茨城県と栃木県にまたがる鬼怒川沿いで生産される絹織物。重要無形文化財のほか伝統的工芸品に指定され、2010年にはユネスコ無形文化遺産リストにも登録された。
軽くて暖かく、着こなすほどに風合いが良くなる。染色が堅牢(けんろう)で「三代着て風合いが出る」とも言われる。糸つむぎ、絣(かすり)くくり、機織りのすべてが人手による。反物ができるまでに簡単なものでも3ヶ月、手の込んだものでは2年以上かかる。
古くから養蚕が盛んで、江戸時代に幕府の代官・伊奈備前守忠次が結城紬の振興・改良に努めた。1873年にはウィーン万国博覧会に出品、1974年にはNHK連続テレビ小説『鳩子の海』の舞台となって全国的な知名度が高まった。
本場結城紬として生産された反物は全てが検査され、長さ、打ち込み数、色斑の有無や堅牢度など15項目の規定を満たしたものにのみ合格証紙が貼付される。
(ブランド総合研究所社長 田中章雄)
第76回:本場結城紬
2012年01月30日更新
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