米国の旅行雑誌「トラベル+レジャー」が7月に発表した世界の人気観光都市ランキングで、京都市が初めて1位を獲得した。この雑誌は米国で発行されている月刊の旅行雑誌で、発行部数は高所得者層を中心に約100万部。世界で最も影響力のある雑誌と言われている。1995年から毎年読者による世界の観光都市の人気投票「ワールド ベスト アワード」として実施、7月に誌上で結果を発表しており、今回は第19回目。
2014年の調査結果では、2013年のランキングでは5位だった京都市が、調査開始して初めて1位となった。得点は90.21で、2位のチャールストン(英国)の90.18をわずかに上回った。なお、チャールストンは2013年は7位だった。また、アジアではアンコール遺跡群の観光拠点であるシェムリアップ(カンボジア)が4位となった。
なお、上位のランキングは以下の通り
順位(前年)、都市(国名)、スコア (前年順位が「-」は11位以下)
- 1位(5) 京都市(日本) 90.21
- 2位(7) チャールストン(英国) 90.18
- 3位(3) フィレンツェ(イタリア) 89.99
- 4位(-) シェムリアップ(カンボジア) 89.82
- 5位(6) ローマ(イタリア) 89.61
- 6位(2) イスタンブール(トルコ) 89.58
- 7位(-) セビリア(スペイン) 89.28
- 8位(8) バルセロナ(スペイン) 89.18
- 9位(-) メキシコシティ(メキシコ) 89.07
- 10位(-) ニューオリンズ(米国) 88.74
なお、アジアでのランキングも発表しており、1位の京都市、2位のシェムリアップに次いで、3位は2013年ではアジアで最上位だったバンコク(88.32)、4位は東京(85.35)、5位は香港(84.89)という順だった。
このランキングは2013年12月から2014年3月までの期間に、トラベル+レジャー誌や同誌のニューズレター、ホームページ、動画などからアンケート設問に誘導するようにして実施。都市のほか、ホテル、島、空港、スパ、クルーズなども調査し、ランキングを発表している。
都市の評価においては、観光スポット/ランドマーク、文化/芸術、レストラン/食事、人、価値(バリュー)で、オプションとしてロマンスを評価ポイントとしており、これらの得点の平均点からランキングを作成している。
なお、国際航空で7位に全日空(ANA)がランクインしているが、他の項目で日本関連のものはランクインしていない。
参考: トラベル+レジャー ワールド ベスト アワード (都市部門)