Largest Japanese drum ensemble (最大の和太鼓演奏)
1978年から続く盛岡さんさ踊りは、盛岡市の中央通をメイン会場に、演舞、大輪踊り、太鼓パレードなど数日間にわたって繰り広げられる、活気あふれる夏の祭りだ。その昔、この地の人々を苦しめていた鬼を神が退治し、鬼の退散を喜んだ里人たちが「さんさ、さんさと踊り囃した」という伝説が、さんさ踊りの由来とも言われている。
そんな盛岡さんさ踊りで欠かせないのが、和太鼓の演奏。退散した鬼が二度と里に来ないように、太鼓の音を山に響かせたのが始まりと伝えられている。太鼓の重さは1つ6~7キログラムもするのだが、それを3,437人という規模で一斉に演奏したのが、2014年の世界記録チャレンジだ。
祭り本番を1か月後に控え、この日のために何カ月も練習してきた子供たちや若者が中心となり、伝統を今に伝える壮大な演奏を行った。2019年の第42回盛岡さんさ踊りでも、“世界一の太鼓大パレード”として、世界記録達成の喜びと誇りを今に伝えている。
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盛岡さんさ踊り 公式ホームページ
記録保持者:盛岡さんさ踊り実行委員会
記録認定日:2014年6月29日
場所:盛岡市、岩手県営運動公園
Largest display of mikoshi (神輿を同一会場で一斉に展示した最大数)
420年を超える歴史を持つ、花巻まつり。優雅な花巻ばやしにあわせて繰り出される、炎ゆらめく風流山車や、太鼓を打ち鳴らして美しい足さばきで魅せる鹿踊、山伏修験者から各地に伝授されたという、豊作や無病息災を願う神楽権現舞など、花巻の伝統文化がふんだんに盛り込まれた祭りとなっている。
そして、花巻まつりに欠かせないのが、昭和初期に多くあった造り酒屋が、酒樽で作ったことに由来する樽神輿。現在主流となっている宮神輿とともに、毎年100基を超える神輿がパレードでお披露目されている。2015年の祭りでは、総勢114基の神輿が一堂に会し、ギネス世界記録に認定されている。
花巻観光協会では、そんな神輿パレードに誰でも参加できる体験プログラムを用意し、住民や観光客へのPRに繋げている。
花巻まつり ホームページ
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記録保持者:花巻祭り実行委員会
記録認定日:2015年9月12日
場所:花巻市
Largest raft race (最大のラフティングレース)
岩手県中央部を北から南に流れ、宮城県石巻市で海に注ぐ、北上川。長さ249キロメートル、流域面積10,150平方キロという規模は、日本で4番目、東北地方では最大の河川である。
盛岡・北上川ゴムボート川下り大会は、2019年には第43回を数える、盛岡の夏の風物詩。毎年多数のゴムボートが参加し、四十四田ダムから開運橋まで8kmにわたってスリリングなレースが展開される。上陸地点の南大橋までは11kmにも及び、北フォール・南フォールと2か所の難所を越えながら、“森と水の都・盛岡”の自然を満喫できるコースとなっている。
2015年の世界記録チャレンジでは、実に814艇・1,628人が川下りを完走した。
盛岡・北上川ゴムボート川下り大会 公式ホームページ
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記録保持者:北上川ゴムボート川下り大会
記録認定日:2015年7月26日
場所:盛岡市、北上川
Largest bivalve shell sentence (二枚貝の貝がらで作られた最大の文章)
東日本大震災で被害を受けた釜石市では、震災から8年となった2019年、支援をしてくれた全ての人たちへのメッセージを、ギネス世界記録を通じて発信しました。
一人ひとりに、ありがとう
#Thank you From KAMAISHI
#Thank you From SANRIKU
#Thank you From TOHOKU
三陸でとれた養殖の帆立の貝殻を、地域の参加者たちが丁寧に並べ、メッセージを作り上げました。使用した貝殻は1,012枚。貝の養殖が盛んな三陸地域で、産業廃棄物として処理に困ってしまう貝殻を有効利用しての、美しいメッセージとなりました。
記録保持者:釜石からありがとう
記録認定日:2019年3月17日
場所:釜石市
勇壮なお祭りやラフトレースの記録から、最後は震災被害から立ち上がる住民たちによる世界一をご紹介しました。
さて、次回は、津波被害から復活!東北一のイチゴ産地を擁する宮城県の世界一を特集します。
第2回・青森県の記事はこちら
※ご紹介している記録は、各認定日時点での世界一です。現在は更新されている可能性があります。