Most sushi hand rolls made in three minutes (team of 100) (3分間でつくった手巻き寿司の最多数・100人チーム)
千葉県は、醤油の生産量のシェアが約35%と国内トップである。江戸時代には、野田や銚子などから、利根川と江戸川の水運を使って江戸のまちへと醤油を届けていた。現在も、キッコーマン(野田市)、ヤマサ醤油、ヒゲタ醤油(銚子市)など大手醤油メーカーが県内で生産を行っている。
そんな醤油が欠かせない日本料理といえば、お寿司。なかでも、好きな具材を選び自分で巻いて食べる手巻き寿司は、子供から大人までワイワイ楽しみながら食べることのできる日本の食文化だ。
キッコーマングループでは、この”TEMAKI”を世界に発信していきたいと、3分間でいくつの手巻き寿司を作れるか、というギネス世界記録に挑戦。かにかま、卵焼き、シソの葉の具材を入れて、100人のチームで694個の手巻き寿司をつくりあげ、世界一に認定された。
記録保持者:キッコーマン株式会社
記録認定日:2018年10月28日
場所:流山市 キッコーマンアリーナ
Largest rice cracker(最大のせんべい)
印西市では、江戸時代から、地元の美味しい米と水を使用して手焼きせんべいが作られてきた。利根川沿いの木下(きおろし)・大森地区は「木下河岸(きおろしがし)」と呼ばれ、船荷と旅客の集散地として栄えていた。昭和初期には副業としてせんべいを商う店が増えていった。
今でも、この地では昔ながらの手法で一枚ずつ丁寧に手作りが行われており、印西市のウェブサイトでは「せんべいMAP」で、各店舗の特徴を紹介している。
そんな印西市では、2011年に有志が集まり、当時の世界最大となるせんべい作りに成功(直径1.6メートル)。ところが、3年後に同じ県内の野田市に世界一に更新されてしまい、2018年に再度世界一を奪還するべく、ギネス世界記録に挑戦した。
25キロの米、16リットルの水、2リットルの醤油を使って焼き上げたせんべいは、直径が約1.82メートルで重さ21.4㎏。表面積が2.60平方メートルで世界一に認定された。
記録保持者:印西ふるさとまつり実行委員会
記録認定日:2018年10月13日
場所:印西市
Largest display of origami aeroplanes (折り紙飛行機の最大展示)
印西市と印旛沼を挟んだお隣の成田市では、成田国際空港にちなんで”折り紙飛行機”で世界一に。
イオンモール成田のリニューアルイベントにあわせ、1か月前から来店客や地元の小学校の児童などから、折り紙で折った紙飛行機を集めた。
17,507個の紙飛行機は、3本の巨大な吹き流しの形につながり、店内に展示された。
記録保持者:イオンモール成田
記録認定日:2019年5月11日
場所:成田市
Fastest time to visit all Disney theme parks (全てのディズニー・テーマパークを訪問した最速時間)
千葉県の世界一(番外編!)、最後に紹介するのは、世界を股にかけた驚きの記録だ。
千葉県の超人気スポット、東京ディズニーリゾート。ランドとシー、二つのパークを合わせた年間入園者数は3,000万人を超えている。
浦安市舞浜にあるこの2か所を含め、世界に12か所あるテーマパークをすべて巡り、かかった時間を競うというギネス世界記録がある。その記録保持者が、カナダ人女性のリンジー・ネメスさん。
旅とディズニーが大好きだというリンジーさんは、カリフォルニアのディズニーランドに始まり、フロリダ、パリ、上海、香港の各パークを訪問。旅の最後が日本で、東京ディズニーランドとシーを巡ったところで世界記録が誕生した。
各パークでは、最低1つのアトラクションに乗り、そこで証人になってもらえる人を2人探さなければならないという条件のもと、要した時間はなんと75時間6分。たったの3日間で、アメリカ・ヨーロッパ・アジアの12のテーマパークを制覇したのだった。
ギネス世界記録の紹介記事はこちら
記録保持者:リンジー・ネメス(Lindsay Nemeth)
記録認定日:2017年12月6日
場所:浦安市
千葉県の4つの世界一、いかがでしたでしょうか。
さて、次回は、東京都の世界一を特集します。
第11回・埼玉県の記事はこちら
※ご紹介している記録は、各認定日時点での世界一です。現在は更新されている可能性があります。