2018年最初のイベントとして、1月8日(祝月)から10日(水)まで、栃木、三重、福井、佐賀4県の伝統的工芸品を集めたイベントを日本橋の三重テラスにて開催しました。これは、経済産業省「平成29年度伝統的工芸品産業支援事業」を活用して実施するもので、12月に上海で実施し好評を博したイベントの第2弾となります。
~伝統的工芸品を身近に感じてみよう~
(1/8~1/10 三重テラス2階 東京都中央区日本橋室町2丁目4−1 浮世小路千疋屋ビル)
三重テラスは、日本橋にある三重県のアンテナショップで、三重県の商品のほか三重県の素材にこだわったイタリアンレストランも人気です。今回は三重テラス2階のイベントスペースで、三重県だけではなく栃木県、福井県、佐賀県の伝統的工芸品を身近に感じてもらうことを目的として体験イベントや実演を行いました。
①伝産カフェ(伝統的工芸品を使ったカフェ)
伝産カフェでは三重県の茶菓子や珍味、地酒を益子焼の酒器セットや小皿といった他県の伝統的工芸品を使ってお客様に味わっていただきました。趣のある陶器の酒器やお皿、漆器などを使うことで、普段三重テラスでは味わうことのできない雰囲気を堪能していただきました。
②伝統的工芸品の酒器をを使った三重県の地酒のふるまい
三重県の地酒のふるまいでは、伊勢志摩サミットの際に乾杯酒として使われた「半蔵」を伝統的工芸品の器で味わっていただきました。ここではただ試飲をするのではなく、陶器と磁器での味わいの変化を体験してもらうことを目的としたもので、陶器は栃木県の益子焼、磁器は佐賀県の伊万里焼を使い、お酒を注ぐ際には四日市萬古焼の急須「ひとしずく」を使用しました。陶器の土による遠赤外線効果によりお酒の味わいが変化し、体験した方々には味の変化を楽しんでいただくことができました。
③四日市萬古焼の急須を使ったお茶のふるまい
上海でもご好評いただいた、三重県四日市萬古焼「ひとしずく」を使ったお茶のふるまいを行いました。使用されたお茶は伊勢の「かぶせ茶」で、お茶、急須ともに三重県のもので味わって頂きました。60度で淹れる一煎目(テアニンによる旨みのあるお茶)と90度で淹れる二煎目(カテキンによる渋みのあるお茶)での味の変化に感動の声が相次ぎました。
④四日市萬古焼の急須を使った「炙りほうじ茶」の実演
本イベント初披露となる四日市萬古焼藤総製陶所の「焙烙」をつかった炙りほうじ茶の実演をお行いました。伊勢のお茶を二種類ブレンドし、その場で茶葉を炙り、ほうじ茶を淹れてみせました。炙り始めると、ほうじ茶の香が会場の外まで漂い、ほうじ茶の香に誘われた足を運ぶ方もいらっしゃいました。
⑤四日市萬古焼の土鍋を使った「ほうじ茶めし」の実演
こちらも四日市萬古焼藤総製陶所の「ごはんがま」を使用したほうじ茶めしの実演を行いました。ほうじ茶は④四日市萬古焼の急須を使った「炙りほうじ茶」の実演にて淹れたほうじ茶を使ってご飯を炊きました。萬古焼の土鍋とコンロを使い、コンロの中には固形燃料を使用し、20分ほどで炊きあがりました。一合炊きのため、一人家庭用やご高齢の方々にも注目を集めていました。
⑥伊万里焼と越前和紙を使ったフラワーアート教室
佐賀県の伊万里焼と福井県の越前和紙のコラボレーションとして、フラワーアート教室を実施しました。上海でもご協力頂いた、福井県の上木恵美子氏・上木美枝氏を講師として招き、開催しました。今回は使用したポットは伊万里焼虎仙窯の伝統工芸士青木妙子氏が絵付けを行ったポットを使用しました。春の飾りとなるような彩り豊かなフラワーアートを参加者が思いも思いに飾りつけ、楽しんでいました。
⑦三重テラスシェフによる四日市萬古焼「BLISSIO」を使った実演
国内の土鍋の70%が四日市萬古焼と言われるほど、萬古焼は土鍋で有名です。「BLISSIO」は四日市萬古焼 銀峯陶器の土鍋で、蓄熱性、耐火性、気密性に優れ、無水料理も楽しめます。この特性を活かし、三重テラスの料理長である陣内博將氏が実演を行いました。実演では「伊勢美稲豚と旬の野菜のストゥファート」を作り、お客様にふるまいました。実際にその場で調理を行って見せたため、参加者の方々は皆真剣にシェフの声に耳を傾けていました。
本イベントを通じて、参加していただいた多くの方々に伝統的工芸品の魅力を感じてもらうことや、実際に使ってみることでより身近に感じてもらうことができました。
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株式会社ブランド総合研究所 (担当.山崎・加藤)
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