「各都道府県を代表する歌手は誰か?」を明らかにするために、各都道府県ごとに平均15人計684人の歌手に対し、年代性別を均等に抽出した住民1000人ずつが評価した調査。
その調査結果の中から東北各県の上位10位ずつをランキング形式で紹介します。
なお、この調査結果の一部は日本テレビの番組内で紹介されました。
青森県は吉幾三が1位。王林は好感度1位。りんご娘も上位に
岩手県は福田こうへいが新沼謙治、千昌夫を上回る
岩手県では雫石町出身で盛岡市在住の演歌歌手、福田こうへいが1位。「ライブやイベントを開催し、地域経済に貢献している」と回答者の53.6%が答えるなど、地域貢献度が高くなっています。
4位の八幡平市出身の沢田知可子は好感度が県内1位。
5位の大友良英は神奈川県出身で、高校時代は福島県に居住していましたが、久慈市が舞台のNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽を担当したことから、県内での評価がとても高い様です。
6位のGo! Go! せたがやオールスターズは木梨憲武&ヒロミがプロデュースし、所ジョージが作詞作曲した「岩手県ここだと思います」 は岩手県応援ソング。
7位のSaToMansionは二戸市出身で世界初の実の4人兄弟によるロックバンドです。
宮城県はさとう宗彦が独走。好感度は山寺宏一が1位
宮城県はさとう宗彦がダントツの1位。5指標のうち4指標で県内1位。
回答者の70.5%が「地域の情景や魅力を、歌や曲にして伝えている」と答えるなど、地域貢献度が非常に高くなっています。
2位の大友康平は塩釜市出身。東北学院大学在学中に学校の仲間とHOUND DOGを結成。東日本大震災の復興支援チャリティーソング配信するなど、「自分は宮城県人なんだなぁ、と事あるごとに思う」と自ら語っています。
好感度が1位となったのは同じく塩釜氏出身の山寺宏一。声優、司会、ものまねタレントなど「七色の声を持つ男」の特徴を生かして幅広く活躍しています。
秋田県、高橋優が地域貢献度100点で、好感度1位の柳葉を上回る
横手市出身、ギター弾き語りライブで人気の高橋優が1位。83.2%が「ライブやイベントを開催し、地域経済に貢献している」と回答するなど、地域貢献度が極めて高い。また、70.2%は「実力がある(歌や演奏、作詞・作曲の能力が高い)」と評価しています。
認知度と好感度が高橋優を上回り1位となったのはギバちゃんこと柳葉敏郎。娘が小学校入学前に、故郷である秋田県に移住し、地元から東京や大阪などに出向いて出演しています。
9位のまちあわせハチ公ガールズは秋田県北エリアのご当地アイドルグループで、県央エリアの「まちあわせまつりっこがーるす」と県南エリアの「まちあわせスノーガールズ」の3チームで「まちあわせグループ」を結成しているとのことです。
山形県は方言の歌姫。オケ指揮者も6位に
1位は「民謡日本一の山形娘」ことシンガーソングライターの朝倉さや。小学生で三味線、中学に民謡日本一に。山形弁で歌いまくることで人気爆発。ちなみに、2013年の初のシングルのタイトルは「東京」で、山形弁バージョンもある。2014年の初のアルバムのタイトルは「方言革命」。
2位の林部智史と3位の大泉逸郎とは、わずか0.01点の差。
4位の小林武史はサザンオールスターズやMr.Childrenを手がける音楽プロデューサー。
6位の村川千秋は村山市出身のオーケストラ指揮者。
GRe4N BOYZが自慢度100点。山口隆はサンボマスターで3位に
1位はGRe4N BOYZ(2024年4月まではGReeeeN)。歯科医師を目指す4人の学生が福島県で結成。転勤のためチーム全員(4人)が大阪府、千葉県、沖縄県、佐賀県という別の場所に居住。歯科医師でとアーチストを両立しており、顔は非公開です。
2位の西田敏行は調査開始時点では存命でしたのでランキング対象となっています。認知度が88.3%で県内でダントツの1位です。
3位のサンボマスターの唄とギター、そして作詞・作曲を担当する山口隆は相図若松市出身で、6位の猪苗代湖ズのボーカル、ギター担当でもあります。
調査概要と表の見方
調査は、最初に性年代が均等となるように集めた全国の4000人の回答者により、「ノミネート調査」を実施。各都道府県を代表する歌手を各都道府県から約15人ずつを抽出しました。
このノミネート調査の結果を基に抽出した平均15人(47都道府県で計684人)の歌手に対して各都道府県民が認知度や好感度、地域貢献度、口ずさみ度、自慢度から各歌手を評価する「本調査」を実施しました。都道府県ごとに年代性別を均等に抽出しのた住民1000人ずつ、計47000人の回答を回収しましたが、回答内容が矛盾しているなど、信頼がおけない回答は集計の対象外としたため、計40,437人の有効回答をもとに集計しました。
さらに、上位入賞者を「知っている」と回答した人を対象として、具体的に知っている歌・曲や、その歌手や歌についての感想やエピソードなどを集める「コメント調査」を実施しました(回答の一部をテレビ番組内で紹介)。
