石川県輪島市の白米千枚田では、10月15日(土)から大規模なイルミネーションイベント「あぜのきらめき」を開催する。棚田のあぜに21,000個のソーラーLEDを設置。ライトは日没後に自動で点灯し、30分ごとに色が切り替わるもので、光の移り変わりを楽しめる。期間は来年3月12日(日)まで。期間中は無休。
白米千枚田(しろよねせんまいだ)は石川県輪島市白米町にある棚田。日本の棚田百選、国指定文化財名勝にも指定されており、日本海と棚田を彩る稲の生み出す絶景が広がる観光スポットである。日本古来の農法「苗代田」を復活させるなど、昔ながらの農法が現在も行われいる。実際に種籾から苗を育成し、稲作を行う取り組みを行っている。
千枚田を活用した観光振興イベントの開催や、稲作体験を通じて理解を深め地元農家との交流を行うオーナー会員・トラスト会員制度などを取り入れ、美しい景観を将来にわたり保存していく努力を行っている。
★能登の里山里海
能登地方には、白米千枚田や間垣(強い潮風から家屋を守る竹の垣根)といった農村景観、日本で唯一能登にのみ残る伝統的な製塩法「揚げ浜式」や里山の保全管理に結びつく「炭焼き」といった伝統技術が今も受け継がれている。さらに、豊作豊漁を願い、巨大な灯篭を担いで練り歩く「キリコ祭り」や、田の神様を家に迎え入れてもてなす「あえのこと」と呼ばれる農耕神事などの祭礼が能登の各地で行われている。
こうした、里山や里海の恵みを活かす自然と調和した暮らしが今も行われていることが評価され、2011年6月、日本で初めて世界農業遺産に認定された。
★あぜのきらめき
「あぜのきらめき」は2011年に初めて開催された。稲作の行われる春から秋までの賑いに比べ、客足の遠のいてしまう冬場の新たな名物として企画され、冬の棚田を光で彩るという世界でも類を見ない幻想的なイルミネーションだ。
太陽光発電のLEDライト、通称「ペットボタル」を「ほたるびと」と呼ばれるボランティアが1個ずつ手作業であぜ道に設置していく。今年は21,000個のLEDライトが飾られる予定。散策路が用意されており、イルミネーションの海の中を歩くという体験が出来る。
なお、「あぜのきらめき」は2012年に「太陽光発電LEDの最大のディスプレイ」というギネス世界記録に認定されている。(記録数:20,461個)
(※2016年10月時点での最新記録は、2013年に群馬県太田市で達成された24,765個)
2012年のギネス世界記録挑戦時の模様はこちら
★あぜのきらめき 開催概要
実施期間:平成28年10月15日(土)から平成29年3月12日(日)
会場住所:石川県輪島市白米町ハ-99
URL :http://senmaida.wajima-kankou.jp/