いていますが、これは消費を
刺激するのではなく、逆にデフレを引き起こす危険もあります。日常的な買い
物に使える商品券が多いようですが、たとえば1万円に2千円のプレミアムが
付いている場合、消費者は2千円多く買おうとするより、1万2千円の買い物
をしたときに1万円しか支払わないですむからお得と感じる人が多いでしょう。
東南アジアでは、スーパーなどで日用品や食品を販売する際に、例えば「2つ
買ったら1つサービス」などのキャンペーンが多く用いられます。これは消費
を1.5倍増やすのではなく、単なる値引きです。購入サイクルが長くなるだ
けであり、消費拡大にはつながりません。
1999年の地域振興券の時も日常的な買い物に充てられることが多かったた
め、消費刺激効果は期待ほど大きくありませんでした。日常的な買い物は、そ
もそも消費量が決まっているため、消費拡大には簡単につながらないからです。
今回はこうした反省をふまえて、非日常的な消費をうながすため旅行商品を割
安で購入できる「ふるさと割」や「プレミアム宿泊券」などの発行も増えてい
ます。また、伝統的工芸品や特産品など、特定の商品のみに使用できるものも
あります。
消費拡大につなげるには、クーポン券を出費が決まっているものに使えるよう
にするのではなく、そのクーポン券によって新たに消費を創出するような仕組
みにすることが必要なのです。旅行券や宿泊券の場合も、決まっている出張や
帰省などに使ってしまわれては、消費拡大にはつながりません。もちろんクー
ポン券がオークションで転売されてしまっては元も子もありません。
消費拡大につながる一例として、女性向けの化粧品があります。シャンプーや
化粧水などを購入すると、異なるジャンルの小さな新製品のサンプル品がつい
ていることがあります。「お試し」によって新製品の認知度を高め、新しい需
要を掘り起こすという狙いです。
地域の場合も値引きするのではなく、まだ認知度の高くない特産品や旅行商品
の「お試し」をプレゼントする。その開発に対して助成する、という方法など
をぜひ検討していただきたいものです。
田中章雄(ブランド総合研究所社長)
▼━[地域ブランド調査]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▽
地域ブランド調査2015 調査対象希望の町村を受付中(6/19締切)
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国内の1,000市区町村及び47都道府県を対象に「認知度」「魅力度」「情報接
触」「イメージ」の4つの視点と、「観光」「居住」「産品」の3つの構成要
素から調査・分析し、ブランド力を徹底比較する「地域ブランド調査2015」を
本年7月に実施いたします。
対象自治体は47都道府県、全790市、東京23区のほか、全国約1000の町村の中
から地域ブランドへの取り組みに熱心な町村(187町村)を予定しています。
調査対象町村のエントリーの募集を開始いたしますので、調査対象となること
をご希望の場合は、所定の用紙によるFAX、またはe-mailで受け付けています。
(エントリーの受付期間は6月19日(金)まで)
▼━[支援策]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▽
農水省、輸出環境課題レポート2014/2015を公表
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農林水産省は、日本産農林水産物・食品の輸出を行うに当たって、相手国の様
々な規制等の課題と、それらに対する対応状況を整理した「輸出環境課題レポ
ート2014/2015」を初めて策定し、公表した。
このレポートでは、品目横断的な輸出環境課題(放射性物質に係る輸入規制、
動植物検疫協議の状況等)の概要のほか、その重点8品目(米・米加工品、牛
肉、青果物、茶、加工食品、花き、林産物、水産物)ごとに重点輸出先国・地
域における主な課題の概要を整理している。
▼━[地域ニュース]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▽
地理的表示保護制度窓口がスタート
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農林水産省補助事業として地理的表示保護制度活用支援中央窓口(愛称:GI
サポートデスク 0120-954-206)が5/15に開設された。平成26 年6 月25 日に
公布された「特定農林水産物等の名称の保護に関する法律」(地理的表示法、
平成26 年法律第84 号)は、平成27 年6 月1 日に施行され、地理的表示保護
制度の運用が開始される。この制度は、地域で育まれた伝統と特性を有する農
林水産物・食品のうち、品質等の特性が産地と結び付いており、その結び付き
を特定できるような名称(地理的表示)が付されているものについて、その地
理的表示を知的財産として登録し、保護するもの。
▼━[地域ブランド調査]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▽
地方創生特別パックのご案内 ~ 地域ブランド調査特別編 ~
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いま、全国の自治体において「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定が急
務となっています。
定住人口・交流人口の増加を図るには、あなたのまちがどんな層からどんな評
価を受けているか、一般消費者の心理の把握なくして、有効な戦略は立案でき
ません。
弊社が自主的に行っている「地域ブランド調査」は、9年の実績を誇り、全国
約半数の自治体でも採用されている日本最大級の消費者調査ですが、今回はこ
れを総合戦略策定に活用していただきやすいよう、最長9年間の自治体別個別
報告書と、定住意欲や魅力度などの主要項目の経年変化分析を特別パックとし
てご用意しました。
①経年変化がわかる
②誰からどのように評価されているかがわかる
③自治体が持たれているイメージがわかる
④あなたのまちの課題がわかる
⑤地域資源の強み・弱みがわかる
⑥ブランド戦略の方向性がわかる
⑦時代を読み解くキーワードがわかる
⑧気になるあの都市との比較結果がわかる
これらの8つの「わかる」をご提供します。
▼━[注目!地域ブランド]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▽
東京湾の干潟が作る最高の味~船橋三番瀬海苔(千葉県船橋市)
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東京湾東部に残された唯一の干潟、三番瀬。船橋市の南方、浦安と習志野には
さまれるように広がったこの干潟に、昔ながらの製法を守り養殖されている海
苔が「船橋三番瀬海苔」。東京の高級寿司屋や料亭などで高い評価を得ている
銘品だ。
船橋三番瀬の海苔は、磯の香りが強くて、甘みと味わいが深く、食感もよい。
口に含むと、まるで味がついているのではないかと勘違いするくらい、口の中
に香りと味が広がる。そしてお茶やお吸い物の上にのせて軽くかき混ぜると、
バラバラと自然にほぐれ、自然に育ったままの小さな海苔に分かれる。まさに
自然が作り出した絶品だ。この最高級の海苔である理由は主に4つある。・・・
★注目!地域ブランドは全国で取り組まれている地域ブランドの現状を、具体
的な事例として毎週紹介します。この記事は「月刊商工会」の連載記事として、
2010年4月~2014年3月まで連載されたものです。
第22回 世界一長いバーベキューでギネス世界記録(沖縄県石垣市)
第23回 女性の視点で金箔を工芸品から化粧品に~箔一(石川県金沢市)
第24回 1357人がバトンをつなぎ世界記録!~千里中央(大阪府豊中市)
第25回 ごはんで具を隠すご当地グルメに進化~うずみ(広島県福山市)
第26回 矢吹町の新名物誕生、ラーメンに鳥の顔!(福島県矢吹町)
第27回 世界一のよろい武者 ~信玄公祭り(山梨県甲府市)
第28回 匠と現代 伝統的工芸品が現代風にチャレンジ(千葉県)
第29回 サービスエリアが旅の目的に? エンタ化進む新東名SA(静岡県)
第30回 東京湾の干潟が作る最高の味~船橋三番瀬海苔(千葉県船橋市)
第31回 品質管理と安全へのこだわり ~大阪タオル(大阪府泉州地区)
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【発行元】
(株)ブランド総合研究所
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