長野県の各地域で古くから伝わる郷土食で、味噌やしょうゆで味付けをした野菜などの具を小麦粉の皮で包んだまんじゅうのようなもの。具にはナス、野沢菜、切り干し大根、カボチャ、キノコ、つぶあんなど様々な種類があり、焼き方は地域によって異なる。
元祖とされているのは長野市北西部と小川村の「灰焼きおやき」。囲炉裏で表面を軽く焼いてから熱い灰に埋めて蒸し焼きにする。ただし、現在は鉄板やオーブンで焼くことが多い。
一方、善光寺周辺では焼かずに蒸すのが主流だ。鉄板などで焼き目をつけてから蒸す「焼き蒸かし」にするところもある。このほか油で揚げてから焼く「揚げ焼き」にする店もある。
ちなみに長野県北部の栄村では皮を米粉やそば粉で作った「あんぼ」というものがある。長野
県には多くの専門店があり、昼食や朝食のほか、おやつ代わりにも食されている。
(ブランド総合研究所 田中章雄)
※当記事は、2012年10月29日発行の日経MJ(日経流通新聞)に「地域ブランド AtoZ」として掲載しています。記事は日本経済新聞社の許諾を得ています。 無断での複製・複写・転載を固く禁じます。
第114回おやき
2012年10月29日更新
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