松江市は一人あたりのお茶の消費量は全国平均の5倍で、和菓子は1.5倍。京都、金沢とならぶ和菓子処として名高く、城下町の風情が残る街中に和菓子の名店が多い。
大名茶人と称される出雲松江藩の第7代藩主・松平治郷(雅号は不昧=ふまい)が茶道を極め、職人に和菓子を作らせたのがきっかけで、優美で繊細な和菓子が数多く作られるようになった。治郷が茶会に用いた和菓子は「茶事十二か月」に記録されている。これらは明治維新で一旦途切れたが、明治中期以降に松江の和菓子職人たちによってよみがえった。「不昧公御好み」として今も伝わっている中で、山川、若草、菜種の里などは、松江3大銘菓として人気がある。
2004年には松江市内の和菓子店が協力し、JAPANブランド支援事業として海外市場向けに新しい創作和菓子「NEW松江菓子」への取り組みが始まっている。
(ブランド総合研究所 田中章雄)

第80回:松江和菓子
2012年02月27日更新
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