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第2回都道府県版SDGs調査2020 7月結果発表
母になるなら、流山市。父になるなら、流山市。

母になるなら、流山市。父になるなら、流山市。

人口減少が歯止めをきかない中で、千葉県流山市では、毎年人口が増えている。とくに、年齢別人口では、30~40歳の「働き盛り」の層が最も多く増え、子どもの数が純増している。

30~40歳の「働き盛り」が増加

平成23~30年度の常住人口の推移(毎年4月1日)

人口減少が歯止めをきかない中で、千葉県流山市では、毎年人口が増えている。とくに、年齢別人口では、30~40歳の「働き盛り」の層が最も多く増え、子どもの数が純増中というから驚きだ。認可保育園が足らなくなるほどで、今では、2人目に続き、3人目の子どもをもつ親が増えているという。また、市内のコンビニの数より認可保育園が多くなっている。
これは、流山市のねらいである「共働き子育て世代」をターゲットに絞り、誘致を進めてきた結果である。「母になるなら、流山市。」「父になるなら、流山市。」として、銀座、表参道、六本木など都内の主要駅に、流山市外や都内からの移住を促す大型ポスターを展開し、テレビ・雑誌等の媒体への情報発信に力を入れ続けた。人口増加の続く本市では、平成30年中の人口増加数が5,074人で県内1位、人口増加率が2.74%で県内1位となった。本記事では、流山市総合政策部マーケティング課 課長 河尻氏のインタビュー協力を得て、流山市の子育てにおける取組状況をまとめた。

千葉県流山市
総人口:195,682人
前年同月比 5,151人 増加
世帯数:82,252世帯
前年同月比 2,754世帯 増加
令和2年3月1日現在

こどものそばで働くために

「送迎保育ステーション」を駅前に設置

流山市では、駅前送迎保育ステーション(2007年流山おおたかの森駅、2008年南流山駅)を設置し、各送迎保育ステーションと市内の保育園(所)をバスで結び、登園・降園するシステムを導入している。朝と夕方、市内全域の指定認可保育園(所)との間で子どもを送迎し、保護者の負担を減らすだけでなく、保育園(所)の入所者数の偏りをなくし、待機児童の解消も目的とする。

ははの夢を応援したい

東京のベッドタウンとして市外で働きながら子育てできるまちとして、企業やITを活用した「サテライトオフィス」のサポートを積極的に行い、子どものそばで働けるまちづくりを目指し、母たちの夢をまち全体で応援している。

認可保育園の新設・増設

2010年に17園/1,789名、2019年に77園/6,051名、2020年には6,929人の定員となる予定。市内のコンビニの数より認可保育園(所)が多く、年々増加している。小学校の数も足らなくなるほどの児童が増えているという。市内では、外で元気に遊ぶ子どもたちの声でにぎやかである。

みらいへつなぐチャレンジ意識

海外の経験をもつ市長のこだわり「グリーンチェーン戦略」

いつまでも「都心から一番近い森のまち」であるために、つくばエクスプレス沿線の区画整理事業で失われた緑を開発時に木を植える連鎖等により取り戻すとともに、緑化でヒートアイランド現象を抑制する「グリーンチェーン戦略」が進められたのである。
また、住み続けたい価値の下がらないまちは、緑被率が高いと、海外で働いていた市長が世界の人気のまちを実際に歩いて実感したという。実際に未来も街並みが維持されれば、資産価値が向上することが、東京大学大学院の調査により証明された。40~50年先の資産価値にこだわる流山市の未来で、家族がお散歩する光景が思い浮かぶ。

英語教育で世界に羽ばたく人材を

「世界に羽ばたける人材をうみたい」という市の思いから、英語教育に力を入れ、また習熟度別のチームティーチングを導入する等、教育へチャレンジをおこなっている。また、小学校から中学校へのギャップを減らすために、小中連携の取り組みをおこなっているという。

市民の声は市の財産

ある市民の方々との対話の場で、市の施策や制度だけで子どもを産むわけではなく、子育てをするわけでもなく、地域とのつながりが重要という意見があったという。
地域とのつながる「場」づくりを市は進めている。河尻氏は、「街のことを自分の言葉で語れる市民がいることが市の財産です」と話す。

「4~5年前から、街に愛着を持ち自分事になるシビックプライドの醸成に力をいれてきました。プロモーションを始めた12年前は、外(そと)へ流山市の魅力が伝わるように、発信をしてきましたが、5年前から中(なか)の温度をあげるように、市内向けの取り組みもおこなってきました。街で住むことは、水や電気と同じで、不都合がなければあまり意識することがありません。シビックプライドの醸成は、楽しい等メリットを感じたり、自分事にしたりしないと続かず、まずは、一歩入り込むハードルがなかなか下がりません。ハードルが低くて、自分事になり、参加しやすいイベント等の中で自分の得意なことを見つけてもらいたい。「~すべきだ」ではなく自分の好きなことや夢を街でかなえられ、周りに応援されるような環境をつくることで、モチベーションをあげるサポートをおこなっていきたい。育ち・育たれる環境やきっかけがあれば、ただ住むだけではなく、まちの課題に気付きそれを解決するのが楽しくなる・・そういった人をどれだけ増やしていけるかが、今後の街の力になるためと考えているため、意識をして様々なサポートや企画に取り組んでいます。」

市民にとってより良いことはなにか、河尻氏を通して、市の魅力を感じることができた。

ないものを自分でつくる「都心から一番近い森のまち」

流山らしい魅力を発信するうえで、昔ながらの流山市が育んできたストーリーは欠かせない。例えば、100年を超える流鉄流山線(鉄道)は、通学等の利便性が高まるようにと町民出費でつくった。
また、調味料の白みりんの醸造に成功し、江戸に売り込み一大ブームをおこした歴史もあり、「ないものを自分でつくる。」といったベンチャー気質が昔ながらに流山市にはあった。

流山電鉄と並木桜

流山市を選んで転入してきてくれた人に転入理由を尋ねると、「なにもないところ」、「今後できるんじゃないかといった期待感を持たせてくれるまち」といった声があがっているという。
河尻氏は「流山市は、人口増加とともに街も発展している全国でも稀有な街です。イベントなどで市民の方と話すと、ベンチャー気質の人が増えている印象があります。未来を創造できるまちに魅かれた人が、流山市を選んでくれている印象です。そのため、期待感や余白を待ち続けられるように頑張らないといけないですね。」と語った。
流山市は、人口の増加に比例し、さまざまなアイディアがうまれていくまちである。
市民のニーズに耳を傾け、子育てサポートを追求し進む本市は、長く住むためのまちづくりとして自然と知恵が共存する「都心から一番近い森のまち」として選ばれている。

この記事のライター
T.Yama

東京都大田区生まれ。愛知県知立市、三重県四日市市育ちです。押しのご当地キャラは四日市市のこにゅうどう君です。

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