約400年前から秋田県横手市に伝わる水神様をまつる小正月行事で、みちのく五大雪まつりのひとつ。
かまくらは雪を直径3メートル、高さ2.5メートルの円筒形に積み上げ、中を空洞に掘って部屋を作る。正面中央の神棚には水神様がまつってある。
子供達に「あがってたんせ~」と招かれたら入って水神様にお参りをし、子供達から甘酒やお餅を振る舞ってもらう。左義長という小正月の火祭りが、井戸のある場所に水神様をまつる行事に変遷し、現在の形となった。
1936年にドイツ人建築家ブルーノ・タウトが『日本美の再発見』で「まるで夢の国」と絶賛し、観光客が急増した。観光行事として2月15日から2日間、横手市で「雪まつり」が開かれ、この期間には市内にかまくらが100基ほどできる。
横手市役所隣にある「かまくら館」では氷点下10℃以下の冷凍室にかまくら1基があり、季節に関係なく体験できる。
(ブランド総合研究所 田中章雄)
※当記事は、2013年1月21日発行の日経MJ(日経流通新聞)に「地域ブランド AtoZ」として掲載しています。記事は日本経済新聞社の許諾を得ています。 無断での複製・複写・転載を固く禁じます。

第125回横手かまくら
2013年01月21日更新
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