太く平たい小麦の麺を野菜などと一緒に煮込んだ山梨県の郷土料理。汁は味噌味で、具材のカボチャを煮崩して溶かしたものが多い。同県内には専門店も多く、家庭でもよく食されている。飲食店では1人前ずつ鉄鍋で提供することが多いが、本来は大鍋で作って汁わんや丼に分けて食べる。
具材には栄養価の高いカボチャを用いることが多いが、里芋などの野菜や、キノコ類、豚や鶏肉など店によって様々なものを使う。
大人数分を一度に作れるうえ、栄養が豊富で、身体を温める効果があるため、武田信玄が陣中食として奨励したという。なお「ほうとう」という名前の由来は「武田信玄が自らの刀で具材を刻んだ」からという説もあるが、これは観光面のために創作されたらしい。
10月28日には甲府市で「黒平ほうとう祭り」が開かれ、ほうとうの食べ放題や花豆など農産物の即売が催される。
(ブランド総合研究所 田中章雄)
※当記事は、2012年10月22日発行の日経MJ(日経流通新聞)に「地域ブランド AtoZ」として掲載しています。記事は日本経済新聞社の許諾を得ています。 無断での複製・複写・転載を固く禁じます。
第113回ほうとう
2012年10月22日更新
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