消費者ニーズ対応型食育活動モデル事業検討委員会(事務局/株式会社ブランド総合研究所)は、3月2日食農体験プログラムの普及を通じ、どのようにして地域の食文化理解促進や、経済活性化に寄与させるか方向性を導くための食育活用フォーラムを開催した。
フォーラムは、直売所や道の駅等の食育体験を提供している事業者や、農業関係者、行政関係者など約100名が参加して、東京・平河町の都道府県会館で開催した。
講演では、長崎県大村市の人気直売所「おおむら夢ファームシュシュ」代表取締役の山口成美氏による講演が行われ、いかに農業を労働ではなく、エンターテイメントとして楽しく見せるかが重要。そしてこれまでのやり方に固執せず、冠婚葬祭や教育など様々な分野に農業の価値を付加させていくかが重要であると伝えられた。
また、地域全体の活性化についても、地域の各産業(農業や水産業、商店街等)はすべて「この業界は厳しい」と感じているので、連携して価値を作っていくべくであると語られた。
後半に行われたパネルディスカッションでは、6次産業化の第一人者である伊賀の里もくもく手づくりファームの会長 木村 修氏、観光のスペシャリストの(公社) 日本観光振興協会常務理事 丁野朗氏、栄養学の専門家である東京家政大学ヒューマンライフ支援センター准教授 内野美恵氏、全国の一次産業活性化のプロデュースを行っている(社)食品需給研究センター調査研究部主任研究員 長谷川潤一氏、そして株式会社ブランド総合研究所代表取締役 田中章雄のコーディネートによるパネルディスカッションが行われた。
パネルディスッションのテーマは「食農体験で地域を活性化」。
あくまで食育体験や食農体験だけの狭い入口だけではなく、様々なターゲットに響くような観光や癒し、イベントなど違う切り口からの誘導を行い消費者を集客し、ファン化していくことの重要性が議論された。
また、体験に参加したことが無いライトな層と、何度も通っているようなコアなファン層とそれぞれに対応する体験プログラムを用意し、地域のストーリー(魅力)を伝えファンにしていくことが重要であり、体験や食育は一番ファンを作りやすい仕組みであるとパネラーから意見が挙げられた。
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食農体験ネット Taabel
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(文責:平野 佑 ブランド総合研究所 世界記録コーディネーター/アナリスト)
※本事業は、平成27年度農林水産省補助事業「消費者ニーズ対応型食育活動モデル事業」を受けて実施するものです。
「食育」を使って地域を活性化。食育活用フォーラム開催
2016年03月03日更新
消費者ニーズ対応型食育活動モデル事業検討委員会(事務局/株式会社ブランド総合研究所)は、3月2日食農体験プログラムの普及を通じ、どのようにして地域の食文化理解促進や、経済活性化に寄与させるか方向性を導くための食育活用フォーラムを開催した。
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