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第2回都道府県版SDGs調査2020 7月結果発表
三重県(27位) 伊勢志摩サミットでまん中から脱却へ!

三重県(27位) 伊勢志摩サミットでまん中から脱却へ!

地理的に日本のほぼ中央に位置する三重県は福井県、岐阜県、滋賀県とともに、2000年に「日本のまんなか共和国」を設立した。4県の知事による知事サミットを開催しているほか、観光や文化に関するイベントの共同開催なども行われている。中国上海での観光博覧会で「日本中央共和国」として出展するなど熱が入っている

地理的に日本のほぼ中央に位置する三重県は、福井県、岐阜県、滋賀県とともに、2000年に「日本のまんなか共和国」を設立した。4県の知事による「知事サミット」を開催しているほか、観光や文化に関するイベントの共同開催なども行われている。05年には中国上海での観光博覧会で「日本中央共和国」として出展するなど熱が入っている。

だが、幸か不幸か、三重県は人口で全国22位、面積は25位と日本でほぼまん中の位置付けと同様に、魅力度ランキングも27位とほぼ中位で、ぱっとしない。

■伊勢神宮の遷宮で大人気

実は三重県には日本を代表する地域資源が豊富にある。筆頭は13年に式年遷宮で大勢の参拝客が集まった伊勢神宮。そして真珠養殖が盛んな英虞湾に浮かぶ賢島だ。いずれも三重県の観光における中核的施設・場所だ。

古くから「御食国」として評価されてきたように、三重県は食材も豊富で、特に霜降り和牛の王者「松阪牛」や、エビの最高品種「伊勢えび」などのほか、世界でトップクラスの評価を受ける特産品がたくさんある。伊勢うどんや赤福餅、伊勢茶、てこね寿司、めはり寿司なども有名だ。ちなみにエビ天が中に入った「天むす」は三重県津市が発祥地だ。

さらに県内の市町村にも魅力が詰まっている。鈴鹿サーキットのある鈴鹿市は「スポーツの参加観戦が楽しめる」のイメージでは9年連続で全国1位の評価だ。松阪市は「食事がおいしい」が4位、伊勢神宮の伊勢市は「魅力的な街並みや歴史建造物がある」で15位、亀山市は「地域を代表する産業や企業がある」で14位、志摩市は「泊りたい宿泊施設がある」が11位など、それぞれ特徴的な強いイメージを持つ市町村が多い。

それにもかかわらず三重県のイメージは魅力度と同様に全国で中位にすぎない。「食材が豊富」のイメージは21位、「食事がおいしい」は23位、自然が豊かは26位だ。つまり、三重県は地域ブランドの宝庫でありながら、それらの魅力を十分に生かし切れていないということだろう。もし、これらを連携、活用することができれば、三重県の魅力度を大幅に上昇させることは難しくはないはずだ。

◆サミットは最大のチャンス

だが2016年、最大のチャンスがやってくる。5月に開かれる主要国首脳会議「伊勢志摩サミット」だ。首脳やその配偶者などは、開催中の多忙なスケジュールの合間に会場周辺の施設や観光地を訪問し、観光や買い物、食事を楽しむ。彼らの満足した笑顔やしぐさを通して地域の魅力を伝えることができれば、イメージアップ効果は測りきれない。

そればかりではない。サミット会場には世界中の5000人を超えるメディア関係者が集結する。彼らは会議の内容だけではなく、会場である日本や伊勢志摩の情報も発信する意欲が満々だ。幸い、世界中で日本文化や日本食への関心度が高まっており、メディアも知られざる東洋の食や文化を伝える絶好の機会ととらえているからだ。

三重県の行政や事業者は、首脳関係者やメディア、報道を通じて、その開催場所である伊勢志摩の魅力情報を国内外に発信することを真剣に考えるべきだろう。様々な規制や制限がある中で、それでも日本や三重の魅力を伝えるための真剣な姿勢こそが、報道陣や消費者の目にとまり、心に残るだろう。

魅力度やイメージ指標で中位という評価に甘んじているのではなく、伊勢志摩サミットを最大のチャンスと考えることで、魅力度の順位はトップクラスに躍り出る可能性は大いにあるだろう。

◆三重県の主要項目 (かっこ内は昨年の値。△は上昇した項目)


  • 認知度     17位(29)△

  • 魅力度     27位(32)△

  • 情報接触度   23位(33)△

  • 居住意欲度   30位(35)△

  • 観光意欲度   20位(26)△

  • 産品購入意欲度 23位


◆三重県で上昇したイメージ項目

  • 街並みや歴史建造物 15位(14)▼

  • 自然が豊か     26位(28)△

  • 食材が豊富     21位(30)△

  • 食事がおいしい   23位(37)△

  • 土産や地域産品   27位(13)▼

  • 伝統技術       5位(15)△

  • 宿泊施設      25位(22)△


地域ブランド調査の結果は http://news.tiiki.jp/survey2015 のページに掲載)

執筆・文責:田中章雄 (ブランド総合研究所社長)

(※この記事は、週刊ダイヤモンド2015年12月26日号に掲載したの記事を、筆者が加筆・修正したものです週刊ダイヤモンドの「勝手にケンミン創生計画」はコチラをご覧ください)

 

この記事のライター
地域ブランド調査2019(総合)
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