淡水と海水が混じる汽水湖である島根県の宍道湖は、全国のシジミ漁獲量のうち約4割の7500トンを占める日本一のシジミの産地。シジミ漁師は宍道湖全域で約300名。
ジョレンという、爪のついたステンレス製の網カゴを使い、船上で海底を掻(か)くか、水に浸かりながら獲る。1日の操業時間や休漁日、採捕量を定め、シジミ資源を守りながら漁を営んでいる。
宍道湖を淡水化し農業用地や農業用水を確保する計画が浮上、1960年代に事業が動いたが、シジミが死滅することなどを理由に漁師や市民が猛反対し、88年に計画は凍結された。
餌の取り込みや呼吸のためにシジミの体内には常に水が流れている。このシジミによるろ過作用により、3日間で宍道湖の水をすべてろ過する計算になつといわれている。
シジミ汁として食べるほか、佃煮、しじみしようゆ、しじみカレー、しじみバーガーなども商品化されている。
(ブランド総合研究所 田中章雄)
第90回:宍道湖しじみ
2012年05月14日更新
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