Longest line of sushi(最長の寿司の列)
富山県の名物のひとつ、マス寿司。県内を流れる神通川流域を遡上するサクラマスを使用して作られるようになり、昭和に入ると、駅弁として全国で知られるようになった。
しかし、その後、環境の変化によりサクラマスの数は激減。射水市では、純射水産のサクラマスを復活させようと、堀岡養殖漁業協同組合、内水面の大門漁業協同組合及び富山県農林水産総合技術センター水産試験所と連携し、採卵から成長育成まですべて市内で完結させるという養殖事業を推進している。
現在ではふ化から2年で成魚として出荷できるようになっており、庄川の伏流水と富山湾の海洋深層水を使用し、寄生虫のつきにくい、生で食せる新鮮なマスの安定生産が可能に。地元の朝日米や熊笹を使ったオール射水市産のます寿司作りに取り組むなど、「いみずサクラマス」ブランドの全国発信を進めている。
こうした公の取り組みと並行して、市民にももちろん愛されている射水のマス寿司。2015年には、市の地域活性化に取り組む任意団体「射水市世界一挑戦塾」が、マス寿司を使ってギネス世界記録にチャレンジ。合計5,347個の押し寿司を一列に並べ、総距離437.02mが世界一として認定された。この挑戦には地元住民300人も参加し、地域の食文化に触れる機会となった。
(参考)いみずサクラマスHP
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記録保持者:射水市世界一挑戦塾
記録認定日:2015年11月14日
場所:射水市
Largest display of chalk pavement art (地面に描いたチョークアートの最大展示)
蜃気楼や埋没林といった貴重な自然が見られる富山湾に面し、ホタルイカをはじめとする海産物に恵まれる一方、海までの緩やかな傾斜地には田園やブドウ、リンゴ、梨などの特色ある果樹畑も広がる魚津市。
さらに、豊漁と航海安全を祈願する諏訪神社の祭りとして始まったという「魚津タテモン行事」がユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、貴重な文化資源も多く残っている。
多彩な魅力をもつ市において、市民一人ひとりの、地元への愛着を高めたい・・・! そんな思いで企画された世界一への挑戦が、魚津商工会議所青年部による「チョークアート ギネス世界記録に挑戦!!」というもの。
3~4人のグループごとに、各々の考える「魚津市の特産品」の絵をチョークで描いてもらい、その数を競うという挑戦。アートのサイズは縦1メートル、横1.5メートル以上。リンゴやブドウなどの果物や、イカ、ブリ、カニなど海産物、ゆるキャラ「ミラたん」等の鮮やかな絵が会場を埋め尽くし、合計308枚で世界一に認定された。
※この記録は既に更新されています
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記録保持者:魚津商工会議所青年部
記録認定日:2014年10月12日
場所:魚津市
Largest confetti mosaic (紙吹雪で作る最大のモザイク)
2015年に長野駅から金沢駅までが開業し、東京と北陸地方をつなぐこととなった北陸新幹線。北陸地方には、金沢の湯脇温泉や福井県の芦原温泉など魅力的な温泉地が点在しており、新幹線の開通で東京からのアクセスも高まっている。
その中でも、駅名に「温泉」がつくのが、富山県黒部市にある、県最大の温泉地、宇奈月温泉だ(黒部宇奈月温泉駅)。トロッコ観光で有名な黒部峡谷を望む絶景が楽しめる旅館や保養所が立ち並んでいる。
黒部市の文化センターでは、2016年、開業1周年を迎えたばかりの北陸新幹線や、立山連峰などの景色を描いた紙吹雪モザイクを制作。美しい自然の中を、青・白・金のコントラストが美しい北陸新幹線「かがやき」が疾走する様子を描き出し、その面積32.16㎡で世界一に認定された。
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記録保持者:黒部市国際文化センターコラーレ
記録認定日:2016年3月21日
場所:黒部市
富山県の3つの世界一、いかがでしたでしょうか。
さて、次回は、石川県の世界一を特集します。
第15回・新潟県の記事はこちら
※ご紹介している記録は、各認定日時点での世界一です。現在は更新されている可能性があります。