Heaviest apple (最も重いりんご)
青森県ならではの世界一と言えば、やはり”りんご”の記録。世界で最も重いりんごは、2005年に弘前市の岩崎智里さんのりんご農園で獲れたもので、なんと重さ1.849キログラム。大人の顔ほどもある巨大りんごで、品種は「スタークジャンボ」。綺麗な赤色になるのが特徴で、日焼け絵文字りんごとしても利用される品種だ。
記録保持者:岩崎 智里
記録認定日:2005年10月24日
場所:弘前市
Longest relay of people feeding each other (リレー形式で食べさせ合った最多人数)
りんごを使って面白い挑戦を実施したのは、りんごの産地として、品質の安全を町全体で管理する「りんごまるかじり条例」を制定している板柳町だ。
参加者が一列に並び、手に持った食べ物を隣の人に一口食べさせ、今度はその人が隣の人にまた一口・・・と繰り返していくこの挑戦。自分の手は使わず、あくまで隣の人に食べさせてもらうというのが挑戦の醍醐味であり、ハプニングの起きやすいところ。参加者は皮つきのまま半分に切ったりんごをまるかじりしながら、慎重にリレーを繋いだ。2回の失敗ののち、3回目の正直で1,101人がリレー成功。「りんごの里」としての板柳町の魅力を世界中に発信した。
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記録保持者:板柳町
記録認定日:2016年12月11日
場所:板柳町、津軽りんご市場
Largest archaeology lesson (最大の考古学レッスン)
縄文時代の大規模集落跡として有名な、青森市の三内丸山遺跡。たくさんの竪穴建物跡や掘立柱建物跡、盛り土、多量の土器や石器、貴重な木製品、骨角製品などが出土しており、平成12年には特別史跡に、平成15年には出土品1958点が重要文化財に指定されている。縄文時代の「ムラ」を体験できる場として、調査・研究や教育普及などに努めている。
そんな遺跡で行われたのが、考古学のレッスンを受けた人数の多さを競うという世界記録チャレンジ。早稲田大学の菊池徹夫名誉教授が、「考古学とは、どんな学問か?」「縄文時代や縄文文化とは?」「三内丸山遺跡の世界に誇れる価値とは?」等について50分間にわたりレクチャー。特筆すべきは、このレッスンが行われたのが、竪穴式住居の中だったことだ。
最後までしっかりレッスンに参加できた283人という人数が、世界記録に認定された。
三内丸山遺跡 公式サイト
記録保持者:青森県
記録認定日:2017年11月5日
場所:青森市、三内丸山遺跡
Largest display of origami pigs/boars (折り紙のブタ/イノシシの最大展示)
同じく三内丸山遺跡で挑戦されたのが、折り紙でイノシシをおり、その数(1会場に展示した数)を競うという挑戦。
弘前市の十腰内2遺跡から出土した、縄文時代後期の国重要文化財「猪形土製品」にちなんで、イノシシをモチーフに選んだ。この地域では、三内丸山遺跡を含めた「北海道・北東北の縄文遺跡郡」の世界遺産登録を目指しており、その機運醸成のため、より多くの人が参加できる本記録にチャレンジした。
弘前市HP 猪形土製品の掲載ページ
北海道・北東北の縄文遺跡郡 公式サイト
記録保持者:青森県
記録認定日:2018年9月17日
場所:青森市、三内丸山遺跡
Largest flute ensemble (最大の横笛同時演奏)
4,000人近い参加者が集まり世界一となったのが、津軽の郷土芸能「ねぷた囃子」の大合奏。弘前城の築城400年の記念に、津軽の囃子方が一堂に集結し、5分間の横笛演奏を行った。それまでの世界記録は、青森市の「ねぶた囃子」が達成していた2,320人。「ね”ぶ”た」と「ね”ぷ”た」の勝負となったが、大幅更新となる3,742人で「ね”ぷ”た」が世界一に輝いた。
記録保持者:津軽横笛ギネス実行委員会
記録認定日:2011年7月31日
場所:弘前市
3,700人が奏でる横笛、きっと大迫力だったことでしょう。これだけの大記録だと、今後も世界一の座は簡単には揺るがなさそうです。
さて、次回は、ねぷたにも負けない大迫力の“さんさ踊り”で盛り上がる岩手県の世界一を特集します!
第1回・北海道の記事はこちら
※ご紹介している記録は、各認定日時点での世界一です。現在は更新されている可能性があります。