この調査結果をもとに、都道府県別に「地元を代表するアーティスト」のランキングを作成しました。なお、この調査結果の一部は日本テレビ系列の番組「県民スター栄誉賞」で紹介されました。
・認知度:「あなたが知っている歌手・アーティストをすべてお選びください」との設問で各アーティストが選択された割合を%で算出
・好感度:「あなたは以下の歌手・アーティストが好きですか」との設問において、「とても好き」「好き」少し好き」「どちらとも言えない」「あまり好きではない」の中から一つを選んだ結果をもとに算出(単一回答)
・口ずさみ度:「以下の歌手・アーティストの代表的な歌や曲についてお答えください」の設問において、「よく口ずさむ」「時々口ずさむことがある」「歌詞や楽譜を見なくても、歌ったり演奏したりできる」「歌詞や楽譜を見れば、歌ったり演奏したりできる」「サビの部分だけは 知っている」「過去に聞いたことがある」「歌や曲が思い浮かばない」の中から選んでもらった結果をもとに算出(複数回答)
・地域貢献度:「以下ような地域貢献に寄与していると思う歌手・アーティストをお選びください」の設問において、「ライブやイベントを開催し、地域経済に貢献している」「地域の情景や魅力を「歌や曲にして伝えている」「地域のイベントや行事、生活圏内で曲がよく使われている」「地域の『音楽文化の発展』や『音楽教育』に貢献している」「地域のイメージアップに貢献している」の中から選んでもらった結果をもとに算出(複数回答)
・自慢度:「以下のイメージにあう歌手・アーティストをお選びください」の設問において、「実力がある(歌や演奏、作詞・作曲の能力が高い)」「県内だけでなく、県外でも多くの人に知られている」「世界で活躍している」「歌・曲・歌詞に感動する、心が動かされる」「過去に音楽における大きな表彰、授賞、選出されたことがある」「音楽以外でも、多才である(幅広い活動をしている)」「音楽の道で成功するまでのストーリーに、胸を打たれる」の中から選んでもらった結果をもとに算出(複数回答)
・総合力(県民ソング総合点):上記の「認知度」、「好感度」、「口ずさみ度」、「地域貢献度」、「自慢度」の結果を、それぞれ最高点が100点となるように再集計し、その平均点を「総合力」とした
調査方法:インターネット調査
調査対象:本調査は各都道府県を代表する音楽家684人
(都道府県ごとに15人前後。ただし調査時点で故人を除く)
調査日:
・ノミネート調査:8月11日~13日
・本調査: 2024年9月5日~15日
・コメント調査:2024年9月27日~10月14日
回答者:登録している調査回答パネルより、年齢、性別が均等となるように抽出
(ノミネート調査および本調査)
回収数、有効回答数:
・ノミネート調査:4,000人
・本調査:47,000人。うち有効回答数 40,437人(同一回答者による複数回答はない)
・コメント調査:2,350人
調査・集計:株式会社ブランド総合研究所
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地域別の調査結果は、以下の地域名をクリックしてください
(クリックできない地域は近日中にアップ予定)
北海道
東北(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県)
北関東(茨城県、栃木県、群馬県)
首都圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)
北陸(新潟県、富山県、石川県、福井県)
中部・東海(山梨県、長野県、静岡県、岐阜県、愛知県、三重県)
近畿(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県)
中国(鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県)
四国(徳島県、香川県、愛媛県、高知県
九州(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県)
沖縄県
青森県では吉幾三が1位。好感度を除く4つの指標(認知度、口ずさみ度、地域貢献度、自慢度がいずれも県内1位。父親が民謡歌手の鎌田稲一で、9人兄弟の末っ子。代表曲「俺さ東京さ行くだ」のアレンジ版「俺らこんな村いやだL.v.100」がバイオハザードヴィレッジ公式イメージソングになっているなどにより、「地域の情景や魅力を、歌や曲にして伝えている」と評価した人が62.3%にも達しています。
2位は石川さゆり。熊本県出身ですが、津軽海峡冬景色が青森県の代表的な県民ソングで、「歌や曲が思い浮かばない」と答えた人はわずか4.3%とわずかしかいません。
3位の王林はご当地アイドル「りんご娘」の元札幌市出身。全国的な人気とともに、北海道内でも口ずさみ度が1位となりました。「糸」、「時代」、「地上の星」などを「一番好きな歌」とする人が多いようです。
10位の吉田兄弟は津軽三味線アーティスト。