農林水産省は、日本産農林水産物・食品の輸出を行うに当たって、相手国の様々な規制等の課題と、それらに対する対応状況を整理した「輸出環境課題レポート2014/2015」を初めて策定し、公表した。
このレポートでは、品目横断的な輸出環境課題(放射性物質に係る輸入規制、動植物検疫協議の状況等)の概要のほか、その重点8品目(米・米加工品、牛肉、青果物、茶、加工食品、花き、林産物、水産物)ごとに重点輸出先国・地域における主な課題の概要を整理している。
農林水産省では昨年6月に設置した輸出戦略実行委員会の下で、輸出先国の規制や基準等への対応といった、輸出環境の整備に関する議論を行ってきた。
ここでの議論を踏まえ、優先的に取り組むべき輸出環境課題を整理したものとして、「農林水産物・食品輸出環境課題レポート」を初めて策定したもの。
品目横断的な輸出環境課題(放射性物質規制、動植物検疫協議等)の概要のほか、重点8品目(加工食品、水産物、コメ・コメ加工品、林産物、花き、青果物、牛肉、茶)ごとに、その重点国・地域における主な輸出環境課題の概要が整理されている。
なお、品目横断的な課題としては、以下の8項目より構成されている。
- 放射性物質に係る輸入規制への対応
- 動植物検疫協議への対応
- 食品安全に関する規制の強化への対応
- 残留農薬基準への対応
- 知的財産侵害への対策
- ハラール認証の取得への対応
- 有機同等性の承認の取得への対応
- その他の取組み
農林水産省では、2020年の農林水産物・食品の輸出額1兆円目標の達成に向け、今後、このレポートで整理された農林水産物・食品の輸出環境課題について、輸出戦略実行委員会の議論等を踏まえつつ、解決に向けて取り組んでいく。
また、これらの取組についての毎年度の進捗状況や新たに生じた課題等を整理・追加し、本レポートを更新・充実化していく予定。
参考サイト:農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/kaigai/150424.html