色鮮やかでツヤがあり、とろけるような食感と濃厚な甘さが特徴のマンゴーはインドでは約4000年前から栽培されていた。日本には明治時代の半ばに東南アジアから伝わり1970年ごろから栽培され始めた。
宮崎県では86年に西都市でアーウィン種(アップルマンゴー)の本格的な栽培が始まった。マンゴーの年間輸入量約100万トンに対し国産は約3000トン。うち約3割が宮崎県産で沖縄県に次ぐ。
宮崎のマンゴーは冬でも15度以下にならない加温ハウスで栽培されている。実が熟してくると果実にネットをかぶせ、完熟して自然落下するのを待つという独自の方法で栽培したのが「完熟マンゴー」。
1本の枝に1、2個の実だけを残して他を摘花する方式も取り入れ、高品質で高い評価を得ている。特に糖度15度以上、重さ350グラム以上の秀品は「太陽のタマゴ」というブランドで1個数千円という価格にもなる。
(ブランド総合研究所 田中章雄)
※当記事は、2012年7月16日発行の日経MJ(日経流通新聞)に「地域ブランド AtoZ」として掲載しています。記事は日本経済新聞社の許諾を得ています。 無断での複製・複写・転載を固く禁じます。
第99回宮崎マンゴー
2012年07月17日更新
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